たけくまメモMANIAX

2004年12月31日

夢オチはなぜ悪いのか?(2)

では許される夢オチとは何でしょうか。いやどんな理屈をつけても夢オチは夢オチ、絶対に許されないと考える人もいるでしょうが、それはやや早計というものです。たとえば前回も触れた『不思議の国のアリス』ですが、オチが夢であることをもってことさらに非難するような声を、俺は聞いたことがありません。

もちろん『アリス』は百数十年も前の作品ですので、時代性を考えたら仕方がないという意見もあります。つまり当時は現代ほど「物語」が進歩していなかったが、アリスにはナンセンス・ファンタジーの古典としての価値があるからいいのだと。そもそも古典とはその時代の価値観に立脚しているがゆえに、現代の視点で見れば変なところがあるのが当然で、でも歴史的価値がこれを上回るからOKなのだと。

まあ、たしかにそれも一理はありますが、本当にそれだけなんでしょうか。俺が考えますに、アリスは夢オチではあっても、本編のパワーにそれを上回るものがあると思うわけですね。なんかこう、イメージの喚起力において時代を超えた何かがある。

(続きを読む…)

| コメント(9)

2004年12月30日

夢オチはなぜ悪いのか?(1)

Amazon.co.jp: 本: 不思議の国のアリス・オリジナル(全2巻)不思議の国のアリス・オリジ…

大学でマンガを教え始めて今年で7年目になります。俺が多摩美と京都精華大で開講している「漫画(マンガ)文化論」では、毎年学生にマンガを描いてもらってますが、物語と絵の双方を仕上げることはなかなか大変なんですよ。ある年はやたらと「夢オチ」が目立ったので、つい苦言を呈したことがありました。

もちろん「夢オチはよくない」という文脈で、俺は怒ったわけです。世間的にも夢オチは、やってはいけないオチの筆頭として認識されております。マンガに限らず、小説や映画など、およそ物語を扱うジャンル全般で夢オチはいけないとされているようです。

ただ、そうはいってもなくならないのが夢オチというもの。

そもそもルイス・キャロルの時代から夢オチはあるわけです。いや『荘子』の「胡蝶の夢」とか、そういう夢テーマものまで含めればおそらく有史以来、もしかするとその前から存在するのではないでしょうか。文学史に詳しくないんでアレなんですけど、たぶんそうだろう。つまり夢オチには悠久の歴史がある。そればかりか今も生まれているということは、何か「夢オチが存在する理由」のようなものがあるのではないだろうか。ということを、今回は書いてみたいわけです。

(続きを読む…)

| コメント(31)

2004年12月29日

先週のアクセス状況 1220-1226

041220-1226アクセスカウンターがうまく動作しないので、かわりにこういう方式を考えてみました。ココログの管理画面からグラフ部分のスクリーンショットを撮り、毎週アップするというやりかたです。あわせてアクセス状況を分析しながら反省会をしてみたいと思います。左は先週の状況ですが、アップとダウンがすさまじいことになっていました。(クリックで拡大)
まず20日月曜の2万5千人弱ですが、これはもちろん17日からの切込隊長効果に加え、「手塚伝説」をアップしたことによるものです。ドーンと来たのが21日火曜日。驚くべきことに一日6万ヒットを越えました。手塚伝説が死ぬほどリンクされたみたいです。リンクがリンクを呼び、それがアクセスを呼び込んでこんなことになってしまったと思われます。
ところが翌水曜(22日)には早くも半減。リンクをたどって手塚伝説を読んだお客さんが、読んだだけでそのまま離れたと思われます。その後も漸減傾向が続き、17600強になったところで先週は終わりました。

(続きを読む…)

| コメント(4)

2004年12月28日

25万アクセスヒット御礼

本日でちょうど2週間目ですが、早くも25万ヒットを越えました。これも皆様のご愛顧のたまものと深く感謝しております。年内はこのペースで突っ走るつもりですが、徐々にマイペース更新に移行するかもしれません。しかし、内容は落とさないよう努力していきたいと思いますです。
ところで今回、見よう見まねでアクセスカウンターを導入しました。一応、ココログのアクセス解析と数値を合わせて設定したはずなのですが、少しずつ誤差が開いていっているみたいで不安です。
これを書いている現在、ココログの解析画面のカウンターが「256253」で、レンタルしたカウンターの数値が「255719」。なんか500くらい開いてるんですけど。最初は10くらいの誤差だったのに。
これってこういうものなんでしょうか。それとも設定に問題があるのかな。

| コメント(10)

2004年12月28日

大学課題の採点地獄について

ebisu01蛭子能収コレクション…
昨日は多摩美の年内最終日で、学生に描かせたマンガを採点。あわせて作品のデジカメ撮影要員として、以前から俺の授業に潜り込んでいるテンプラ学生のきみやん君とマイク・ドーソン君(在日邦人)に手伝ってもらうことにしました。二人とも、はなから多摩美の学生でもなんでもありませんので、採点手伝いなどに使役しても特に問題はないのです。
学生作品で優秀なものについては、この春までには専用サイトをオープンして広く一般にも公開する予定ですので、一般の皆様はどうぞ楽しみに、また学生諸君は覚悟していただきたい。なかには結構優秀な人もいますよ。700作品中2,3人くらいは。
問題はその3作くらいの優秀作品を見つけるために、残りの697作くらいをしんどい思いをして見なければならないことです。昨年はなんだかんだで一週間近くかかりました。しかも大学からは一銭も出ないので、なかなかヘヴィーな作業なのです。これに今年は作品撮影が加わるのですから冗談ではない。そこで凸凹コンビの出番ですよ。きみやん君マイク君には悪いが、これが君たちの授業料ということで勘弁してください。

(続きを読む…)

| コメント(17)

| トップページ | 次のページ »