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カテゴリー「日記・コラム・つぶやき」の記事

2010年8月2日

夏休みも佳境に入ったというのに

もう8月ですね。夏休みも佳境に入ってきましたね。学生さんは楽しい盛りではないでしょうか。俺は先生やってますので、それほど楽しくありません。精華大学は昨日から明日まで三日間オープンキャンパスやってまして、受験希望者にマンツーマンで説明したり、模擬講義を行ったりしています。今日は俺の模擬講義の番だったんですが。

これが終わったら、今度は8月11日までに前期の提出課題を採点して成績つけなければらなんのです。毎度のことながら憂鬱です。というのは、学生名簿が一覧になっていてそこに成績つけていくんですけど、よくよく注意して名前と成績を確認していかないと欄を一個ずらして成績つけていたりするからです。昨年これをやってヒヤリしました。こちらにとってはケアレスミスでも、学生にとってはおおごとですからね。

まあ、そんなこんなで成績付け終わったらすぐ夏コミですよ。次は「マヴォ5号(最終号)」と一緒に鬼才のすふぇらとぅ渾身の自主アニメ『海からの使者』のDVDも頒布しますので気合い入れねばなりません。「マヴォ5号」と『海からの使者DVD』の詳しい告知はこれから開始しますのでしばらくお待ちください。

でコミケが終わったら、次は大学のAO入試があります。俺大学で先生始めるまで「AO入試」って言葉を知りませんでした。昔は、こんな入試はなかったと思うんだけども、今は夏休みから入試って始まるんですね。俺、昨年までちっとも存じませんでした。入試課の人に「AOってなんですか?」って聞いてしまったくらいです。アドミッション・オフィスなんたらかんたらって説明されましたけれど今でもよくわかっていません。

http://ja.wikipedia.org/wiki/AO%E5%85%A5%E8%A9%A6
↑wikipedia AO入試

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2010年6月30日

「やりたいことと」と「やれること」

以下は、6月26日のエントリ「大学で『教授編集者』をやるということ」のコメント欄で、「微老なお年頃」さんが書かれたコメント(30日)に対する俺のレスです。長くなったので、独立したエントリにしました。

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>微老なお年頃さん

学生にとって、確かに将来の予測がつかない不安は大きいです。しかし一番の問題は、自分があこがれている「将来なりたい自分」と「自分が実際にできること(自分の能力・向き不向き)」が一致することは滅多にないのに、そこが見えてないことだと思うんです。

もちろん「やりたいこと」と「やれること」が一致すればこれほど幸せなことはないのだけれど、一致しないから多くの人が苦しんでいる。しかも「努力」することで「やりたいこと」に近づくことができるならまだ問題ないのですが(それは“向いている”範囲だと思う)、多くは努力以前の「才能」の問題だったりします。

たとえば、自分がフィギュアスケーターにあこがれていたとして、ある日突然自分のクラスに浅田真央が転校してきたら、「努力したくらいではどうにもならない才能の差」を目の当たりにして、普通は断念すると思うんですよ。そこで改めて、「自分に本当に向いている仕事は何か」を探し始めると思うわけです。

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2010年6月28日

大学で「教授編集者」をやるということ

俺は現在「大学教授」として毎週京都に通っていますが、ほんの2年前までは、夢にも思わなかった生活の変化でありました。2年前、失業しかかっていた俺は、さてどうしようと思っていた矢先に精華大学から専任教員のお声がかかったわけで、本当に有り難いことです。

最初は、向こうから仕事がやってきてラッキー、と思っただけでしたが、俺に声をかけたY先生に理由を伺ったところ、俺がそれまでやっていた商業誌連載『サルまん2.0』が突然終了したので、大学で教える時間が作れるのではないかと思って声をかけたとのことでした。人生、何がどう転ぶかわからないものです(この前年に、俺は精華の客員教授になっていましたが、客員はあくまでゲスト講師的な扱いなので、専任とははまったく違う立場です。客員が出世して専任になるわけではありません。専任の依頼は、客員とは完全に別ルートでのお話です)。

『サルまん2.0』の中断のときは、関係者には多大なご迷惑をおかけしましたが、あのときつくづく思ったことは、「俺は、プロの作家には向いていない」ということでした。いかなる理由があろうとも、仕事を中途で放り投げるのはプロ失格であります。

実は「自分はプロには向いていない」ということは、文筆で飯を食べるようになった21歳の頃から実はそう思っていたので、自分や周囲を騙し騙し、なんとか「プロ」を続けていたところがあります。40代半ばを過ぎて、それが限界に達したということかもしれません。30年近く「プロのふり」をしてきたわけですが、プロとしては本当に失格な点が多く、これ以上周囲に迷惑をかけるわけにはいきません。

