たけくまメモMANIAX

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2008年3月5日

mixi規約変更問題によせて

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昨日マイミクの友人からメッセージが届いて知ったんですが、ここにきて急にmixiが利用規約(4月1日より施行)を変更し、ユーザー日記等をmixiが勝手に利用しても「著作者人格権を主張できない」ことになりそうだというので、大騒ぎになっているようです。以下変更予定のmixi利用規約より引用します。

第18条 日記等の情報の使用許諾等
1 本サービスを利用してユーザーが日記等の情報を投稿する場合には、ユーザーは弊社に対して、当該日記等の情報を日本の国内外において無償かつ非独占的に使用する権利(複製、上映、公衆送信、展示、頒布、翻訳、改変等を行うこと)を許諾するものとします。
2 ユーザーは、弊社に対して著作者人格権を行使しないものとします。

http://mixi.jp/rules_sample.pl
↑mixi利用規約

ネット内ではブロガーの中からも、この一方的な規約改正に疑問の声があがっております。

http://kirik.tea-nifty.com/diary/2008/03/mixi_07ab.html
↑切込隊長blog「この時期に敢えて地雷を踏みに逝ったmixiは偉い」

http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20080303
↑ベイエリア町山智浩アメリカ日記「ミクシイはあなたの日記をあなたに無断で商品化します」

http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/51012865.html
↑404blog not found「mixiはblog化するのか?」

俺についていえば、ミクシイは「たけくまメモ」の前から始めてもう3年半になりますが、すぐにココログが主になってmixiは「たけくまメモ」の補完システムになってしまいました。「たけくまメモ」のエントリURLをミクシイ日記に貼り付けて、マイミクである知人の感想をお聞きするだけの使い方になっているわけです。

mixiには他のブログサービスをそのまま利用できる仕組みも備わっているんですが、それだとマイミクがコメントつけるときに「たけくまメモ」のコメント欄に書くしかないのです。俺のマイミクには業界関係者が多く、書きにくい人も出てくるのではないかと思い、コメントはmixi内だけに書き込めるようわざとそうしているのです。mixiのよさは「内輪感覚」にあると俺は思っているので。その意味からも、「内輪」の楽しみであるmixiの書き込みを会社が勝手に商売で利用することがあっては困ります。

俺の場合は現在エントリらしきものを書いてませんから、今度の規約変更でもおそらく大きな実害はないと思います。なので、しばらくは様子をうかがいつつmixiを利用するでしょう。おそらく現実的に考えて、俺の書き込みをmixiが無断で商品化することはないだろうと思うんですが、規約上、可能性としてそれができてしまうというのは、たしかに気分のいいものではありません。

俺はフリーライターを長年やっているんですが、どこかの雑誌に署名原稿を書いて原稿料をもらったとしても、出版社に著作権まで譲渡しているわけではありません。雑誌から頼まれて執筆しようが著作権は俺個人にあり、雑誌に一回限り掲載する掲載料として原稿料をいただいているだけなのです(雑誌原稿を単行本化する際には別途契約して印税をいただきます)。もちろん無署名原稿や、俺がその出版社の社員で社の命令で書いたものなら、これは職務著作になりますからこの限りではありません。

ですから株式会社mixiにおかれましても、ユーザーの書き込みをmixiの判断で商品化する際には、個別に掲載交渉するのが「筋」であって、これ以外にとるべき手段はないはずです。いかにそうした交渉が煩雑だからといって、今回のように一方的に規約を変更して「ユーザーのものは俺のもの」みたいなことを、たとえ本意は違っていたとしてもそう誤解される行為に出ることは、ユーザーに依存する企業としては得策ではないと思います。

