たけくまメモMANIAX

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2010年1月2日

2010年

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現在は新年2日目の夕方であります。昨年暮れ、いきなり腹がジクジク痛み始めて「尿管結石」と診断されましたが、30日のお昼以来、一度も痛み止めの座薬を入れていません。医者の診断では、結石はかなり小さく、かつ尿管のかなり下の方(膀胱近く)にあるとのことで、「とにかく水を飲んでジャンプしなさい」との指導を受けていました。「そのうち石は消えるでしょう」と。

しかし脳梗塞をやってからというもの、走ったりジャンプするのが極度に苦手になっていまして、結局何もしなかったんですが、ここ三日間、一度も痛んでないので、もしかすると歩いているうちに結石が消えたのかもしれないです。そんなこと言って、これから痛くなったりして。まあ座薬はたっぷり家の冷蔵庫に確保していますから、大丈夫です。

それで「たけくまメモ」なんですが、昨年には「暮れまでに総アクセス数が3000万ヒットを超えるか?」と密かに期待していましたが、それはかないませんでした。昨年は大学の仕事が半端なく忙しかったこともあり、特に秋から暮れにかけては業務連絡的なエントリが中心で、ネタを投入したエントリがなかなか更新できませんでした。そのうえTwitterなんてのも始めてしまったので、ますますブログに向かうエネルギーが削がれることになり、そのためかこの暮れはアクセスがやや少なくなっていました。

それでも、おそらく1月中旬までには3000万を超えるでしょうから、これからも気を引き締めて更新していきたいと思います。Twitterを始めてあらためて思いましたが、俺的にはやはりブログが性に合っているようです。

さてタイトルにもある通り、以下は新年にふさわしく、「今年の抱負」を書きたいと思います。

●抱負1 大学の仕事をなんとかする

「たけくまメモ」の読者であれば既にご存じのように、俺は昨年の春から京都精華大学マンガ学部マンガプロデュース学科の「教授」となり、週の半分は京都の住人になっています。それ以前の2003年から東京の多摩美術大学で非常勤で教えていますが(現在も継続中)、正教授になってしまったおかげで生活の大半は「大学教員」として送ることになりました。

いざそうなってみると、これが予想を上回る忙しさで、なにかと責任も発生しますので、とてもではないが文筆業の片手間でやれるものではないことがわかりました。教授になってから気がつくのも間抜けなんですが、声がかかった時点では、誰も正規教員の激務の実態を教えてくれなかったです。

まあ忙しいのはいいんですけど、困るのは肝心の講義を組み立てるための準備の時間が作れないことで、特に初めて行う講義がありますので、過去の蓄積も使えず、講義の前日になって慌てて徹夜でレジュメを書くという体たらくでした。ほとほと参りましたので、今年の新学期からはスケジュール管理をもっとしっかりしなければと思っています。

しかし、この不況のご時世に、まさか49歳にして「就職」できて、毎月お給料をいただけるようになるとは思いもよりませんでした。また、俺が若い頃から考えていた目的を実現するためにも、大学の先生という仕事はいろいろ好都合な面があります。

●抱負2 ブログの更新をなんとかする

最初にも書きましたが、旧年中はブログの更新が思うようにいきませんでした。大学が忙しくなったことも原因ですが、Twitterを始めてしまったため、ちょっとした身辺雑記であればわざわざブログで書くには及ばなくなったこともあります。それにしてもiPhoneとTwitterの組み合わせは絶妙ですね。最近iPhoneの売れ行きが好調らしいですが、その理由のひとつにTwitterのブレイクが挙げられているとか。

俺も昨年暮れ、京都で尿管結石の腹痛に襲われたとき、大学からタクシーを呼んだんですが、車中でずっと「これから病院なう」「脂汗なう」などといちいちiPhoneで実況してましたから。Twitterだとリアルタイムでフォロワーからのメッセージが入るので、そのときにこのサービスの威力を実感しました。

ただしまとまった文章を書こうと思えば、これはどうしてもブログになりますわね。東浩紀氏はTwitterに大ハマリで、こないだ会ったときにも「もうブログには戻れない」みたいなことを言っていました。Twitterの速報性とか、これまでのネットサービスにはなかった「書き手と読み手との間の、言い放しを許容する絶妙の距離感」が、彼の性格にはピッタリなんでしょう。ただ俺としては、今後もブログとTwitterはうまく使い分けていきたいと思ってます。

