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カテゴリー「創作論」の記事

2010年4月6日

“馬の糞”でも表現の自由(2)

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遅れてきた「竹中ファン」のための覚書き
竹熊健太郎(編集家)

――みなさんはホラー(ビデオ)は有害だと一口に言うが、ホラー・ビデオこそ、二十一世紀の芸術になるかもしれないのですぞ!

――たとえ「馬の糞」でも表現の自由は擁護しなければならんのです! なぜなら(有益な表現と有害な表現は)区別のしようがないからです!

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2010年4月6日

“馬の糞”でも表現の自由(1)

 東京都の青少年健全育成条例の改正は先送りになりましたが、似たような条例改正の動きは大阪や京都でもあるようです。

http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20100319_355839.html
↑「非実在青少年」規制、橋下知事「大阪府も検討」

http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20100319_355839.html
↑青少年を性的対象として扱う図書類の実態把握・分析を行います。(pdf)

http://www.yamadakeiji.com/pdf/manifesto_new.pdf
↑「日本で一番厳しい児童ポルノ規制条例」を制定します」京都府・山田啓二京都府知事の公約マニフェスト(25ページに記述あり pdf)

この問題、かなり長引きそうな雲行きで、しかも地方にも飛び火の様相を呈しております。まあ確かに、多くの人間が「ひどい」と感じる表現も存在するのかもしれませんが、こういった問題は「表現ひとつひとつ」に対して個別に検討を加えるべきもので、条例や法律で十把一絡げに規制するべき問題ではありません。

表現の何をもって「ひどい」と感じるかは、文化と時代性に応じて変化するものなので、法で規制しようとしても、個人個人で解釈の幅が異なり、結果として拡大解釈を招く恐れがあるからです。

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2009年11月23日

「表現」の値段

昨日、西島大介氏の「ひらめき☆マンガ学校公開講義~消えたマンガ原稿67ページ」にゲストとして参加して参りました。会場のTOKYO CULTURE CULTUREという店には、俺は初めて行ったんですけど、お台場にあるオシャレなロフトプラスワンといった感じ。実際、ロフトの元スタッフが独立して経営しているお店だそうです。

第一部は西島さんとさやわかさんが主催している「ひらめき☆マンガ学校」の公開講義で、プロジェクターで生徒の課題作品を見せながら西島さんたちがツッコム、いや、指導していくといった感じで進行。生徒に出した課題も、たとえば「ワンピース」や「NARUTO」のコマ割りを使って自分の絵でまったく違う作品にしてみるなど、生徒の作品が画面に映るたびに場内爆笑に包まれ、「ライブ版・サルまん」といった趣の楽しい授業でした。

俺や伊藤剛氏・泉信行氏は第二部の「消えたマンガ原稿をめぐるパネルディスカッション」に参加。既に俺は楽屋で予告していたのですが、西島氏と大谷氏の『魔法なんて信じない。でも君は信じる』には、個人的に疑問があり、西島さんにはぜひ直接伺いたいことがあると伝えていました。

西島氏の『魔法なんて信じない…』は、版元の不注意で生原稿を紛失され、補償を巡る顛末を西島氏自身がドキュメント・マンガにしたものです。大谷能生氏の解説と併せて、「マンガ表現にとっての生原稿の意味」を問いかける非常におもしろい本だと思います。ただこれは、どこまで行ってもビジネスの問題だろうと俺は思うので、生臭い話をうまく回避して「表現」の問題に持って行ってしまう著者二人の方針には、正直肩すかしを食わされた感がありました。

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2009年7月6日

ハマの蛙男祭り・ご報告

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←レオナルド博士の等身大ぬいぐるみ

先週土曜日に横浜みなとみらい・ブリリアショートショートシアターで開催された、「ハマの蛙男祭り」にトークイベントのゲストとして出演しました。蛙男商会デビュー五周年記念イベントの一環でして、「ええ?もう五年経ったの?」と驚きました。俺はほぼデビュー時から蛙男さんとお付き合いさせていただいていましたので、本当にあっという間でした。この「たけくまメモ」もこの12月に五周年ですから、蛙男さんのキャリアと「たけくまメモ」は、半年くらい向こうがお兄さんですけど、同い年というわけです。

Dscf6414←会場のFROGMANファンのみなさん。女性が多い!

この五年の間、蛙男さんはネットからテレビに進出し、DVDを多数リリースし、劇場アニメを5本も公開させ、海外にも進出しているわけです。「たけくまメモ」は、相変わらず個人ブログのままですので、蛙男さんの活躍には目を見張るばかりです。会場は7割くらいが女性の印象で、蛙男作品がアニメファンにではなく、女性を中心にした「お笑いファン」に支持されていることがよくわかるイベントでした。

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2008年9月30日

「僕もお金を燃やしてみました」(2)

T・Mさんは焼いた1万円札を俺に送ってきて、さらには焼却する一部始終の映像を自由に使ってくれと送ってきました。俺はそれをyoutubeに載せることを予告までしたんですが、これはある意味でとても「キツイ映像」であり、ネットでの反応がどうなるか予測できない部分があると判断しまして、掲載中止することにしました。

メールの文面から考えて、おそらくT・Mさんにはそこまで世間を騒がせる意図はなかったと思われます。それは俺が彼の行為の感想として「連鎖自殺で中央線に身を投げる人」「タイガースの優勝で道頓堀に飛び込む阪神ファン」と返事を書いたことに対して、「ショックを感じる部分があった、ような」と答えたことからもなんとなくわかります。

確かに俺はダダカン師の「お札焼却儀式」に感銘を受け、究極のコンセプチュアル・アートとして賞賛した記事をブログで書きました。それに対してT・Mさんは「別にそれほど大したことではない。燃やそうと思えば簡単に燃やせた」と映像を送って来られたように思いました。

結果的に俺のエントリには、「できるものなら、やってみろ」と「煽動」していた部分があるのかもしれず、しかしそれは物がお金ですから、結局誰も真似できないだろう、とたかをくくっていたところがあったと思うのです。しかしその結果、本当にお金を燃やされてしまうと降参するしかないのですから、ザマァありません。

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