しかし今回の件でつくづく思ったことは、mixiのように利用者数が多い企業が、ユーザーに向けて企業の権利を主張しようとすることの難しさです。mixiも営利企業なのですから、利益を上げようとするのは当然であります。ユーザーにサービスを提供し、そのサービスに応じた代金を受け取ったり、広告を強制表示して広告料を得ることはべつに不当なことではありません。

mixiは日本で一番成功したソーシャル・ネートワーク・サービスになるわけです。成功したのは、システムがとことんユーザーサイドに立ったものだったからだと思いますし、「mixi依存症」と言われるヘビーユーザーが出るくらい、ユーザーの生活に密着したサービスになりえたからでしょう。

現におれなんかも、日記としてはたいした利用をしていませんが、メッセージ・サービスに関してはある意味メールより重宝しているところがあります。そこは正直、mixiがなくなると困るかもしれないんですが、勝手に俺の文章を使われることがあってはたまりません。「たけくまメモ」をやる前、純粋にmixiだけ使っていた時期は半年くらいだったんですが、そこには今このブログで書いているような長文の原稿を多く執筆していました。ココログで1日3万以上のアクセスを記録した「手塚伝説」のオリジナル原稿も、まだmixiの過去ログとして入っています。これの著作権を譲渡するつもりは俺にはありません。

4月1日の改正まで多少間があるので、mixiユーザーとしてどういう対応をとるかは、しばらく様子を見つつ判断していきたいと思っています。どうにもなりそうもなければ辞めます。

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| コメント(5)

“mixi規約変更問題によせて” への5件のフィードバック

  1. 発汗 (;^_^A より:

    MIXI問題で代案を考えてみた

    日本最大のSNS「Mixi」が発表したいきなりの規約改定は大きな波紋を呼んだ。 特にその新規約第18条に記載されている「許諾と不行使」はさまざまな憶測も含め、大騒ぎとなり、皮肉なことにMixiではこれをニュースとして提供していないにもかかわらずMixiのキーワードラン……

  2. ◆mixi利用規約の改定/ブログも同じ問題/当該日記等の情報を無償非独占的に使用する権利を許諾

     ブログとは違う媒体に ミクシィ mixi というものが開発されている。
     あなたもやったらと、 何人か 何方向か から いわれたこともある。
     でも、そんな趣味もないので・・・
     いま、来る4月1日からの利用規約改定とされる「著作者人格権」の問題が突沸しているらしい。
     調べると、他の「ブログ」でも数年前に同じ問題があったそうだ。
     知らなかったけれど・・・
     mixi運用会社は意図を否定しているそうだけど、コワイ話。
     なお、媒体の将来展望への懸念についてのmixi社長のインタビュー記事…

  3. 魑魅魍魎 より:

    mixi

    mixiの規約変更を様々な人が問題視している。
    第18条 日記等の情報の使用許諾等
    1 本サービスを利用してユーザーが日記等の情報を投稿する場合には、ユーザーは弊社に対して、当該日記等の情報を日本の国内外において無償かつ非独占的に使用する権利(複製、上映、公衆送信、展示、頒布、翻訳、改変等を行うこと)を許諾するものとします。
    2 ユーザーは、弊社に対して著作者人格権を行使しないものとします。
    ・たけくまさん
    ・切込隊長blog
    ・町山智浩さん
    う〜ん、どうなんだろうな。

  4. MIXIってなんなんでしょう:著作権をどう思っているのか=4月1日の新利用規約18条

    えーっとわたくしもMIXIの
    会員でございます。
    よろしくね。
    ニックネーム「sansiroh」で
    検索していただければ
    すぐわかります。
    今、アメーバニュースに
    とんでもない情報がある
    ことに気づきました。
    mixiが4月から新たな利…

  5. しなぷす より:

    mixi「無断で書籍化はせず」

    ミクシィは3月4日、前日付けで告知したSNS「mixi」の新規約(4月1日から適用)の著作権に関する条項について説明した。「規約改定後はユーザーのmixi日記が勝手に書籍化されるのではないか」とネットで騒動になっていたが、「ユーザーの了解なしに書籍化などは行わない」と…..

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