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2009年2月21日

リアル「バクマン」な話

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そういえば確定申告の受付ってもう始まっているんですよね。

しまった。何にもやってない。昔、一瞬青色申告やろうと思ったことがあったんですが、結局面倒くさいからずっと白色申告です。それも文筆家は5割までは必要経費が認められるってんで、アバウトに5割経費で。一応領収証も保存しているんですけどね。面倒臭いから整理もしないで段ボールにぶち込んでます。

それでも、今のところ税務署から何も言って来たことがないので、まあ、これでいいのかなあと。

今年は4月から大学の給料が入りますし、厚生年金とかにも入るので、この俺が生まれて初めてのサラリー生活ですよ。なんとまあ。しかしこの不景気ですから、将来どうなるかはわかりませんけどね。

精華大学では多摩美とは別の講義も持ちますんで、今、それのシラバスをヒーヒー言いながら作っております。通年の講義なので、なんとか30コマ分作らなければなりません。このあたりの話は、まだ詳しく書けませんが、4月になったらいろいろ書きたいと思っています。

多摩美の講座の採点は、先月末で全部終わって、成績もすべて大学に提出しました。受講生は全員マンガを描けという課題なんですけど、今年もいくつか面白い作品がありました。うち何人かには次号以降の「マヴォ」で描いてもらおうと思っています。

一人、なかなかマンガが上手い女学生がいて、話を聞いてみたら、お父さんが引退したマンガ家だと聞いてびっくりしました。ここで名前は出しませんが、80年代までメジャー系で連載も持っていた人です。ずいぶん名前を聞かなかったと思っていたら、目の前の彼女が生まれたのを機にマンガから足を洗い、まったく違う仕事を始めて、現在は店長さんをしているのだとか。

メジャーで連載を持っていたのだから、辞めることはないじゃないかと思うかもしれませんが、聞くとなかなかの苦労人のお父さんのようです。マンガ家の不安定さを考え、子供のために思い切って定職に就くというのは、これはこれで立派な考えでしょう。

「それで、お父さんはあなたがマンガを描いていることを知っているの?」と聞きましたら、そのことは一切、話していないとのこと。彼女がマンガを描いていることを知ったら、父は必ず反対するだろうと言うことで。

ちょっと、「バクマン」のサイコーと、死んだマンガ家の叔父さんみたいな話です。それで目の前の彼女の作品は、非常にメジャー感がある絵で、青年誌で通用しそうな雰囲気の作品なんですよ。まだ一作見ただけですけど、たぶん才能がある人だと思いますね。それだけに「蛙の子は蛙」という言葉が頭の中を駆けめぐりました。

すでに「マヴォ」2号の編集は始まっています。これから4月までは、執筆予定者との打ち合わせに費やすでしょう。やっていて改めて思うんですが、編集って面白いですね。俺はつくづく自分が編集者であることを痛感しています。

雑誌の現状は過去最悪にひどいわけなんですが、それはビジネス的に行き詰まっているという話でして、純粋に編集的興味で考えたら、雑誌というメディアにはまだ可能性があると思いますよ。野球やサッカーの監督みたいに、さまざまな個性の作家を集めてチームを作り上げるような面白さがあります。

それで、あくまで同人誌という範囲で作る限りは、本格的な会社を構える必要もないし、制作費もそれほどかかりませんしね。あとは「才能」を見いだすことができるかどうかです。

その意味では、マンガ専門の大学講師という、今の俺の立ち位置は願ってもない立場であったりするんですよ。よく俺は「大学で何やってるんですか」と聞かれるんですが、「編集者をやってます」と答えるようにしています。


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| コメント(1)

“リアル「バクマン」な話” への1件のフィードバック

  1. 青島 より:

    元気がでる

    ガッツ消化器系

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