たけくまメモMANIAX

カテゴリー「書籍・雑誌」の記事

2010年7月19日

電子出版ははたして儲かるのか?(番外)

前回は、いきなり「よほどのことがない限り、電子出版は儲からない」と結論づけてしまいましたが、そこで話は終了しないで、こうして続きを書いております。前回俺が書いた「よほどのことがなければ儲からない」という言葉なんですが、裏を返せば「よほどのことがあれば、儲かる(かもしれない)」ということでもあります。もちろんそう簡単には起こらないから「よほど」なのですけれども、起きる時には起きると思うので、今回は「よほどのこと」とはどういうことか、起きるとしたらどういう場合かについて、俺なりの考えを書きたいと思います。

ところで、現在「電子出版ははたしてもうかるのか?」の続きなんですけど、現在夏休み前の多忙期で、執筆が滞っております。とりあえず以下、俺がこの2年間に「たけくまメモ」で書いた「マンガ不況」に関するエントリのurlを掲げますので、ざっとで結構ですから目を通しておいてください。これを読むだけでも結構な量があります。

http://memo.takekuma.jp/blog/2008/06/post_4da3.html
↑マンガ界崩壊を止めるためには(1)~(6)(補足)まであり

http://memo.takekuma.jp/blog/2008/11/post-442f.html
↑マンガ雑誌に「元をとる」という発想はない

http://memo.takekuma.jp/blog/2008/11/post-41f7.html
↑オンライン(無料)マンガ誌、花盛り

http://memo.takekuma.jp/blog/2009/01/post-6650.html
↑中野晴行「マンガ王国の興亡」を読む

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2010年6月17日

iPadにマンガを入れてみた

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先日入手したiPadに、「マヴォ」を創刊号から4号まで丸ごと入れてみました。

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2010年4月22日

たぬきちさん頑張れ

「たぬきち」というハンドルネームで日記を書かれている準大手出版社営業マンのブログが大人気であります。

http://d.hatena.ne.jp/tanu_ki/
↑たぬきちの「リストラなう」日記

社名は業界関係者にはバレバレなんですけど、ご本人は今後とも公式に認めるつもりはないとのことですので、ここでも伏せておきます。出版の世界で「大手」というと、講談社・小学館・集英社の三社ということになりますが、たぬきちさんが勤めておられる版元はこれに続く規模の会社ということで、あとは各自のご想像にお任せします。

内容は、たぬきちさんの出版社では3月末に50名の早期退職希望者募集(リストラ)が始まり、考えた末、たぬきちさんは募集に応じることに決めました。そこから生じるご本人および周囲のゴタゴタを綴っているものです。とてつもなくシビアな内容がユーモラスな筆致で書かれてあり、かなり読ませる日記だと思います。

特に4月10日のブログではたぬきちさんの会社の基本給がリアルな数字で公開され、かなりの反響を呼んだようです。

http://d.hatena.ne.jp/tanu_ki/20100410/1270856863
↑その11 来るべきものが来た——基本給カット 

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2010年3月27日

うめ(小沢高広)さん、今度またお会いしましょう

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『大東京トイボックス』(幻冬舎)などで知られる、二人組マンガユニット「うめ」で原作と演出を担当されている小沢高広さんが、「誠Biz.ID」のインタビューを受けていますのでご紹介します。インタビュー中「たけくまメモ」の話題も出てきます。ありがとうございました。

http://bizmakoto.jp/bizid/articles/1003/25/news029.html
↑誠 Biz.ID「僕から出版社にお金を分配する未来」

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2010年2月3日

「紙の本」の将来

先日の「それでも出版社が『生き残る』としたら」は結構な反響を呼びました。前回は電子出版時代における出版社(および編集者)は、どのような形で残るだろうかということを考えましたが、今回は「紙の本の将来」について考えたいと思います。

先日のエントリにはいくつかの疑問やご批判も寄せられていましたが、今回の「補足」エントリの反応とあわせて、後日まとめて「総括」エントリを書きたいと思います。

●可能性1 紙の本は「美術工芸品」として生き残るのではないか

電子出版は今後大発展を遂げると思うのですが、物理的存在としての紙の本が完全に消滅するということは、さすがにないと思います。紙の本は長い歴史の中で、形態として完成したコンテナー(コンテンツの容器)だと思いますので、その視認性のよさや再生装置が不要であることなど、電子出版に比しての優位性はまだあります。

また、電子出版ではどうしても画面の大きさに制約がありますが、紙の本は物理的に製本可能であればどんな大きさの本も、それこそ「飛び出す絵本」のような仕掛けを施した本でも作れます。ここから考えると、紙の本は今後、判型や仕掛けに凝った「美術工芸品」のような方向で生き残るような気がしています。まあこういうことは、すでに多くの人が考えていると思いますが。

それから、紙の本にフェティッシュな執着を持つ人や、そこまでいかなくとも、紙メディアに親和性の高い中高年世代を中心に「紙」の需要は確実に残るでしょう。そうした人を対象に紙の本は存続するでしょうが、どうしても少部数になるので値段は高価になり、価格に応じて装丁も豪華になって、こちらの方面からも「美術工芸品」の色彩を強めていくことになるんじゃないかと思います。

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