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カテゴリー「アニメ・コミック」の記事

2012年6月26日

第一回電脳マヴォ敗者復活新人漫画大賞・2012年上半期審査結果発表

●はじめに

現在、我が国におきましては、毎月百冊を超える漫画雑誌が発行されており、それぞれが新人賞を開いたり、持ち込み面談を受け付けたりして、才能ある新人作家を求めております。当然、毎月のように多くの作家がデビューしますが、落選して涙をのむ応募作家は、その数十倍になると推定されます。

「電脳マヴォ」は、漫画界発展の祈念と、敗者に優しいエコロジー編集をモットーに、出版社・各種法人・自治体が主催する漫画新人賞に落選した作品を対象に「第一回敗者復活新人漫画大賞」を開催いたしました。

4月末日締切で5月発表の予定でしたが、ようやく審査結果が出ましたので発表いたします。なお、年末あたり第二回をやりますので、新人賞や持ち込みで涙を飲まれた方はふるってご応募ください。10月末締め切り予定です。

▼敗者復活新人漫画大賞の応募要項はこちらです。→ http://memo.takekuma.jp/?p=5301 

結果発表!!

☆大賞受賞者該当なし

☆期待賞『僕らの時間 ∫17-25(僕x-君x二乗)dx』相澤亮

☆最高残念賞『八月のキャラクター』手栗天狗郎

☆最終選考候補作『近未来スペース親子』フキサコック

☆最終選考候補作『ツモってBINBIN!』斎藤光宏

 ●審査委員

三河かおり/フリー編集者・『のだめカンタービレ』担当編集/京都精華大学マンガ学部准教授

うめ(小沢高広)/『大東京トイボックス』脚本・演出担当

竹熊健太郎/「電脳マヴォ」編集長/京都精華大学マンガ学部教授

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2012年4月30日

【再録】たけくま月評(第13回)丸山薫インタビュー

●『吉野の姫』の衝撃

丸山薫さんの『吉野の姫』を見たのは、昨年(2005年)8月に大阪で開催されたJAWACONでのことだった。JAWACONは、ネット上でFLASHアニメを発表している個人作家が中心になった、本邦初のコンベンションである。

上映会ではそうそうたるFLASH作家の作品が次々と映写される中、ひときわ注目を集めたのが丸山さんの『吉野の姫』であった。抜群の絵のうまさ。どこか村田蓮爾を思わせる……といえばその達者さが想像つくだろう。構図・描線・デッサンともにスキがなく、かといって難解なアート風でもない。ややアニメよりの少女マンガといったタッチで、一般のマンガファンやアニメファンにも親しみがわく画風である。

ストーリー・演出も申し分がない。大平洋戦争末期の日本(タイトルから、私は最初てっきり吉野の里=奈良が舞台だと思いこんでいたが、作者によれば東京の多摩近辺=武蔵の国らしい)、可愛くもわがままな桜の精・吉野の姫と、人間の少女との交流を描いた作品である。ただし交流といっても、直接的な接触を描くわけではない。小鳥ほどの大きさの姫が、シニカルな表情で桜の枝から下界を見下ろしていると、人間の少女(『火垂るの墓』の節子を思わせる)が、明日戦地に出征する兄のために、季節にはまだ早い桜の花を咲かせてください、と願をかける。姫は人間を軽蔑しているのだが、少女の兄の余命がいくばくもないことを知り、陰ながらその願いを聞き入れるという、ハートウォームな物語である。

8分の作品には過不足のないストーリー。シンプルながらテーマの重さが静かな感動を呼び起こす。さらに丸山さん特有の繊細でユーモアある演出が、作品に奥行きを与えている。

JAWACONは賞を与えるイベントではなかったが、『吉野の姫』はその後三鷹インディーズアニメフェスタでグランプリ、第4回メルヘンアニメコンテストで大野町賞、そして今年のDOGA主催第18回CGアニメコンテストで「グラフィック賞」を受賞するなど、快進撃を続けている。

●丸山薫の談話

「『吉野の姫』は、もともとマンガとして構想していた作品なんです」
インタビュー場所に現れた丸山薫さんは、寡黙ながらも芯のある声、落ち着いた物腰の人だった。

「本業はイラストレーターです。子供向けのイラストを中心にやってます。学生時代からマンガやイラストを描いていたんですが、普通の学校で、マン研もなかったので、まったくの独学ですね。イラスト仕事にしても、学校を出てから兼業ではじめたようなもので、マイペースで仕事をさせてもらってます。

