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2010年2月19日

昨日の横浜での講演会

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昨日、横浜のみなとみらい線馬車道にある北仲スクールでの講演「マンガとアニメーションの間」は、告知が遅れたにもかかわらず、おかげさまで会場が満席になりまして、いらしていただいた方、誠にありがとうございました。

内容は2月13日に筑波大学でおこなった講演とほぼ同じだったのですが、筑波の時は1時間半の持ち時間を30分押して2時間になってしまい、それでもだいぶはしょった感じになって不完全燃焼感があり、申し訳ありませんでした。昨日は4時間も持ち時間があって、それを1時間押して5時間もぶっ通しで話し続けて俺としてもかなり疲れましたが、お客さんはもっとお疲れになったかもしれません。最後まで一人も席を立つことなくご静聴くださったので感謝しております。

俺的には3年前に脳梗塞で倒れて以来、だいぶ回復してきたものの、まだ2時間以上話すと呂律が怪しくなってきます。昨日も4時間目からかなり怪しかったのですが、気力を振り絞ってなんとか乗り切りました。このテーマは多摩美や精華大で通年で行っている講義のダイジェストなんですが、やるたびに少しずつ内容を修正しているのでこちらとしても毎回緊張感があります。

まあさすがに5時間やるのは(休憩を二回入れましたが)やる方も聞く方もしんどいので、次の機会があったら日を変えて2~3回にわけてやりたいです。

今週は、土曜日に神保町(正確には神田錦町)で東京芸大大学院主催の講演があります。東京芸大主催のトークは初めてなのですが、ただ一度のゲスト講師なんですが写真添付の履歴書提出を求められて仰天しました。先方の担当者さんが「うちは古い大学なので…」と申し訳なさそうにされていましたが。その前にやった筑波大学では、同じ国立大学ですけど履歴書提出は求められませんでした。20日のトークの詳細は下記のエントリを参照してください。入場無料です。

http://memo.takekuma.jp/blog/2010/02/post-dad3.html

こちらのテーマは「紙とデジタルが共存する未来」で、最近たけくまメモでも書いている出版不況や電子出版に関連する話になりそうです。まあ俺のことなのでマンガに関する話が中心になるでしょう。そもそも俺は、「紙の本」という形態をフルに使いこなしている表現がマンガだと思っていますので、「紙のページをめくりつつ読む」という行為を離れた電子マンガが、どのようになるのかは大変関心があります。近年のデジタルマンガの動向を踏まえつつ、俺個人の考えを述べてみたいと思っています。

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| コメント(11)

“昨日の横浜での講演会” への11件のフィードバック

  1. エイジロー より:

    折にふれ、たけくまさんの出版業界の予想論を読ませてもらってます。
    デジタル出版の大波が来る前に、出版社は既に死に体で~というのは分ります。
    そこでふと一点感じたのですが、
    業界の末端である大小の現在ある「書店(本屋)」の
    “今後”の予想もしくはどうしてゆくべきかを
    聞かせてもらっていないのでは、と。
    そこんとこ、どのようにお考えですか?

  2. たけくま より:

    >エイジローさん
    書店については、一部の大規模店以外は存続が難しいのではないかと言われておりますね。実際にフロアを歩いて、普段なら読まないような本をふっと手にとって中身を確かめて購入するという「出会い」があるのがリアル書店のいいところです。その意味では、より多くの本と「出会える」大規模書店が有利だと僕も思います。
    そうなると、売り場面積で劣る中小規模店の場合はどうすればいいのかですが、たとえばヴィレッジ・ヴァンガードのような本と雑貨を一緒に扱って「出会いを演出する」書店が今後は残っていくのではないかと思います。
    本の仕入れも「店の個性」を第一に考えるべきで、大手取次のコンピュータによるパターン配本に乗っかっているだけでは厳しいことになるのではないでしょうか。

  3. けおら より:

