たけくまメモMANIAX

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2009年1月10日

『バクマン。』に関するコメント欄の流れ

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1月8日にアップした「『バクマン。』のネーム原作について」のエントリのコメント欄では、活発な議論が続いています。すがやみつるさんや、俺自身も長文のコメントをアップしており、コメント欄では少しもったいない内容ですので、俺の判断で抜粋して、あらためてエントリ化してみました。

誤字脱字等、直したい箇所もあるんですが、あえて文章はそのままにしてあります。ちなみに抜粋ですので、オリジナルは割愛したレスも含めてコメント欄で読むことができます。

http://www2.atchs.jp/test/read.cgi/takekumamemo/154/36-84

・・・・・・・・・・・・・・・【以下再録】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

36 : たけくま ★    2009/01/08(木) 13:17:10   ID:???
http://memo.takekuma.jp/blog/2009/01/post-cd60.html

↑『バクマン。』のネーム原作について

45 : 774    2009/01/08(木) 22:35:22   ID:VnmDL1GQ

浮世絵も絵師、彫り師、摺り師と分業してましたしね。

53 : yuh-suke    2009/01/09(金) 00:46:18   ID:4JHp+uU+
(昔、先生にこういうような内容の質問とかしてみたりしたのだけれど…)
石森章太郎先生なんかは作品によってはネーム原作者と言っても過言では無いような
アシスタントの絵の味そのままで雑誌に掲載されていたし、ネームはネームでああいう感じだし

54 : すがやみつる    2009/01/09(金) 01:56:29   ID:n7i6AzDk
 ぼくは『ゲームセンターあらし』を連載していた頃から、「週刊少年マガジン」で『シェリフ』(作画・真樹村正)、「月刊少年チャンピオン」で『マイコン刑事』などの原作を担当していました。1980年頃からですね。『シェリフ』はシナリオでしたが、『マイコン刑事』は1回目のみシナリオで、2回目からネーム(絵コンテ)原作になりました。もともと「プレイコミック」連載用だったのですが、編集長の異動で、そのまま掲載誌が横滑りしてしまい、対象年齢も下がったことから、「『ゲームセンターあらし』みたいなハデな路線にしたい」と言われたもので。

 ペンネームを使ったり、名前の出ないゴーストライターだったり、そのあたりはこだわりがないもので、幼児誌から青年誌まで、いろんなジャンルの作品で、絵コンテ原作をやらせていただきました。

 最初はシナリオ原作で……という場合も多かったのですが、20~30ページくらいの読み切り連載というのが苦手というマンガ家さんが多く、ネームで時間がかかって締切が危なくなるということで、「だったらネームまでやりましょうか?」みたいなパターンが多かったかも。

 この少し後からスタートした情報マンガ、入門マンガの大半は、ぼくがネームを担当したものを元アシスタントや外部のマンガ家さんに作画してもらっています。作品によっては、いま時代小説作家になっている宮本昌孝がシナリオを書き(その頃、アニメ『じゃりん子チエ』などのシナリオも書いていた)、それをぼくがネームにしたものをマンガ家に渡す……といったこともしていました。

 パソコンの入門書あたりですと、こちらで下絵に近い状態まで入れる関係で、パソコンのことを知らないマンガ家さんともコンビを組める利点がありました。

 ぼくの場合、絵を描くのが苦手で、企画屋を自認していましたので、自分で描けないような劇画やギャグタッチの絵を描ける人と組むのが楽しみでした。

 http://www.m-sugaya.com/novel/

 ↑このあたりの作品は、逆立ちしても、こんな絵は描けないと思っていた人とのコンビでしたので、絵が上がってくるのが、とても楽しみでした。

56 : たけくま ★    2009/01/09(金) 02:36:19   ID:???