東氏に、「まとまった文章書くときにはTwitterではつらいのでは」と言おうとノドまででかかったんですけど、ああそうか、彼の場合、まとまった文章は書籍で発表できるからいいのか、と気がつきました。最近も「クォンタム・ファミリーズ」という「処女小説」を新潮社で書き下ろしましたしね。彼はこの新作を、Twitterで大宣伝していますが。

俺なんか、紙媒体で書籍を出したくても、今だと初版4000部もいかないでしょうから、出すこと自体、なかなか難しいです。それで俺はブログに向かったところがあるわけです(それだけが理由ではないですが)。

●抱負3 「コミック・マヴォ」の編集部を本格稼働する

少し難易度高い目標かもしれませんが、結石に齧り付いてでも実現させたいです。ようするに、俺は28年間も物書きをやっていたんですけども、結局自分がやりたいことは編集者だったということなんですよ。それは、たとえ俺が「作家」をやろうとも、マンガの原作をやろうとも、何をやろうともつきまとう問題です。「マヴォ」での俺の役割は、今は優秀な学生作家のスカウトと、「編集」に徹しているんですが、俺個人の「作品」も、これからは載せていきたいと考えています。どうも俺は、自分で本を書いて自分で出版する、自分出版社が作りたいという思いが昔から強かったんですね。高校生の頃からそうでした。

クリエティブなことが好きな人間は、とにかく「小説書きたい」とか「マンガが描きたい」と考えるものなんですけど、俺の場合、小説やマンガとまったく同じレベルで「雑誌が作りたい」「メディアが作りたい」という指向性があるんですよ。

でも自分出版社なんて、そんなこと、若い頃は夢のまた夢だったんですけれども、近年のインターネットの発達を見るにつけ、夢物語とは思えなくなりました。つまり「紙」にこだわらなければいいわけでね。「マヴォ」についていえば、当面は紙の雑誌として出すつもりですけど。俺の個人出版社計画は、もちろん昔から考えていたことなんですが、「マンガ学部」で教えるようになって、同人誌は教育のツールとしても有効に使えるのではないかという考えを深めているところです。そのことについて、いずれエントリをあらためて書きます。

昨年の7月に町田の部屋を借りたんですが、編集部として機能させるには、ちょっと都心から遠い。それで町田の部屋は販売の拠点として使って、編集部はもう少し都心よりに構えたいと考えているんですけど、先立つものが……。同人誌だけでは赤字なので、なんとか単行本を出して収益に繋げたいところなんですけど、単行本を出すにはあと2年はかかりそうです。優秀な作家が集まってきたので、なんとかうまくやっていきたいです。

●抱負4 「たけくまメモMANIAX」を年内に完成させる

これは「その2」と関係します。ブログとは別に「公式サイト」を構築するのは、ここ3年くらいの俺の課題だったんですよ。俺は「たけくまメモ」を、できれば一生続けていきたいと考えていますので、バックナンバーをもっと読みやすくしたいというのが、かねてよりの懸案だったんですね。3年前の時点で、すでに過去ログが膨大になっていましたからね。それで、詳しいインデックスをつけて、読みやすいものにしたいというのがあるんです。最初は、ただのインデックス集だったんですけれど、これにアフィリエイトと個人出版物の通販ページを併せたり、個人的なイベントなどの告知欄を独立させたり、それから絶版になった著作をフリーウェアとして公開するページを作ろうとか、いろいろな目的のサイトをあわせて「たけくまメモMANIAX」というのを作りたいと。

現在、知人の協力もあって少しずつサイトを構築しています。すでに「たけくま書店通販部」のみ公開していますが、この春くらいから、おいおい他のページも公開していくつもりです。

●抱負5 なんとか貯金できるようにする

現在は「マヴォ」を始め、いくつかのプロジェクトに着手しており、いずれもスポンサーなしのポケットマネーで行っているため、だいたい一ヶ月に25万円くらいを大学の給料から出しているので、貯金がまったくできない状態です。これはまずいと。京都で借りている部屋が7万もするので、4万程度の部屋に引っ越すなど、出費を抑えたいです。

