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2009年5月15日

教授をはじめて一ヶ月ちょい

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昨日予告した「京都ならではのアレ(仮題)」ですが、現在準備中ですのでもうしばらくお待ちください。

今は神奈川県の実家にいます。昨日夜遅く帰宅したんですが、本日は午後から八王子の多摩美で講義をして、それから都心で仕事の打ち合わせがあります。GWはメビウスで潰れてしまいましたし、忙しいと頭がクラクラして、脳梗塞の後遺症がぶり返すのではないかという勢いです(まだ大丈夫です)。

「大学の正規教員になったら忙しいよ」とは聞いておりましたが、こういうものは実際になってみないとわからないものでして、それを今、実感している最中です。

神奈川の自宅と京都の往復生活も大変ではあるのですが、やはり多摩美の講義に加えて新たに準備が必要な講義がふたつも増えてしまい、週刊連載が二本同時に増えたようなもので、これが一番大変ですね。

週刊連載というのは、少し大げさですけれども。実際には、そのうち一本は実作系の講座なので、最初に課題を与えて「前期の最後までに提出して」とやっておけば、あとは学生の進行具合のチェックと、制作上の相談に乗るだけですから、まだいいんですが。

忙しいのは一回生対象の「マンガ・プロデュース概論」というやつで、前期は「歴史的作品を手がけた編集者の仕事」についての講義をやろうと考えたはいいんですが、初めてやる講義ですので、準備が大変なことになっております。これだけは週刊連載の感覚があります。

ただ、前にも書いたかもしれませんが、雑誌の〆切りに追われる原稿に比べると、今の生活のほうが気分的にはラクです。担当編集者が存在しませんから。こういうブログの更新も同じで、気楽にサッと書けます。ところが編集者がいて、その編集者の意向に沿った文章を書くとなると、俺はとたんに筆が鈍って仕事が極端に遅くなるんですよ。

その間こっちも安穏としているわけではなく、四六の蝦蟇みたいに脂汗を垂らしながら苦悶するわけなんですが、いつも原稿が遅れて迷惑の掛け通しでした。俺は長い間、自分個人の能力的問題で原稿が遅くなってしまうのだ、とだけ思っていたんですが、編集者が存在しない大学講義やブログの更新では自分で率先して仕事を進められている現実から考えるに、俺の場合、編集者が間に入っていたことが最大の問題だったのかもしれない、と思うようになりました。

もちろん自分の能力の問題もあることは当然ですので、これまでの担当さんを責めるつもりはありません。ちょっとここは誤解のないように書くことが難しいです。これを読んで気分を害する編集者さんがいましたらごめんなさい。

俺は現に大学で「マンガ・プロデュース概論」を教えているくらいですから、編集者の役割は、メディアを作るうえでは一番の要となる存在だと思っているんです。ではどうして俺の場合、編集者が介在するととたんに効率が落ちるのでしょうか。たぶんそれは俺自身がライターである以前に編集者だからなのでしょう。ライターとしての俺には、編集者としての俺が常に張り付いているということです。

これが雑誌の仕事になると、担当編集者が必ず付くわけです。その場合、ライターとしての俺には編集者が二人も付くことになってしまい、これがコンフリクトを起こしていたんだということがようやく分かってきました。

つまり大学講義もブログも、俺が担当編集を兼ねているようなものなので、うまくやれているのではないか(今のところは)、と思うわけです。いや自分でも書いていて、あまり一般的ではないことを書いていると思うんですが、これ読んでいる皆さんがおわかりになるのか不安です。

まあ、要するに俺の本質は編集者だということです。ただフリーの編集というものはなかなか食べられませんので、仕方なく作家(ライター)もやっていたというのが正直なところです。それで「編集家」と名乗っていたわけなんですが、たぶんほとんど理解されないだろうな、とこれまでずっと思っていました。

書き方を変えるなら、俺は長い間、原稿を書くにしても、まず自分のメディアを所有しなければ、本当の意味では自分の仕事はできないと感じていたわけです。ただこれまでは、影響力のあるメディアを個人が所有することはとても難しいことでしたので、仕方なく他人の軒先(出版社など)を借りて商売してきたと思うんです。

ところがインターネットの時代になって、誰でも自分のメディアを持つことが可能になりました。回線料とプロバイダ料金を合わせても月数千円で自分メディアが持てるという現状は、俺からすると夢のような時代であります。

大学では、マンガ家や編集志望者の学生と毎日接しています。精華大の俺の研究室にいますと、学生が「作品を見てくれ」と毎日持ってきます。コミティアの出張編集部ならぬ、一人出張編集部状態になるので、学生の皆様には、これからはなるべくアポを入れて会うような体制がとれればいいなと思っています(当分はアポなしでOKですが、部屋に俺がいない時は諦めてください)。

俺は、会う人ごとに「俺は大学で編集者をやります」と答えているんですが、さっそくそういう感じになってきました。もちろん『マヴォ』は夏コミに向けて鋭意編集中ですし、この7月に個人事務所を作り、「たけくまメモ」のリニューアルも計画しております。それから精華の学生諸君と自主ゼミも画策していまして、これについては秋以降にでも何か発表できるかもしれません。なんか、自分で仕事増やしてどうする、と思わないでもありませんが、身体が動けるうちにいろいろやっておこうと思いますので、皆様も応援のほど、よろしくお願いします。


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“教授をはじめて一ヶ月ちょい” への2件のフィードバック

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