    既に出てきている、カフェ併設型を強化していくイメージですかね。
    俺は、「立ち読みを商売にする」
    本なら立ち読み、音楽なら試聴の「場」を提供するサロン、
    の様なものを妄想しています。
    最終的な購入形態が通販であれ、データ配信であれ、オンデマンドであれ、
    その前の段階の「立ち読み」「試聴」の機能というのは、やはり必要では無いかと思うのです。
    現行、ネット通販では、音楽なら短時間の試聴がありますが、
    大型レコ屋の試聴機での「出会い」を再現するものではありませんし、
    出版なら本屋での立ち読みの機能に相当するものが無い様に思います。
    よって他人のレビューやコメント等が購入指針として重視されていますが、やはり、試し読みや試聴による自身の判断も欲しいところです。
    なので、マスプロの出版流通が衰退しつつある今、
    「試し読み、試聴を有料化する」発想があっても良いのでは無いかと思うのです。
    勿論既に、マンガ喫茶やネットカフェという業態がある訳ですが、これらは時間を潰す事に主な目的がある様に思います。それゆえ24時間営業で、ホテル代わりに使われたりします。
    上記の「サロン」はどちらかと言えば「猫カフェ」に近い物になるはずです。
    猫のいる部屋でマターリする為に利用料を払う様に、
    本を読み、そして同好の士と語らう為に利用料を払う輩は一定数存在する様に思います。

  4. ばき より:

    はじめて書き込みます。
    中小書店の未来は?雑貨の販売、カフェの併設とでましたね。近所の書店では椅子を置いて座り読みを可にしたり、トレカ(トレーディングカード)の売買及びトレカゲームに興じる場を提供してます。男子高校生が多かったですね。
    私が経営者ならアニメイト化を目指します。漫画に加え、漫画の画材、同人誌、アニメ漫画グッズの販売をてがけるでしょう。
    柔軟に変化に対処できない中小の書店は淘汰されるでしょうね。

  5. エイジロー より:

    >たけくまさま
    さっそくのRESありがとうございます。
    本とお客の「出会いの演出」。
    なるほど。
    私もいつも本屋にウキウキしながら行く動機には、
    そういう要素も大きく占めてますね。
    ネットでドンドン早く安く便利に本(デジタル含む)を
    買えるようになってきていく中、
    もう“書物の販売所”というだけの存在じゃ
    やっていけない。
    結局、商売の原点に帰って考えよう、って感じですね。
    小さな個人商店にとってはなかなか大変でしょうけど。

  6. Fire_Fry より:

    >町の本屋さん
    消えて欲しくないけど、どうなるのでしょうね…。
    以前にコメント欄で紹介されていた音楽業界のスレでも
    ヴィレッジバンガードの話が出ていましたが、下の記事もあるような
    セレクトショップ系に移行という未来像が有力なのでしょうか。
    ttp://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20091022/207806/?P=1
    ttp://www.itmedia.co.jp/news/articles/1001/18/news112.html
    >どこまでが「本屋」?
    カフェや喫茶室系の本屋さんは、主に飲食物で利益を出すのかな
    と考えると、どこまでが本屋なのか良く分からなくなってきました。
    家庭や職場ではないサードスペースや、テーマパーク的な本屋というと
    現在でも絵本を売ってるカフェ&パスタ屋さんや、一乗寺にある恵文社
    みたいにギャラリー併設のところとかもありますよね。
    こういう所は本以外にも面白いものがあるので楽しいですが、書店と
    いう括りに入るのかな…という気はします。
    また100円ショップとかコンビニでも、あそこでしか流通してない
    変わった本や漫画もたまにありますが、一種のプチ雑貨系本屋さん
    ということになるのかな…。

  7. 長谷邦夫 より:

    わが町(宇都宮から電車10分2駅)には
    駅近くに「灯の消えたような古い個人書店)と
    国道沿いの「雑誌中心・ベストセラー単行本の
    チエーン書店」の二つしかありません。
    個人書店は、いま潰れても当然のような
    併設の文具商いも、過去の印象。
    チエーン店は、あまり読書をしない人の
    ための店です。
    ここは、ですから案外そのままかも。
    ぼくは、ほとんどをアマゾン買い。
    あとは宇都宮駅の八重洲ブック。
    スケールは小さい。
    文具と半々の形態です。
    まあ、本体が大きいですが、
    そこが縮小すれば、撤退して
    おかしくないですね。
    名古屋へ大学の講義で10年行ってましたが、
    駅地下の三省堂は、せまく種類が少ない。
    でも、立ち読み代わりに喫茶室で自由に
    読んでいいことになってます。
    (雑誌・コミックはダメ)←これは
    フリーに開放されるのでは?!
    コーヒー、サンドイッチがうまい。
    ぼくは、読まないで、コレで
    利用。たまにマンガを購入って感じ
    でした。
    今年は秋から利用します。
    講義が減りましたので、リュックが
    軽くなるんで、図書購入冊数は
    増えると思う。
    (日本のリーダー機器が出れば別でしょうが)

  8. ガネトン より:

    一日遅れですいません!
    講演会のお礼と感想を書き込ませていただきます。
    たけくまメモの告知を見てふらっと参加した一般人です。
    生の竹熊先生を一目見たくて行ったようなものだったんですが、
    濃いお話に引き込まれてすんごく楽しかったです。
    実はオタク第一世代の方の話しを聞くのは初めてで、
    なんというか、「圧倒」されました。どんだけ、と思いました。
    特に、漫画とアニメが本質的に同じものだっていう話は、
    めっちゃめちゃびっくりしました。
    僕自身も漫画を読んでいて、
    頭の中でキャラクターがやたら動き回るので、
    「ホントおもしろいよなあ、なんでかなあ」と考えていたんですが、
    複数の絵を使って平面で時間が表現されてるっていう原理が
    漫画とアニメは同じだっていうのを聞いて、
    「あ、そうか、漫画のコマはアニメのフィルムで、
    目のレンズを通して脳内に映写してたのか!」とわかって、
    超気持ちいいショックでした。
    漫画もアニメも1900年あたりに出現したってことも、
    19000年当時のアニメーターは同時に漫画家だったことも、
    これからデジタルの世界で漫画とアニメが融合するっぽいことも、
    おもしろすぎて頭がブッとびそうでした。
    ほんとに楽しいお話をありがとうございました!
    あと、ひとつ質問なんですが、
    僕は最近、漫画の本質はデフォルメじゃないかなーと思ってます。
    キャラクターも人格の誇張だったり、コマ割で「読ませたい所は強調して描く」って所も広く言えば誇張で、特殊能力や異世界なんかの設定も誇張でできてて、物語を全体的に見ても、端的に見ても誇張があって。
    漫画作品のどこ見ても誇張が見つかるから、っていうのが理由です。
    漫画に限らず物語全般に言えることかもしれないですけど。
    これって勘違いですか?
    答えていただけたら嬉しいです!
    長文失礼しました!明日の神保町にも行きます!

  9. たけくま より:

    >ガネトンさん
    マンガを一枚絵のカリカチュアとしてとらえれば、おっしゃる通りだと思います。ただ今主流のマンガはストーリーマンガなので、これは絵柄の問題以前に「コマ」の問題が重要になります。たとえばデフォルメをともなわない写真マンガなどというものもあるので、一枚絵のマンガと、ストーリーマンガでは問題を分けて考えなければなりません。
    ガネトンさんも書かれるように、マンガ以外にも「誇張」は存在するので、なかなか「マンガの本質はデフォルメだ」と言い切ることは難しいですね。むしろ、「マンガにおける誇張と、他分野に見る誇張は表現としてどう違うのか」を考えることが必要なのではないかと思います。僕にも明快な答えはまだないのですが。

  10. ガネトン より:

    返答ありがとうございます!
    なるほどですね、漫画と他の誇張を比較してみようと思います!
    たぶん漫画は、線画ってことで子供が読めるし、難しい物語を面白く読ませることに関して超強いですよね。そこら辺に着地しそうな気がします。
    どうもありがとうございました!
    今日の講演楽しみにしてます!

  11. トレーディングカードゲーム

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