たけくまメモMANIAX

2012年1月24日

「電脳マヴォ」、本日から更新開始です。

おまたせしました。「電脳マヴォ」、本日から更新開始です。バナーをクリックしていただければ、トップページに飛べます。

思えば、学生作家を集めて同人誌「コミック・マヴォ」を創刊したのが2008年の暮れ。それから2010年の夏まで紙雑誌として5冊刊行しましたが、その間のネット界の発展はめざましく、「コミック・マヴォ」は5号でいったん休刊することにしました。

休刊理由はいくつかあるのですが、やはり、個人でアナログメディアを運営することは、かかる出費も大きく、事務処理や在庫リスク等を考えると継続が難しいと思ったことが大きいです。ただしアナログメディアがデジタルメディアに比して現時点で優位なのは「お金にする」ことぐらいで、デジタルメディアの作品表現力は、日進月歩の進化を遂げています。

インターネット雑誌はお金を得るには敷居が高いですが、そもそもお金がかかりません。とても気軽に作れるメリットがあります。特に「マヴォ」は新人発掘と育成が主要な編集方針というか目的ですので、できるだけ金銭リスクのない形で出そうとするなら、無料ネット雑誌が現時点ではベストの選択ではないかと思います。

もちろん、マンガは紙に印刷する前提で発達した表現ジャンルですので、紙の本として読まれるに越したことはありません。特に日本のマンガ出版界は電子書籍への取り組みが始まったばかりです。まだビジネスとして成立する目処がついておらず、当面は電子と紙書籍のハイブリッド状況が続くだろうと思います。 したがって「電脳マヴォ」に掲載する作品は、紙に落とし込むことも考え、当面は見開き対応のビュワーを基本にして作品を掲載していきたいと思います。それはともかく、バナーをクリックしてみましょう。

竹熊は2003年(平成15年)から東京の多摩美術大学で「漫画文化論」という漫画史・アニメ史の講義を行なっています(継続中)。その後、京都精華大学マンガ学部でも教壇に立ち、多摩美と精華大学をあわせて毎年700~800人ほどの美大生を相手にしているのですが、全員に「課題」としてマンガを描いていただいてます。

この規模の授業になると、課題の採点が大変で、もしレポート提出だったら採点だけで何ヶ月もかかるでしょう。マンガであれば遥かに早く読めるので、最初は苦肉の策としてマンガを描かせたのですけど、結果として私は毎年、5人~10人くらいの「才能」と出会っています。 雑誌編集者からキャリアを始めた私は、その後ライター仕事がメインになってからも「編集家(編集者+作家)」と名乗っているくらいで、自分の本質は編集者だと考えています。なので、多摩美や精華大で多くのマンガ家志望者と接することは、自分には「宝の山」に思えてなりませんでした。

もしも、私がどこかのマンガ雑誌の編集者だったら、確実にその何人かはデビューさせていたと思いますが、出版社の社員編集ではなくメディアを持たない私としては、ただ評価するだけで、みすみす才能を逃してしまうことを残念に思っていました。「コミック・マヴォ」を創刊した理由のひとつが、「竹熊が見つけた若い才能を世に紹介する」というものでした。この意味でも、読む人間に制約のある紙雑誌より、ネット雑誌がやりやすいと考えたわけです。

「電脳マヴォ」で、竹熊は作家として、または編集者として思いつく限りの実験をしていこうかと考えています。しばらくは「コミック・マヴォ」に掲載した作品の再録中心に更新していきますが、佐藤菜生「少女地獄」の新作をはじめ、新作家・新作品をどんどん投入していきます。これからも「電脳マヴォ」をよろしくお願いします。まだサイトに飛んでない人は、下のバナーをクリックして行ってらっしゃい。(「電脳マヴォ」編集長・竹熊健太郎)

 


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