>すがやさん

わ。入れ違いですがやさんのコメントが。
すがやさんのようなベテランマンガ家が、ネーム原作者として
活躍していく例は、これからますます増えると思います。
実用書マンガとか、学習マンガの分野などでは、昔からあった
みたいですね。

80年代の話ですが、当時藤原カムイのアシスタントをしていた
杉浦くんという男が、描き下ろしで歴史マンガの執筆を請け負った
ことがあったんですよ。それには監修者(大学教授)と原作者が
いて、杉浦くんはてっきり原作がシナリオで渡されるものだと
思っていたら、ネーム原作で渡されたんだそうです。

そのネームには描いた人の名前が入っていませんでしたが、絵には
見覚えがあり、どう見ても白土三平氏の赤目プロで「カムイ外伝」や
「ワタリ」を描いていた小山春夫氏の絵だったそうです。

杉浦くんが言うには、ネームなのに惚れ惚れするような流麗な
タッチで描かれていて、「この絵を俺の絵に直してしまって
いいのだろうか」と罪悪感を感じたほどだとか。

今後は「ネーム原作」を作った人が「マンガ監督」として
クレジットされることも出てくるのではないでしょうかねえ。

57 : 名無しさん    2009/01/09(金) 07:34:28   ID:9/d+jRro

ネームを他人任せにする人は、「絵描き」であって漫画家といえないのでは?
演出を他人に丸投げする映画監督がいるんでしょうか?

58 : あおきひとし    2009/01/09(金) 08:07:08   ID:Bmj+0wsA

>57ネームを他人任せにする人は、「絵描き」であって漫画家といえないのでは?

 マンガが映画のように分業化し、プロダクション化しているという現実(竹熊氏もすがや氏もここで書いてますよ)を
まずは理解してくださいね。
 テレビドラマディレクターの小生としては、ネーム(絵コンテ)製作者が主導権を持つまんがにあって、「まんが家(+アシスタント)」は
ディレクターに対する役者(群)のような気がします。

59 : 名無しさん    2009/01/09(金) 09:54:15   ID:gdTDc2Tc

原作者と編集者の関係も変わりそう。

60 : 名無しさん    2009/01/09(金) 11:12:06   ID:u8/TQJ3+

コナンや名劇で誰が絵コンテを切っても、宮崎駿がレイアウトと
作画監督をやれば宮崎カラーの作品になってしまうのと同じで、
ネームまで原作者がやってもその作品の責任者が作画担当者である
ってことが成り立つ場合はあると思う
ガンダムにおける安彦良和の「アニメーションディレクター」という
立場に近いんじゃないかな

61 : 名無しさん    2009/01/09(金) 12:16:30   ID:9/d+jRro

>>58
たけくまさんやすがやさんの言う例は、そうゆうこともあるよ、ってことで
一般的な話ではありませんよ。

才能の枯渇してきたベテランが外部の力を借りる、って話とは全然違います。

マンガプロデューサー制同様、絵は描けないけど自分の思うとおりに
漫画を創りたいって人には都合いいシステムですが、
作画を担当するだけの漫画家は今の作画アシスタントとどう違うんですか?

62 : 名無しさん    2009/01/09(金) 13:45:50   ID:EagHdr9g

この流れが進むと、ネームを
出版社が提供する新人賞なんて可能になりますね。

純粋に画力がわかるから、非常に面白そうです。チャンスも広がりますね。

63 : 名無しさん    2009/01/09(金) 14:08:20   ID:1N3FZurE

>>61
アメコミの製作方法を見ていると一理あるとは思います。
でも、ネームまで他人がつくるとしても、今の日本のやり方なら漫画家は
アニメで言うところのキャラデザインなどの役割も果たすので
単なる作画アシスタントよりは作家の個性が出るでしょうね。
絵柄ってのは作家の個性のアピールポイントですから。

話は少しずれるのですが小畑さんほどの細かく丁寧な書き込みの
絵柄ではネーム原作をもらわないと週刊連載なんて無理ですよねえ。

64 : 名無しさん    2009/01/09(金) 18:55:46   ID:2Yqb8BDk

>> 57
> ネームを他人任せにする人は「絵描き」であって漫画家といえないのでは?
色々考え方はあると思いますが自分も正直そこまでやってもらったら
作画アシスタントとあまり変わらない気がします。
例えばキャラデザを別の人に担当させて、コマ割りも構図もすべて原作者が
考え、作画はキャラデザを見ながら言われた通りに描くだけだとしたら?
そうなると単行本の印税は基本原作者のもので、
作画した人はアシスタント扱いで印税はあげませんよ、
作画料だけですよ、と言われても文句言えない気がする。
それでも本人がいいなら話は別だけど、仮にも漫画家を名乗るなら
あしたのジョーのちばてつや並みには作品にかかわりたいと思うな。