今年は俺も50歳になります。あと10年で還暦じゃないですか。なんということですか。2006年の暮れに脳梗塞で倒れて以来、人生の締め切りみたいなものを強く感じているのですが、たぶん、今年から数年間は人生の勝負時になるのだろうな、と感じております。もし、今度また脳梗塞の発作になったら、そのときこそ生命はなくなるかもしれないので、あまりのんびりもしていられません。

詳しいことはおいおい書きますが、とりあえずの抱負のみ書きました。今後とも、皆様よろしくお願い申し上げます。

たけくまメモMANIAX

| コメント(12)

“2010年” への12件のフィードバック

  1. まぐろ24時 より:

    本年もお体を大切にご自愛下さい。
    Twitterの方もフォローさせていただいてます。
    でもそっちは『講義なう』とか軽くて適当でもよろしいんじゃないでしょうか。なんか困った時にフォローしている我々に問いかけて下さい。必要な情報を持っているフォロワーがきっとつぶやいてくれますぜ。

  2. たた より:

    まだまだやりたいことがあって
    知恵も熟し
    手筈も組んでる
    さても人生締め切り勝負時
    熱く読みました
    「とにかくやってみなはれ、やるまえから諦める奴は一番つまらん人間だ!」 西堀栄三郎

  3. q より:

    明けましておめでとうござりまする。
    ことしも愉快なエントリをお願いします。
    ところで
    販売部と編集部二箇所借りるのは
    経済的じゃないのでは。
    すこし広めのところに両方入れるようにしたら
    移動ロスもないし。働く人もやり易いし。
    家賃も1.5倍くらいに抑えられるかと。
    たけくまさんには実家もあるんだし、
    京都ルーム+マヴォ×2じゃー
    そりゃこのさきも貯金できんわ、
    との新年早々外野意見し・・・

  4. ふくさん より:

    単行本(マヴォコミックス)を、どういう形態で出すのか気になります。
    どうせ出されるのなら、単行本は本屋で買いたいですね。

  5. とろろ より:

    京都との二重生活なら東京駅か品川駅.新横浜に住まうのも一考かと…家賃高いけど…

  6. たけくま より:

    >とろろさん
    介護は必要ないんですが、老いた父親がいるので、当面住居を移すことは考えていません。ただ、現状でも自宅には週3~4日しか帰れないので、別居に近い状態ではありますが。
    自分としては、もう少し便のいいところに越したいですが。その前に京都の部屋を越さなければ。

  7. たけくま より:

    >ふくさんさん
    単行本は、ISBNコードを取得して地方小流通出版センター経由での書店売りと、アマゾンへの委託も考えています。一般書店売りは当面考えていませんが、タコシェの売れ行きがいいことから考えて、ヴィレッジ・ヴァンガードに置いてもらえると売れる気がします。
    ただヴィレ・ヴァンって独立採算制だから、委託は店舗ごとに個別交渉しなければならないみたいなんですよね。このへんは営業スタッフがいないと難しいと思います。

  8. よっしー より:

    あけましておめでとうございます。
    たけくまメモの初期から見ています。
    このブログの軽快かつ論理的な文体を自分のビジネス文章の参考にしています。
    高校時代にばかでかい『さるまん』の単行本を本屋で立ち読みしたら笑いを隠しきれず周囲に目立つので、仕方なく買うはめになったあの頃からもう20年近く経ちます。あれを本屋でみた当時は本当に異様なオーラを放っていましたよ。
    これからも体に気をつけてガンバって下さい。

  9. 宇宙野郎 より:

    あけましておめでとうございます。
    意欲的な抱負を読んで、今後の竹熊さんの活動がますます楽しみになりました。
    ところで抱負3がふたつあるように見えるのですが、これはなにかの暗号でしょうか?

  10. たけくま より:

    >宇宙野郎さん
    これは自分のうっかりミスです。修正しました。ご指摘ありがとうございました。

  11. hoge より:

    結石は、石が小さいとよく動くので、腎臓から尿管に一度降りてもまた引っ込んだりするんだそうです。
    降りた時に尿の通りが悪くなって腎臓が肥大して放散痛発作が起こるのですが、短時間で治まってケロっとしても、また降りてきたりします。
    自分の場合、腎臓に今でも2個小さいのが残っていて、いつ降りるかひやひやしています。
    イシモチさんは、半年に1度くらいはレントゲン撮った方がいいですよ。

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