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2009年5月16日

『ファミ通のアレ(仮題)・京都編』を掲載開始

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←ファミ通のアレ 1 (1) (アスキーコミックス)

以前から予告していました通り、「京都ならではの企画」を始めたいと思います。俺が羽生生純君と94年~95年に「ファミコン通信(現・ファミ通)」で連載していた『ファミ通のアレ(仮題)』という作品がありました。貧乏科学者の竹熊博士と助手の純子が、お金を稼ぐためにファミ通でゲームマンガを描こうとするのですが、最後までゲームネタにならぬまま連載が終わってしまったという、変なマンガです。

当時俺は『サルまん』(第一期)の連載を終えた後でして、今度はファミ通からマンガの連載(原作)を依頼されたはいいのですが、新キャラを作るのが面倒で、再び自分を主人公にしてしまいました。

一緒に組んだ羽生生純君は、当時はデビューしたばかりの新人で、毎週、三鷹にあった俺の家に来てもらって、一緒に話しながらネーム作りをしたことがいい想い出です。『サルまん』の時も相原コージ君と一緒にネタ出しをしましたが、ネームは相原君が切っています。一方この『ファミ通のアレ(仮題)』は、マンガ家の目の前で原作者の俺がネームを切るという、少し変わった作り方をしています。

ギャグマンガの原作はネーム形式でやらないとうまく行かない、ネーム自体はマンガ家が切るにしろ原作者が切るにしろ、同じ部屋で一緒に作るのが一番効率がいいというのが昔からの俺の考えでした。なぜなら、その場で関係者全員がネタの善し悪し、ネームの善し悪しを確認しつつ進められるからです。

その意味ではこのマンガ、自分としては満足の行く作品になったことは確かです。俺のマンガの代表作を二本あげろと言われたら、間違いなく『サルまん』とこの作品になるでしょう。

今回掲載する「京都は燃えているか? 前編・中編・後編・完結編」は、竹熊博士と純子が京都に行って任天堂を取材するという内容のマンガです。一応、本当に取材はしたのですが、高い新幹線代を使ってわざわざ京都に行った甲斐がない内容になってしまいました。

今読み返してもしょーもないマンガなんですが、俺の京都精華大学就任記念として掲載したいと思います。

羽生生君の絵は今も凄いですが、この時期が一番もの凄かったかもしれません。普通のマンガ的ではないキャラクターと色遣いで、いったい何に影響されたらこんな絵になるのか、しばらく不思議だったんですが、この連載中に羽生生君のアパートに行ってみたら、部屋の本棚にはマンガが一冊もなく、ただエゴン・シーレの画集だけが置いてあったのが印象的でした。

http://ja.wikipedia.org/wiki/エゴン・シーレ

俺もいろいろなマンガ家に会ってきましたが、エゴン・シーレに影響されてマンガ家になったのは羽生生君しか知りません。『ファミ通のアレ(仮題)』は、彼にとっても最初の単行本になると思いますが、その後も順調に活躍しているようで嬉しい限りです。

「京都は燃えているか(前編)」は、日付が変わって5月17日のできるだけ早い時間にブログに掲載します。お楽しみに。

●「京都は燃えているか?」前編へ→★







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