もちろん今後も、こちらの書きたいものと先方の意図が合致すれば、他社で本を書くこともあるとは思います。文筆家としてはアマチュアでも、市販される本を出す人はいるわけですから、それと似たようなものだと考えてください。とりあえずは近く某社で本を出しますが、これは実は数年前からあったお話で、その担当者さんは驚異的な辛抱強さで俺と付き合いしてくださってますので、出さないわけにはいきません。これはプロ意識うんぬんではなく、人間としての信義の問題であります。

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2010年6月7日

今度、紙の単行本を出すのですが……

まだしばらくはどこから出すか内証です。つーか、このブログを最初から読まれている人は、あるいはお気づきかもしれませんが、俺が脳梗塞で倒れる以前から、「ブログ入門」みたいな本を某社から出すということを書いていたのを覚えておられるかもしれません。あの企画の担当者さんとは「たけくまメモ」を始めて以来のおつきあいで、「ブログ入門」という企画そのものはさすがに腐ってしまったのでもうアレなのですが、「たけくまメモ」をベースにして何か形にしましょうということで、ずっと見放さずにお付き合いくださっているのです。企画はだいぶ変わりましたが、いよいよ本を作ろうということで、実は昨日の日曜日に新宿で打ち合わせをしたばかりなのです。

以下、本日午前中に書いた俺のTwitterです。

Mon, Jun 07

09:13おはようございます。京都の生活もだいぶ慣れてきました。

11:07 昨日は某社編集者と新宿で打ち合わせ。久しぶりに出す俺の単行本の話。この話、実は5年前からあって、最初は「ブログ入門」みたいな内容だった。その後俺が忙しくなって何度も仕切り直しを行い、新たな企画で再スタートした。俺のブログエントリが元だが、企画は完全に変わっている。

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2010年6月5日

「電脳マヴォ」についてのつぶやき(6/4)

11:21  しかしフリーソフトは充実しているなあ。「ネットは無料経済」という言葉を実感します。「無料」を謳って実は金をとる詐欺まがいもネットには多いので気をつけたい。が、俺も「電脳マヴォ」は当面無料にしたいんだよなあ。

11:25  要はどこまで運営をガラス張りにできるかだと思う。もちろんアイデア段階には暖め期間が必要なので完全ガラス張りは不可能だが、透明性を確保する以外にネットで信用を得る手段はない。

11:33  @DiceKatKobe 課金というのは厄介で、人間カスミを食っては生きられないのでいつかはお金にする方策も考えるべきでしょう。しかし生活手段を別に確保できるなら、ネット活動は純粋に表現に特価させることも可能かと。ネットの利点は大規模サーバーを運営しない限り金がかからない所です。  [in reply to DiceKatKobe]

11:59  @magewappa1981 僕は、雑誌は無料で、単行本は有料で、を考えています。単行本は原則紙で出して、有料にして通販等で売ります。単行本のダウンロード販売も検討していますが、1冊200円以下に抑えたいところです。  [in reply to magewappa1981]

12:04  「電脳マヴォ」を創刊したいと考えた理由は、優秀な学生作家が集まってきたのに、掲載する媒体がないということにつきます。もちろん彼女たちで勝手に同人誌作ればいいのかもしれませんが、新人には「編集」が絶対必要だと思うからです。(※)

(※追記)ここは、誤解されやすいところ。外部からだと「編集」の意味や役割は本当に見えづらい。知らない人に仕事の内容を説明することも、かなり難しい。しかし一般に向けて刊行するメディアに編集者は必要なのだ。最近、同人作家が集まって「編集者のいない雑誌」を標榜して創刊された雑誌「コミック・ギア」が、わずか2号で休刊になったが、編集不在で市販雑誌を作ろうとするとこうなるのは当然だ。作家の合議制だけでは雑誌はできない。同人誌の世界でも、「合同誌」ではなく「個人誌」が流行る理由もたぶんここにある

12:07  マンガがマンガ家の作品だとすれば、「雑誌」は編集者の「作品」です。俺が「編集家」と名乗っている真意は、「作品としてのメディア」が作りたいからです。この意味では電脳時代になっても雑誌はなくならないでしょう。ただし、そのありかたは随分と変わるでしょう。

12:09  同人誌があるから編集者は不要だと考える人は多いと思います。確かにそうかもしれません。しかしその場合、同人誌作家は同人誌という本を作る「編集者」でもあるのだという視点が抜け落ちていると思います。

12:11  マンガがある以上、マンガ家はなくなりませんが、雑誌(メディア)がある以上、編集者の仕事もなくなりません。

12:19  @khb02323 玉石混交の中から「玉」を探し出すのも編集者の仕事です。ネットに多くあるリンクサイトやまとめサイトは、新しい編集者の姿だと俺は思います。  [in reply to khb02323]

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