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2010年1月8日

竹宮惠子先生とディナーを

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正月早々ご心配をおかけしましたが、血尿はとっくに止まりましたのでご安心ください。ツィッターではそのことを書いているのですが、ブログでも書いておかなければと思いまして。

昨年からの多忙が悪影響を及ぼしているのかもしれませんが、もう少しで通常講義は終わります。多摩美の課題採点は一応終わって、明日の講義では優秀作品の講評をします。前にここで、今年の多摩美は低調だったと書きましたけど、今年は受講生が500人近くいることもあって、最終的には面白い作品がいくつか見つかって、ほっとしております。

精華大の課題は来週回収です。それから採点に入るので、1月末まではなんだかんだで京都に行くことになりますね。講評はできませんが、優秀作品はウェブサイトで紹介するかも。

いや「たけくまメモ」は俺の個人ブログなので、講評は大学のサイトでやると思います。ただマンガ学部のサイトは一応あるんですが、それとは別に俺が所属するマンガプロデュース科の公式サイトを作る話もありまして、できればそちらでやりたいですね。ちょっとどういう形になるかはよく考えて、後日発表します。

やりたいことはいろいろあるんですけど、身体が足りません。できることから、少しずつ始めるしかないですね。

一昨日は大学近くのレストランで、学部長である竹宮惠子先生と食事をしました。先生はにこやかに接してくださるのですが、こっちは緊張してしまって困りました。「マヴォ」をお渡ししたんですけど、そのお返しではないのでしょうが、竹宮先生がご自分のゼミで学生に配った「マンガ原作」をいただきました。

学生の課題用に書かれたもので、クリスマスのデートを題材にしたプロットはあるんですが、キャラクターの名前や性別、舞台の詳細をあえて決めずに書かれていて、具体的なことは学生が考えるようになっているという「原作」です。こういう形式の「原作」は初めて見ましたが、プロットはさすがに面白かったです。

「僕の同人誌にも参加している文乃綺というアマチュア作家がいるんです。昨年多摩美を卒業して、今はアルバイトしながらマンガを描いてます。彼女は大学1年のときに竹宮先生の『風と木の詩』の影響を受けてマンガを描き出したんですよ。この子に先生の原作で描かせてみたいんですが、いかがですか。彼女の勉強にもなると思いますし」

とおそるおそる切り出してみましたら、「いいですよ」とのお返事。この原作は学生の課題として書かれているので、多くの人が同じ原作をマンガにするわけです。学校でマンガを教えるには、なかなかいいアイデアだと思いました。

同じ原作を使っても、作家が10人いれば10通りのマンガができるはずです。その中から優秀作品を選んで、最後に竹宮先生自らのマンガ版を載せれば、面白い本が作れるのではないかと思いました。

食事しながらいろいろなことを話したんですが、竹宮先生のデビューは「COM」の新人投稿欄である「ぐら・こん」なんですね。ここに竹宮先生が高校生のときに描いたマンガが最初に掲載されたわけです。「ぐら・こん」からは竹宮惠子先生だけではなく、あだち充先生や山岸凉子先生、諸星大二郎先生なども入選するなど、伝説の新人投稿ページです。

竹宮先生が「ぐら・こん」について語るときは、かなり「熱い」ものがありまして、精華大学のマンガ学部をぐら・こんのような大学にしたいとおっしゃるわけです。「COM」は、俺の大学の部屋にも全巻揃えて置いてありまして、折に触れて読み返すんですが、読むのは結局「ぐら・こん」のページなんですね。

読めば読むほど発見があるんですよ。「ぐら・こん」のページの隅に、選外佳作の人の名前が小さい活字で並んでいるんですけど、よく読むと「石井寿一」なんて名前を見つけたりですね。「ぐら・こん」いついては、そのうちエントリを書きたいです。

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| コメント(6)

“竹宮惠子先生とディナーを” への6件のフィードバック

  1. 温泉たまご より:

    竹宮先生の作品名は「風と木の詩」ですね。
    石井寿一 ←本名は石井被災地じゃなかったのか!
    (まだ、執筆再開されてませんね。
    昨今の政界ドタバタ、どうおちょくるか
    復活を待っています)

  2. たけくま より:

    おっとこれは失態。直しておきます。

  3. 長谷邦夫 より:

    いしい先生、ぼくも「正月から復活!」と
    期待していました。
    かなり先生とは近いお友達からは
    「心配は無くなった!」と聞き、
    良かった~!と思っていたんです。
    でも、正確なことは不明ですが、
    ちょっと「内臓?」に出血が
    みられたりもしたらしいです。
    ホント、
    いまの「世間」を、先生がどう
    <家庭>という舞台で描くか
    ぼくも心待ちしているんです。

  4. 漫棚通信 より:

    「ぐら・こん」については、わたしも一年ほど前に出された「漫画の手帖 TOKUMARU」3号に小文を書かせていただきました。機会がありましたら手に取ってみてください。わたしは「COM」のリアルタイム読者だったので竹熊先生が「ぐら・こん」をどんなふうに書かれるかぜひ読んでみたいです。

  5. 赤木颱輔 より:

    (今安彦先生が描いたのが出ている)キシリア閣下との対面を想起しました。

  6. kobo より:

    COM、懐かしいですね。
    わたし、創刊号から持っていますよ。
    漫画の投稿もしていました。選外佳作に名前が載ったこともあります。
    今、活躍している漫画家がけっこうたくさん投稿していましたね。
    いずみやしげる(歌手)も、漫画を書いていましたね。
    手塚治虫の、気迫を感じる漫画雑誌でした。

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