たけくまメモMANIAX

2009年8月31日

竹熊君、“紙”はもう、ダメだよ…(前編)

須賀原洋行氏との“論争”ですが、須賀原氏の最後のエントリでは、お互い言いたいことは言い尽くした感があるので、これでいったん打ち止めにしましょうとのご提案がなされました。自分も賛成です。

http://uaa-nikki.cocolog-nifty.com/blog/2009/08/post-fd59.html
↑竹熊さんから反論をいただいた

派手なバトルを期待していた人がいるとすれば残念でしたが、自分ははじめから事を荒立てるつもりはなく、ただ自分の主張がどうもご理解いただけないので(そして、そういう方は他にも多いと思われるので)、須賀原氏に対する返答という形で、他の人も読むことを想定しながら、日頃の主張を再度説明したものです。

ただしこの問題、現時点ではいくつかの予兆的事実に基づく「未来予測」に類するものであることは確かです。同じ事実をもとにしても、解釈の幅が相当に広く存在するので、自分が「崩壊の予兆」と感じていることでも、そうは思わない人もいらっしゃるのでしょう。そういう人にとっては、竹熊の言説は「狼が来たぞ!」と叫ぶ嘘つき少年のように感じるのかもしれません。

もちろん自分は自分の感じていることを素直に書いているまでで、ウソをついているつもりも、人心を惑わしているつもりもありません。

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2009年8月29日

49歳になってしまいました。

本日、実をいうと俺の誕生日でありまして、なんと49歳になってしまいましたよ。最早おっさんまっただ中といいましょうか、あと12年くらいしたら初老と言われかねない年齢に達します。なんということですか。

それなりにバラエティに富んだ人生だったような、まだ何も成し遂げていないような、微妙な心持ちがします。

18歳で大学受験に失敗し、20歳で専門学校を中退して家出してしまい、そこからプータロー兼フリーランスの編集&ライターとして業界の片隅を歩いてきました。29歳で相原コージ君と『サルまん』を開始し、30代に入って迷い始め、40歳で結婚しましたがすぐに離婚し、スランプに陥って仕事が激減し、しばらく自暴自棄な生活でしたが44歳でブログを始めてブロガーとして生きることにしました。ところが46歳で脳梗塞で死線を彷徨いまして、47歳でなんとか復帰して『サルまん2.0』を始めましたが連載を中途で放り出してしまい、周囲に迷惑をかけたこともあって、プロライター人生に自分で引導を渡す決意を固めました。

ところが捨てる神あらば拾う神ありで、なんと京都精華大学マンガ学部からいきなり教授にならないかとのご指名を受け、専門学校中退のこんな俺でもいいんですかと言ったら大学教授に学歴も資格も関係ないそうで、ありがたいことに大学から給料をいただきながら同人誌編集にいそしむ毎日であります。

こう振り返ると、俺の人生はいいのか悪いのかよくわかりませんが、この歳になっても若い人と接したり刺激のある生活が送れているようで、とりあえず「いい」と信じて、死ぬまでは生きていくつもりであります。皆様におかれましては、ご指導・ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。


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2009年8月28日

コメント掲示板が不調

昨晩からコメント掲示板を借りている@chsのサーバーが落ちているようです。まあ無料で借りているので文句はいいませんが、過去にもたびたびこういうことがありました。

とりあえずの措置として、「須賀原洋行氏のご批判について1・2」のエントリと、このエントリのコメント欄を開放します。書き込まれる方は、必ずハンドル(なんでもいいですが、意味のある言葉にしてください)を明記されますようお願いいたします。番号がつかないので、コメントに返事をつける場合に困るからです。

@chsの掲示板は、エントリとスレッドを対応させるのが便利だと思って借りましたが、あくまで実験的な措置でした。そろそろコメント欄をどうするか、考え直すつもりです。それまで、紳士・淑女的なご利用をお願いします。

※11:50 追記 今見たら、掲示板が復活していました。ココログのコメント欄はこのままにしておきますので、コメントされる方は、どちらに書かれても結構です。

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2009年8月26日

須賀原洋行氏のご批判について(2)

須賀原氏のもうひとつのエントリ「たけくまコメントへの反論」(→★)を読むと、須賀原氏と私の一致点および相違点が、よりはっきりしてくると思います。

《既存の出版社によるマンガ出版システムは限界にきているのだろうか。
私はそうは思わない。

地球規模でのエコの問題、そして、それに伴って地球規模で産業構造が転換期を迎えていて、さらには金融資本主義で無茶をやるもんだから経済不安が加速して世界的な不況になっており、それが日本のマンガ出版界にも大きな悪影響を与えているのは確かだ。

しかし、これは紙に代わるマンガ向きの簡易な電子メディア(媒体)が生まれれば、少なくともマンガ出版界の不安は一気に解決に向かうと思う。
ちょっと前にこのブログでも書いたような、有機ELなどを使った持ち運びが簡単な電子ペーパーなどである。
A5くらいの大きさで、ペラペラの紙のようなディスプレイ。
それとiPodのような小型軽量のマンガプレーヤーを組み合わせて何百作ものマンガ作品がどこででも読めるようにする。

そうなると、既存の出版流通システムは変わるかもしれない。
取り次ぎが不要になり、既存の書店もなくなるかもしれない》 
(たけくまコメントへの反論)

この部分に異論はありません(エコうんぬんの話はともかくとして)。A5くらいの大きさで、ペラペラで紙のようなディスプレイの出現などは、久しく自分も夢想しているデバイスですし、アマゾンがアメリカで発売しているキンドルは、本に変わる電子ペーパーのデバイスとして現実に登場しています。「既存の出版流通システムは変わるかもしれない。取り次ぎが不要になり、既存の書店もなくなるのかもしれない。」というくだりも、たぶんその通りになる可能性があると思います。

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2009年8月25日

須賀原洋行氏のご批判について(1)

だいぶ時間が経ってしまいましたが、自分は7月末、“この8月26日に大阪難波のモンタージュでトークライブ「マンガの黙示録2」を開催する”旨のエントリを書きました。

http://memo.takekuma.jp/blog/2009/07/post-e2aa.html
↑たけくまメモ「告知・大阪難波でトークライブ」

これは4月末に同じ店で行ったトークの第二弾。前回に引き続き、「マンガ界=出版界の崩壊」が大テーマで、今回は「フリー出版人として生き残るにはどうすればいいか」をメインテーマにする予定です。じつはマンガ界ばかりではなく、「出版界」全体も含み込んだテーマなんですね。

ところが、このエントリをアップした二日後になって、須賀原洋行氏の「マンガ家Sのブログ」に「たけくまメモの欺瞞性」(8月2日) が掲載されました。

http://uaa-nikki.cocolog-nifty.com/blog/2009/08/post-881e.html
↑マンガ家Sのブログ「たけくまメモの欺瞞性」

こちらのエントリは、たけくまメモのコメント掲示板で読者が知らせてくださいまして、初めて読んだものです。

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