アニメも、趣味ではじめたんです。4年くらい前から、アニメを作って個人サイトにアップしてました。最初はGIFアニメだったんですけど、色数が使えないので、FLASHに乗り換えたんです。私のような作風だと、After Effectsという、プロ用のソフトを使う人が多いんですけど、私はFLASHから入ってしまったもので……(笑)。ですから、FLASHとしては特殊な使い方かもしれません。」

当時はまだ新海誠の『ほしのこえ』が出た直後で、個人アニメが一気に話題になったが、『ほしのこえ』の作り方ではアマチュアには敷居が高く、なかなか後に続く作家が登場しない時期だった。その中で、FLASHでストーリー性のあるアニメを作るPOEYAMA氏や、青池良輔氏、森野あるじ氏などが登場してきたことが、丸山さんがアニメに向かうきっかけになったという。

「当時、まだダイヤルアップだったんです私。それでPOEYAMAさんの作品を何十分もかけてダウンロードして、電話代が大変で(笑)。でも他の動画にくらべてFLASHはデータが軽いから、これはネット向きだな、と思いましたね」

それで自分でも作りはじめたと。
「そうです。それで私のFLASHを見て、JAWACONが声をかけてくれたんです。新作を作って欲しいというので、以前からマンガ用に暖めていた『吉野の姫』を。キャラクターや部分的なシーンが出来てましたのでね。でも、それまで短い作品が多かったので、8分は大変でした。アニメの製作期間は2ヶ月くらいなんですが、最後の頃は、もう朝9時から朝5時までみたいに休みなく作業が(笑)。ですから私個人は、作品に納得してないんです。妥協の連続で作りましたから……DVDにするのなら、最初から作り直したいですね(笑)」

丸山さんは、注目されることにややとまどいを感じているようだった。「これからもマイペースで、納得のいく作品を作っていきたい」という言葉を、何度も強調した。

話を聞いているうちに、私はマンガ家の高野文子を思い出した。70年代末、大友克洋とともにニューウェーブコミックの騎手として注目を浴びた高野は、ベテランになった現在までセミプロの姿勢を崩さず、単行本も数年に一冊というマイペースで、納得がいくまで作品に取り組む完全主義の作風を貫いている。

高野の作品の多くはマンガ史上の傑作として、現在も変わらぬ支持を集めているが、その完成度は「マイペース」が支えているところがある。

丸山さんも、高野文子の道を歩むのかもしれない。ただし、高野の時代にはマンガしかなかったが、現在はこれに「FLASHアニメ」が加わっている。この新しいツールを用いて、丸山さんは新しい「作家」の道を歩んでいくのだろうか。楽しみなことである。

●丸山薫公式サイト(http://maruproduction.com/index.html)

※初出「まんたんブロード」(毎日新聞社)Vol.25 2006年8月号掲載

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2012年1月24日

「電脳マヴォ」、本日から更新開始です。

おまたせしました。「電脳マヴォ」、本日から更新開始です。バナーをクリックしていただければ、トップページに飛べます。

思えば、学生作家を集めて同人誌「コミック・マヴォ」を創刊したのが2008年の暮れ。それから2010年の夏まで紙雑誌として5冊刊行しましたが、その間のネット界の発展はめざましく、「コミック・マヴォ」は5号でいったん休刊することにしました。

休刊理由はいくつかあるのですが、やはり、個人でアナログメディアを運営することは、かかる出費も大きく、事務処理や在庫リスク等を考えると継続が難しいと思ったことが大きいです。ただしアナログメディアがデジタルメディアに比して現時点で優位なのは「お金にする」ことぐらいで、デジタルメディアの作品表現力は、日進月歩の進化を遂げています。

インターネット雑誌はお金を得るには敷居が高いですが、そもそもお金がかかりません。とても気軽に作れるメリットがあります。特に「マヴォ」は新人発掘と育成が主要な編集方針というか目的ですので、できるだけ金銭リスクのない形で出そうとするなら、無料ネット雑誌が現時点ではベストの選択ではないかと思います。

もちろん、マンガは紙に印刷する前提で発達した表現ジャンルですので、紙の本として読まれるに越したことはありません。特に日本のマンガ出版界は電子書籍への取り組みが始まったばかりです。まだビジネスとして成立する目処がついておらず、当面は電子と紙書籍のハイブリッド状況が続くだろうと思います。 したがって「電脳マヴォ」に掲載する作品は、紙に落とし込むことも考え、当面は見開き対応のビュワーを基本にして作品を掲載していきたいと思います。それはともかく、バナーをクリックしてみましょう。

竹熊は2003年(平成15年)から東京の多摩美術大学で「漫画文化論」という漫画史・アニメ史の講義を行なっています(継続中)。その後、京都精華大学マンガ学部でも教壇に立ち、多摩美と精華大学をあわせて毎年700~800人ほどの美大生を相手にしているのですが、全員に「課題」としてマンガを描いていただいてます。

