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2008年1月10日

これが「ラブコメッサー」の原画だ!

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Isedaanime05 あいかわらず忙しくて死にそうです。多摩美の採点はほぼ終わりました。明日の講義が今年度最後になりますが、講評をやりますので今日はそれ用の作品を選びに大学へ行ってきます。『サルまん』の締め切りも今週いっぱいといわれました。どうすればいいんでしょう。

それでもう昨年の話になりますが、31日のコミケ最終日に『ラブコメッサー』の伊勢田勝行監督のブースでご本人にお会いしてきたことを書きたいと思いました。どんな人かと思ったら、ごく普通の人でした。コスプレしてましたが、まあコミケですからそれを含めて普通です。当日は監督のマンガ同人誌と、膨大な伊勢田アニメと特撮のDVDを販売されてましたので、思わず1万円ぶんほど購入しました。

Isedaanime04 そしたら、「じつは竹熊さんにお渡ししようと思って」と渡されたのが『ラブコメッサー』の原画。監督の許可を得ましたので、ここにその一部を公開したいと思います。俺用にセレクトされたものだそうですが、かなりたくさんありました。

Isedaanime01 伊勢田アニメの特徴は、作品を見てもいったいどうやって作っているのかよくわからないところです。通常のアニメであれば、まず原画と動画を描き、それをセルにトレースして(アナログアニメの場合)、カメラで一こまづつ撮影する手順を踏みます。その際「タップ」と呼ばれる道具をつかって背景やセルを固定し、絵がズレないようにするはずなんですが、伊勢田アニメを見ると画面の端にスケッチブックの切れ端が映っていたり、画面が微妙に振動していたりして、タップを使用している形跡がありません。これで口パクをやっていたり、結構絵が動くのですから不思議に感じるわけです。

Isedaanime03 本人に尋ねても、そこはよくわかりませんでした。俺が想像するに、セルを使わない昭和初期までのアニメでは一般的だった「カド合わせ」というやり方に近い手法を使っているのではないかと思います。でも伊勢田監督の話では、セルを使っているというんですよ。ここに掲載したのは『恋戦士ラブコメッサー』の原画ですが、これを見るとまず原作をマンガとして描いて、それのコピーを厚紙に貼りこみ、コマの枠線を消して足りない部分を鉛筆で加筆し、そのうえでセルにトレスしているようです。

Isedaanime02 監督によれば「最近はデジカメも使用しています」とのことですが、最近作を見てもデジタル画質にはどうしても見えません。もしかするとセルをデジカメで撮影したものを、いちいち専用プリンターでプリントしてアナログビデオ撮影しているのかもしれません。パソコンは使わないそうなので。

とにかく、おそろしく手間のかかる手法で原作マンガからアニメ原画に変換して、撮影・編集・主題歌・サウンド・声の出演をこなしていることは間違いないようです。頭が下がります。ちなみに伊勢田監督のマンガは、絵は昔の「りぼん」風ですが作画処理がかなりプロっぽくて驚きました。相当、描いている人みたいです。

http://memo.takekuma.jp/blog/2007/10/post_0eb8.html
↑ラブコメッサーをみんなで見よう!

http://memo.takekuma.jp/blog/2007/12/post_3e82.html
↑伊勢田監督がコミケに!


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