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カテゴリー「大学講義」の記事

2010年6月22日

学生にお金を払う大学

先日Twitterで、現代美術家の村上隆氏が、大学准教授でマンガ評論家の伊藤剛氏と、「最近の大学生」をめぐって議論していました。ちょっとタイムラインの彼方に消えてしまっていて引用するのが大変なのでしませんが、俺の記憶で書かせてもらうと、村上氏が「最近の大学生は自主性がなく、社会常識が乏しくて、仕事を頼もうとしても使い物にならない」みたいなことを言ってて、伊藤くんが「自分の学生時代を振り返ってもこんなものだった。」と反論(?)をされていたところに、俺が横から割り込んで、しばらく俺と村上さんとで議論になったことがありました。その部分の俺のツィートを、少しだけ引用してみます。

                   ◆

@takashipom @goito 村上隆氏のツィートに伊藤剛君が返信する形で教育論議が続いている。村上さんは「今の大学生は社会常識がなっていない」と嘆き、伊藤君は「自分の若い頃を思い返せばこんなものだ」と返すのだが、どちらも同感。問題の立て方が両者ほんの少しずれている感じ。

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2010年5月14日

スポンサー付きのマンガについて

もう昨日なんですけど、精華大での俺の講義「マンガプロデュース概論」に元小学館編集者の武藤伸之さんをゲストでお呼びしました。武藤さんと俺はかなり昔からの知り合いで、たぶん23年くらいになります。実は一緒に仕事をしたことはないんですが、スピリッツとかヤングサンデーとか、同じ雑誌で仕事をしていましたから、編集部ではしょっちゅう顔を合わせていてよく知っているんですけどね。

それで、授業では武藤さんが80年代はじめに小学館に入社してから、「殺し屋イチ』の山本英夫さんなどとの仕事の話をメインに「マンガ編集者の仕事」についていろいろ伺ったんですが、後半は例によって現在の「マンガ不況」の話になりまして、武藤さんがこの春小学館を辞めて別の会社で新マンガ雑誌を創刊することになったいきさつ(現在準備中)などを伺いました。学生にはちょっとディープな話になったかも。

http://www.shogakukan-cr.co.jp/news/n901.html
↑小学館クリエイティブとフィールズが出版事業で提携

武藤さんは小学館を辞めたとは言っても、小学館の子会社と別会社が共同で設立した新会社でマンガ誌の編集をされるわけです。今、この時期に紙の雑誌を出すというのは、普通に考えると無謀なんですけど、そこはそれなりのウラがありまして、このフィールズという会社は大手のパチンコ機器メーカーなんですね。

http://www.fields.biz/
↑株式会社フィールズ

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2010年5月12日

精華大生へ・竹熊・三河ゼミ・マニフェスト公開

この月曜に京都精華大学で竹熊健太郎・三河かおりによる「竹熊三河ゼミ(TMゼミ)」の説明会が行われました。以下、その時に配布した「マニフェスト」を転載します。原文は竹熊が執筆し、三河先生と大学教務課の承認を経て決定されたものです。

http://seika-sekai.jp/?p=6435
↑精華大ブログ「竹熊・三河ゼミ、始動!」

これは大学公認の「ゼミ」なのですが、全学部共通で(精華大にはマンガ学部の他に芸術学部・デザイン学部・人文学部がある)、運営事務は大学の教務課が担当するにもかかわらず、単位が出ません。従って、学生は自由参加の「自主ゼミ」になります。

自主ゼミなんですが、一次選考と二次選考(面接)を経て参加者を決定するという、あまり前例のないものになるだろうと思います。ガイダンスは来週17日にももう一度行われます。時間は18時から、場所は対峰館の109教室です。卒業生の参加も受け付けますので、興味のある精華大生は集合してください。

竹熊・三河ゼミ(TMゼミ) マニフェスト

  1.ゼミの目的 

京都精華大学は、2011年度内目標で「デジタルマガジン(タイトル未定)」を大学が運営するサーバー上に創刊する。これはインターネットで一般公開する予定のメディアである。コンテンツはマンガを中心にして、プロ作家の作品および学生の優秀作品を掲載し、さらにはアニメーション作品や各種記事を含めてウェブサイト上で公開していくものである。これに竹熊・三河ともに編集部に参画する。「デジタルマガジン」には、優秀で意欲のある学生(及び卒業生)にはぜひ参加していただきたい。「TMゼミ」は、そのための作家とスタッフを養成する目的で運営される。

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2010年4月27日

【精華大学生の皆さんへ】竹熊・三河ゼミ開設のお知らせ

Photo

えー、精華大学在校生、および(チラシには書いてありませんが)卒業生の皆さんに向けたお知らせです。すでに本日、学内ではここに掲げたチラシを掲示・配布していますが、これからゴールデンウィークに入ることもあり、念のため「たけくまメモ」でも告知しておきます。

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2010年4月1日

本日は入学式

今日は大学の入学式でした。本日と明日は学生向けのオリエンテーションがあり、それから各種手続きと身体検査などがあって、授業開始は8日からです。多摩美の俺の講義は16日が初回。なんだかんだでとうとう新学期が始まってしまいました。

修学院の俺の自室も、家具等を運び終わって、ようやく人心地がついてきました。後は授業開始までには大学の俺の研究室をなんとかしなければなりません。腐海になりかけているので。そのへんがあるので、とりあえず15日までは京都にいるつもり。16日に多摩美の講義を始めて、そこからは京都と神奈川の往復生活が始まります。

京都の桜はまだ五分咲きくらいですが、この土日には満開になるでしょう。そしたら円山公園に夜桜見物に行きます。誰と行くというわけでもなく、たぶん一人でぶらりと行くだけなので、もし俺を見かけたらお声をかけてください。素敵な出会いを待っています。

大学の話に戻りますが、今年はマンガプロデュースの学科長になっただけではなく、なにやら大学のナントカ委員会でも何かやるみたいで、今から戦々恐々であります。それから、五月から『のだめカンタービレ』担当編集者の三河かおりさんと竹熊とでゼミを始めます。

このゼミ、おそらく精華大マンガ学部では初めての試みなんですが、学部生であればストーリー・アニメーション・カートゥーン・マンガプロデュースのいずれの学生でも参加資格がある「自主ゼミ」になります。自主ゼミですから単位は出ないんですが、その代わり学科や通常授業の枠にとらわれず、自由かつ本格的なゼミにしたいと思っております。ただし人数制限があるので、課題と面接で定員まで絞り込みます。

三河さんのような、現役バリバリの多忙な編集者が大学に毎週来て教えるということは、なかなかないことだと思います。先日池袋でご本人と打ち合わせしたんですが、三河さんからは「本気」モードを感じました。

どんな内容のゼミにするのか、定員をどうするかは現在三河さんと鋭意相談中です。たぶん商業誌に掲載可能レベルの作品作り・メディア作りを目標とした、かなりレベルの高い内容になるだろうと思います。詳しいことが決まり次第、学内に案内を掲示しますので、学生諸君は楽しみにしていてください。

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