この規模の授業になると、課題の採点が大変で、もしレポート提出だったら採点だけで何ヶ月もかかるでしょう。マンガであれば遥かに早く読めるので、最初は苦肉の策としてマンガを描かせたのですけど、結果として私は毎年、5人~10人くらいの「才能」と出会っています。 雑誌編集者からキャリアを始めた私は、その後ライター仕事がメインになってからも「編集家(編集者+作家)」と名乗っているくらいで、自分の本質は編集者だと考えています。なので、多摩美や精華大で多くのマンガ家志望者と接することは、自分には「宝の山」に思えてなりませんでした。

もしも、私がどこかのマンガ雑誌の編集者だったら、確実にその何人かはデビューさせていたと思いますが、出版社の社員編集ではなくメディアを持たない私としては、ただ評価するだけで、みすみす才能を逃してしまうことを残念に思っていました。「コミック・マヴォ」を創刊した理由のひとつが、「竹熊が見つけた若い才能を世に紹介する」というものでした。この意味でも、読む人間に制約のある紙雑誌より、ネット雑誌がやりやすいと考えたわけです。

「電脳マヴォ」で、竹熊は作家として、または編集者として思いつく限りの実験をしていこうかと考えています。しばらくは「コミック・マヴォ」に掲載した作品の再録中心に更新していきますが、佐藤菜生「少女地獄」の新作をはじめ、新作家・新作品をどんどん投入していきます。これからも「電脳マヴォ」をよろしくお願いします。まだサイトに飛んでない人は、下のバナーをクリックして行ってらっしゃい。(「電脳マヴォ」編集長・竹熊健太郎)

 


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2011年11月23日

通天閣ジャック漫画「ビリケン物語」、本日初日です!

かねてより告知しておりました、京都精華大学TMゼミ(竹熊三河ゼミ)による「ビリケン物語 太郎とマリケン純情篇」、いよいよ本日です。あのくいだおれ太郎が初デート! しかもお相手は通天閣の神様・ビリケンの妹マリケン! 妹を悪い虫から守るため、全力でデートの邪魔をするビリケン! ビリケンにこんなかわいい妹がいたなんて!

続きは通天閣で読もう! 年内12月25日まではやっております!「ビリケン物語」は鑑賞もパンフレット(作品が全ページ載ってます)も無料です! ただし通天閣への入場料はかかります!(大人600円大学生500円中高生400円小学生300円)

 

●ビリケン物語公式(TMゼミ)  http://www.seika-manga.jp/HP/TM/osaka-canvas/

●キャラクター紹介  http://www.seika-manga.jp/HP/TM/osaka-canvas/character.html

●通天閣公式  http://www.tsutenkaku.co.jp/

●通天閣アクセス  http://www.tsutenkaku.co.jp/annai/access.html

●おおさかカンヴァス公式  http://osaka-canvas.jp/

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2011年11月21日

「ビリケン物語」ついに完成しました。

 

本日早朝、通天閣営業時間前に「ビリケン物語」の展望台窓への貼り込みを開始、午前8時にはすべて完了しました。

最初はゼミ生総出で貼り込みを行おうかと考えましたが、竹熊はじめiPhoneの画面シートすらうまく貼れないのが揃っているため、確実を期するためにプロの業者さんにお願いすることにしました。さすがはプロ、ほんの3時間ほどで36面全部の窓に貼り込みが完了してしまいました。

できあがった現場写真が上であります。壮観だと思いませんか? この作品ばかりは現地で体感していただかないと真価がわからないと思います。大阪の都会を眼下に見下ろしながら、360度ぐるっとマンガに囲まれる体験というのも、乙なものですよ。

作品の正式公開は23日ですが、実はもう、通天閣行けば全部見れちゃいます。ただし作品の全部が掲載されている公式パンフレット(無料)が届くのが明日の夕方以降ですので、配布は23日からとなります。

そういえば本日、通天閣で毎日新聞の取材を受けました。

http://mainichi.jp/select/wadai/news/20111121k0000e040015000c.html

 

朝8時に取材されて、それから京都に戻ったんですが、10時半に途中の電車の中で記事がアップされたのを知り、新聞記者の執筆能力の凄さを実感しましたです。

●ビリケン物語公式(TMゼミ)  http://www.seika-manga.jp/HP/TM/osaka-canvas/

●キャラクター紹介  http://www.seika-manga.jp/HP/TM/osaka-canvas/character.html

●通天閣公式  http://www.tsutenkaku.co.jp/

●通天閣アクセス  http://www.tsutenkaku.co.jp/annai/access.html

●おおさかカンヴァス公式  http://osaka-canvas.jp/

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