65 : 名無しさん    2009/01/09(金) 19:06:18   ID:A+TFzivk

シナリオ原作とネーム原作で原稿料は同じなのかな

66 : 名無しさん    2009/01/09(金) 19:13:15   ID:Sj0+neV2

いつぞやの、キャンディ問題に当てはまりそうですな

67 : 名無しさん    2009/01/09(金) 19:52:43   ID:Aagg96JE

「ヌキの絵」(オオゴマとか見開きとか)が原作担当から
指示されると作画担当は欲求不満たまらないかな

68 : 名無しさん    2009/01/09(金) 23:22:43   ID:uJOmSQAE

今、ジャンプはネーム原作に力を入れていて、バクマンでもネームが
書けない原作者はダメ、みたいな感じでしたが、あまり原作者志望に
それ(ネームも書ける能力)を求めすぎるのもどうかなって
思うんですよね。
ジャンプのストーリーキング大賞のネーム部門の入選作なんかも、
ほとんど下描きに近いくらい描き込まれてる作品が受賞してますが、
そうなると、絵の基礎技術はあるが、最後まで仕上げる根気のない
漫画家志望者くずれが増えてくのではないでしょうか。
まあそれは悪いことではないのかもしれませんが、たとえば、
コマ割りの技術はまったくないが、シナリオライターとしては
秀でた才能を持つ人たちの、原作者としての道を閉ざしてしまう
可能性が心配です。
今はジャンプだけが主かもしれませんが、それが漫画界全体に広まって
ゆくとなると・・・
もしも昔からネーム原作が主流だったのなら、梶原一騎も小池一夫も武論尊も。
または矢島正雄のようにドラマ畑から漫画原作も手がけるようになった人などが、
世に出られなかった可能性もあるわけで、第二、第三の彼らになれる
素質のある人の芽を潰しかねないのではないでしょうか?
仮に自分が編集者なら、ネームも書けるが話はソコソコ程度の原作者よりも、
コマ割りは漫画家任せになるが、メチャクチャ面白い話を作れる人を選びますね。

69 : たけくま ★    2009/01/09(金) 23:50:38   ID:???

俺は、マンガ家・編集者・原作者のコンセンサスがあらかじめ
とれるなら、原作者がネームまでやってその作品の「監督」に
なったり、編集者がネームを決めて「監督」になることがあっても
いいと思います。

もちろん「監督」をやらなければ気が済まないマンガ家もいるで
しょうから、従来通りマンガ家がネームと絵を担当して、原作者は
脚本に徹することもOKです。

ただその場合、「原作」という言葉は適当ではなく、「原案」または
「脚本」と表示するべきだと思うんですよ。

現状、マンガ原作者は「共作者」とされていて、マンガ家と同等に
印税が発生する著作権者になっているのですが、実態はシナリオ
ライターですから、最終的な作品にはタッチできないとなると、
非常に中途半端な存在だと思うんです。

俺は、ひとつの作品に作者が複数という状態は、非常に無理のある、
矛盾した状態だと思うんです。

要は、ある作品が成立するうえで誰の意志に基づくもので、責任者は
誰かというコンセンサスを「最初に」とるべきだといいたいんです。

昔だったらこれは、原作者とマンガ家の間に社員編集者が介在して
両者の関係を常に調整することで「うやむやに」なっていた問題なん
ですけど、この編集者が抜けた状態で原作者とマンガ家のエゴが
むき出しでぶつかってしまうと、「キャンディキャンディ裁判」の
ような悲劇が起きてしまうんです。

こういうばかげた事態を未然に防ぐ意味でも、作品をはじめる前に
関係者全員で役割分担と「責任の範囲」を確認し、できれば
契約書でそこをはっきりさせておく必要があると思います。

その段階で、この企画は原作者のものだから、マンガ化に際しては
原作者がプロデュースないしは監督としてこの作品の責任を持つ、
ということがあってもいいと俺は思うんです。

その場合マンガ家はアニメの「キャラクターデザイナー」および
「作画監督」のような位置づけになります。

もちろんマンガ家が「監督」になる場合は、原作者は「脚本」とだけ
クレジットさ

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“『バクマン。』に関するコメント欄の流れ” への2件のフィードバック

  1. [Web]芸術作品か工業製品か。

    http://memo.takekuma.jp/blog/2009/01/post-0b0f.html ここでは漫画についてのみ話をしているけども、内容は文化一般に通用する議論だと思う。 例えば、芸術の世界には「工房制作」という言葉がある*1。一人の親方が多数の職人を従えて壁画や彫刻を作成するとい…

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