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カテゴリー「サルまん」の記事

2010年3月17日

まんが・条例のできるまで(1992年作品)

今回の都条例改正は、なにやら議決が先送りになるのではという観測が流れていますが、決議は明後日19日であり、また仮に19日に結論出なかったとしても、単に先送りになるというだけなので、予断を許さぬ状況が続いていることは間違いありません。

この種の表現規制を法的に行おうとする動きは大昔からありまして、だいたい15年から20年周期で繰り返される問題であります。90年代初頭にもいわゆる「有害コミック規制問題」が巻き起こったことは記憶に新しいところです。

このときは、1992年に大阪府の「青少年健全育成条例」が改正されました。これは「府知事が有害と認めたマンガを含む出版物やビデオ等を「有害図書」として指定することができるというもので、今回の東京都の条例改正と非常によく似ていました。このときも、マンガ家や有識者の間から「曖昧な基準で表現の自由を制限できる条例は、違憲の疑いがある」として、疑問や反対の声が多くあがりました。

今回の東京都の条例改正は、「非実在青少年」という、マンガ・アニメの表現規制に狙いを絞ったかのような極端なもので、出版やマスコミの多くが集中している東京でこれを制定することは、18年前の大阪府条例改正以上にマンガやアニメに対する影響が大きくなると危惧されております。

92年のときは、ちょうど俺と相原コージ君の『サルまん』第三巻の作業に取りかかっていた時期でしたので、さっそく「条例のできるまで」というマンガを、単行本のオマケとして描きおろしました。現在刊行中の『サルまん・下巻』に、モノクロ版として収録されております。

今回の都条例改正の動きを受けて、昔の『サルまん』で描いたあの作品の記憶がまざまざと蘇りました。読み返しても、今、描かれたとしてもおかしくない作品だと思いましたので、相原コージ君と相談して、「たけくまメモ」にノーカット・オールカラー完全版を再録することにしました。「続きを読む」をクリックしすれば読むことができます。どうかお楽しみください。

なお文字が細かいと思われる人は、画像をクリックするともっと大きく読むことができます。

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2009年1月6日

『バクマン。』読みました

昨日『バクマン。』(大場つぐみ・小畑健)の1巻が出ていたので書店にて購入。実は俺、『バクマン。』読むのはこれが初めてです。

もちろん連載前から話題になっていたことは知っていましたし、コメント欄でも俺の感想を聞きたい旨の書き込みが多数寄せられていたので、当然気になってはいました。ただ俺、昔から気になる作品は単行本が出るのを待ってから読む習性がありましてね。『デスノート』も単行本で読んだ口ですし。俺は高校時代から単行本派なんですよ。中学の頃までは、『デビルマン』とか『漂流教室』とか、雑誌連載を熱中して読んでいましたけど。

俺が過去10年のマンガの最高傑作だと考える『デスノート』コンビの新作で、「マンガ家志望者二人組が主人公のマンガ」であり、加えてタイトルが『バクマン。』ですから、『サルまん』を想起する人が多いのは仕方がないことで、ここはひとつ俺の反応が知りたい、という人がいるのも当然でしょう。お待たせしました。これから感想を書かせてもらいます(第一巻だけですけど)。

で、読んで最初に思ったことが「女の子が可愛い」ということでした。『サルまん』には、逆立ちしても無かった部分です。

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2008年5月27日

今回の「サルまん」連載中止について

以下書くことはあくまで竹熊個人の意見であり、相原コージ氏や編集部の見解とは異なっていることをご注意ください。

まずは、主として俺のワガママで連載中断の事態に至ってしまったことを、ここまで愛読していただいた読者の皆様・連載関係者の皆様には深くお詫び申し上げます。「作者の都合で一方的に連載中止するなんて無責任だ」との批判があることは承知していますが、俺としては、もはや失敗作であることが自分には明らかとなった連載を、このまま続けることに意義が感じられず、そっちのほうが読者に失礼ではないかと思ったということです。

「そこをなんとかするのがプロだろう」と言われれば返す言葉がありません。しかし『サルまん』は相原君と俺の共同作品であることが大前提であり、にもかかわらず両者の作品に対する方向性に違いが生じて、もはや話し合いでどうにかなるレベルを超えてしまっていたということであります。批判は、甘んじて受けるしかありません。

要するに、二人で共同して魚屋を開いたはいいが、俺が「これからの魚屋は魚だけでは立ちゆかないから、野菜も売ろう」と言い出して、野菜を仕入れはじめたようなものです。

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2008年5月25日

『サルまん2.0』連載は中止しました

すでに先行発売の『IKKI』をお読みの読者はご存じだと思いますが、相原コージ氏と俺が昨年秋から連載を始めていた『サルまん2.0』は、本日25日発売の「IKKI」七月号をもって終了することになりました。ご愛読くださっていた読者の皆さんには、大変申し訳ありませんでした。

連載中止に至る経緯は最終回に書きましたので、そちらをご覧ください。公式ブログおよび「たけくまメモ」でも改めて事態を説明するエントリを準備しています。が、準備が整わない段階でネットで噂が広まりはじめたようなので、とりあえず緊急告知としてこのエントリをアップしました。

正式な発表エントリは本日夜(深夜になるかも)に発表する予定ですが、現時点で言えることは、これは編集判断による「打ち切り」ではなく作者サイドから「中止」を申し入れたということ、中止は作者二人で話し合って決めたことであることです。

中止の理由は雑誌に書いたとおりで、詳しくはそちらをご覧ください。相原くんの側の説明もそちらにあります。俺から一言付け加えるなら、この連載は、準備に少なくとも半年はかけるべきだったということです。

まあ準備期間はあったのですが、俺が入院したり、相原くんと家族が交通事故にあったりしたこともあります。それでも時間はあったはずなんですが・・・。要するに、開始前にもっとよく話し合って意思統一を図るべきだったのですが、長年の仲間であることの甘えと油断があり、それを怠っていたのが今回うまくいかなかった原因だったと思います。

もう少し詳しいことは雑誌と、本日夜(深夜になるかも)にアップするエントリをご覧ください。申し訳ありませんでした。

竹熊健太郎

※25日11:23 追記:本日夜エントリをアップすると書きましたが、都合により明日の夜以降にアップすることになると思います。どうもすみませんです。


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2008年4月8日

【サルマン2.0】マスキャラ最終結果発表

Photo_2だいぶ遅れてしまいましたが、先日募集したマスキャラ人気投票の結果を発表します。すでに相原くんと俺は次回の原稿執筆に着手しておりますが、この結果のうち上位20キャラはサルまん内で発表し、ネタとして使用させていただきます。それ以上の展開があるようなら個別に告知しますので、そのときはよろしくお願いします。

今回は投票を始めてから、携帯電話からだと何度でも投票できてしまうというシステムの不備に気がつき、同一機種の携帯電話からの多重投稿をそれぞれ「1」として、さらにPCからの同一IPを除外して再集計しました。再集計結果はここに掲げた表の通りです。

これによると、上位3位の順番は結局変わりませんでした。1位の「ちんぽっぽ」はじめ、残り2つのキャラに関しても作品内で大きく使いたいと思っています。どう使うかは見てのお楽しみです。

それにしても、新しいことをやると不手際が多くてすいません。それでは原稿に復帰させていただきます。


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