たけくまメモMANIAX

2008年7月31日

竹熊さん、インターネットはヤバイですよ。

えーと、地デジ話の続きです。テレビ局や管轄官庁のお役人たちは、国民が「テレビを見なくなる」可能性をまったく考えてないのでしょうか。たぶん、ないんでしょう。しかしネットが発達している今、テレビから情報を得る必然性は相対的に低くなっているのは確かですよね。

もちろん「地下鉄サリン事件」クラスの大事件が突如発生したら、俺も即行でテレビをつけて、映像で確認したいと思うでしょう。13年前のサリン事件のときは、俺は朝のワイドショーを見ていてあの映像が飛び込んで来たので、テレビによっていきなり「体験させられた」わけですけど。

でも、そこまでの出来事は何年に一度しかありませんしね。しかも今は、たぶん1時間としないうちにネットに映像がアップされる。 インターネットがなかったら、俺がこんなエントリを書くことはたぶんなかったでしょう。

出版や放送を含め、インターネットはあらゆるメディアの「既得権益の構造」を破壊しつつあるわけだけども、そうした人たちからの「ネット自体を規制しよう」という声は、思ったよりも少ない感じがする。あることはあるんだけれども。

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2008年7月29日

そうだラジオを聴こう

こないだ何の気なしにテレビを見ていたら、画面の右上にうっすらウォーターマークで「アナログ」の文字が。

ああこれが2011年地上波デジタル全面移行に向けたアナログ・マークか、と思いました。いつからマークが出ていたんでしょうか。俺、毎日テレビはつけているんですけども、いわゆる「ながら視聴」ばかりなので、しばらくまともに画面を見ていなかったのでした。

俺、部屋にいる時はたいていテレビつけてるんですよね。でも、それはパソコンやりながらだったり、本読みながらだったりして、ほとんどまともに見ていないんです。夜寝るときも、テレビつけてそのまま寝てしまうので、父親からはよく怒られるんですよ。「コラ、つけっぱなしで寝てはいかん!」と怒って消しに来るのですけど、親父は親父で夜中にトイレの便座に座ったまま寝る癖をなんとかしていただきたいものです。

俺の場合、「完全に静かな環境」というのがどうも落ち着かないんですよ。無音の部屋だとかえって眠れなかったりする。それで、部屋のテレビをついつけちゃうんで、それ以上の意味はないんですよね。俺ももったいないと思いますよ電気代が。

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2008年7月26日

ポニョ2回目

ポニョの2回目を見てきました。感想を書こうとおもうんですが、その前に全然関係ないんですけど、今やっている『カンフー・パンダ』をどうにも見る気がしません。ポニョ見に行ったらイヤでもポスターが目に付くじゃないですか。たぶん、見たら面白いだろうとは思うんですよ。制作もドリームワークスだし、少なくとも退屈しないだろうと思うんです。

でも俺としてはどうも、パンダがカンフーしているだけで『らんま1/2』を思い出してしまって。内容が違うのはわかってるんですけどね。パンダがカンフーして何も悪いことはないんですよ。コロコロと太ったパンダがアチョーとか飛んだり跳ねたりしたらお子様は大喜びでしょう。しかしそろそろ48歳にもなる中年男が、一人で映画館行って「パンダ一枚」と1800円出す姿が、どうしても思い浮かばないんです。

そんなこと言って、おとといもチケット売り場で「ポニョ。大人一枚」って買って中に入りました。「五歳児のために作った」と言っている宮崎監督が見たら嘆くかもしれません。「俺は一人で何回もアニメ見にくる中年男のために作品作ってるんじゃないんだよ!」と怒られそうです。俺まだ47歳ですが、8月29日に48歳になるんですよ。どうでもいいことですが。

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2008年7月24日

ようやく一区切り

これまで特に触れてませんでしたが、入院前から引きずっていた仕事がひとつ終わりました。

8月末に小学館から発売予定の『20世紀少年探偵団』という本です。映画の公開に合わせた本なんだけど、マンガを解説した本ではなく、マンガの中の「70年代」について、俺の私的な想い出を交えて書いた本です。その中に70年代をめぐる俺と浦沢さんの対談もあって、結構ページをとるんですけどこれをようやくまとめ終わりました。長い旅をようやく終えた感じであります。

こないだ『ポニョ』を見たときに、映画館で『20世紀少年』の予告編をやってましたが、あれ見て「映画はもうすぐ公開……ヤバイ!」と冷や汗を出していました。それがようやく終わって、やれやれと今日は『ポニョ』の二回目を見に行こうかと思いますが、単行本の仕事というのは、これからがいろいろあるんだよなあ。直しとか。

それにしてもこの対談を取るので浦沢邸に行きましたけれども、あの人の家にお邪魔したのは三回目ですけど、家の中にエレベーターがあるとか、すっげえ高そうな三管式プロジェクターのあるオーディオルームがあったり、可愛い娘さんが『わんわん物語』に出てくるようなコッカースパニエルの愛犬を抱いていたりして、「これで同い年かよ!」という心の叫びが脳裡に木霊します。

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2008年7月20日

宮崎駿のアヴァンギャルドな悪夢

昨日の土曜日、宮崎アニメの新作『崖の上のポニョ』を見てきました。一応、ネタバレにならない範囲で感想を書きますと、見たことがない種類のアニメーション映画でした。アニメーションとしても映画としても、似た作品を俺は思い当たらないし、過去のどの宮崎アニメとも似ていません。

もちろんキャラクターとか、ディティールの演出やセリフはいかにも「宮崎駿」なんですよ。確かに宮崎アニメに違いないが、見ている最中の「違和感」は、これまで感じたことがないほどのものです。まるで、はっと気がついたら父親が人間モドキに変わっていたような感じ

『魔女の宅急便』を試写で見たときに、それまでの宮崎アニメと雰囲気が違うので少しとまどったことがありますが、二度目に見たときには大好きになりました。『ポニョ』も複数回見れば、印象が変わるのでしょうか。たぶん、そうなのでしょうが、今度ばかりは「理解した」と思えるまでに時間がかかるかもしれません。

これが芸術アニメであれば、技術や世界観的にもしかして似たような作品があるかもしれませんが、まがりなりにも老若男女対象の、全国でロードショウ公開されるアニメ映画で、ここまでアヴァンギャルドな作品を俺は見たことがないです。

プロデューサーの鈴木敏夫さんは、試写を見た直後、宮崎監督に向かって「これは傑作だと思う」と語りかけたとテレビで言っていました。俺も、『ポニョ』は宮崎駿以外には作れない作品だと思いますし、傑作と言われても否定はしません。とにかく見たことがない種類の映画だし、技術的にも世界観的にも完成度が高いことに疑いはない。息子の『ゲド戦記』とは違い、非凡であることだけは間違いありません。

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