たけくまメモMANIAX

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2010年3月20日

慌ただしい3月。最近の俺。

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東京都の条例改正問題ですが、報道でご承知の通り、議決が6月に先送りされました。ほっとされている人もいるとは思いますが、こういうマンガやアニメを対象にした条例改正に関する騒動は、過去に何度も繰り返されていることであり、常に市民の目で監視し続けていないと、気がつかないうちに通ってしまうものです。

今回はブログやツイッターなどネットメディアの発達もあって、すんでのところで議決に待ったをかけることができました。しかし問題は先送りされただけですので、6月には再び議決の日を迎えることになります。ここはがんばってネットで改正反対の世論を盛り上げて、なんとか廃案に持っていきたいところです。

幸いにして、日本は議会制民主主義を国是としておりますので、いかなる権力者でも世論を無視することはできないことになっています。もちろん裏では市民に内緒であんなことやこんなことをやっているかもしれませんが、世論の目をむけることができれば歯止めをかけることは不可能ではありません。俺は、政治家も人間なのだから、多少の余禄や役得は許容してもいいと考えています。要するに、多少の個人的欲望なら満たしてもいいから、そのかわり国民の利益になるように動けよ、ということです。今回のように、一部の人間の感情を優先して、明らかに多くの市民の不利益に繋がる法律(条例)は断固として阻止しなければなりません。

世論はそのまま投票を左右するので、一般国民がとりうる最高の政治活動とは、投票することと、世論を盛り上げることであります。それは直接的に政治家の事務所に電話やメールを送ることだけではなく、ネットを通じて世論を喚起し、議論を行い、ひたすら自分たちの主張を広めていくだけでも、直接行動を上回る効果はあるのだ、と俺は考えています。

今回は気がつくのが遅れて危ないところでしたが、今後とも何かあったら「たけくまメモ」に書くつもりですので、ご指導・ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。

さて、この3月は「非実在青少年」の問題以外にも、個人的にいろいろあってめまぐるしい3月でした。いや、今年に入ってから、俺と俺の周囲に怒涛の展開があって、全部ここに書くわけにはいきませんが、「時代の変わり目」を実感しています。

俺個人の生活も、昨年は京都精華大学の教授になってしまったこともビックリでしたが、3月10日の教授会で今度はマンガプロデュース学科の学科長になってくれと竹宮恵子先生からご指名がありまして、あわてました。だって教授になってから1年経ってないんですよ? そもそも自分のいる学科のこともよくわかってないので、大変に驚愕しましたが、いろいろと説得を受けて受諾することにしました。

俺、学科長の仕事って何やるのかよく知らないんですよ。やることがいろいろありそうなんですけど、誰もちゃんと教えてくれない。まあ担当職員の人がいるので、その人に聞けばいいんですが、こちらから根ほり葉ほり聞きにいかないと、教えてくれないんです。だからといって直前までのほほんとしていると、「●曜日に●●の書類を提出してください」とか、直前になっていきなり言われたりする。ただの教授のときもそれが頻繁にあったので、果たして学科長にはどういう仕事が待っているのか、新学期が来るのを戦々恐々として待っているところです。

あと、これは企業やお役所も同じだと思いますが、こちらから組織にいろんなアイデアを提案するとしますよね。そのアイデアが通ったら通ったで、結局実行するのは提案者、つまり俺になっちゃうんですよね。

実は昨年から大学に対していくつか提案したことがあるんですが、そのうちのいくつかは通ってしまったんですよね。最初は喜んでいたのですけれども、すぐにそのプランの実行役は言いだしっぺの俺がやるのか、と思って愕然としたこともありました。提案すればするほど、自分の仕事が増えるだけなのか、と。

まあこんなことはサラリーマンとかお役人には常識なのかもしれないですが、俺、組織に属して仕事するのはこれが初めてですからね。加えて、大学のマンガ学部は歴史が浅いですから、まだ試行錯誤の時期で、仕事の段取りが固まってないこともあるんですね。まあ、だから俺みたいな人間が教員になれたんだし、面白いといえば、面白い時期なのかもしれません。

とりあえず、明日は4年生の卒業式に出席します。

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| コメント(20)

“慌ただしい3月。最近の俺。” への20件のフィードバック

  1. トロ~ロ より:

    病み上がりで東西往復の毎日のなか重責と職務が増えていくのは身体的にはしんどいでことすが、世の中、上司の顔色を伺いながらルーティン・ワークだけをこなして無事に過ごそうとするサラリーマンが圧倒的に多いなか、意見を具申して採用されて、それを自分で実行できるとは、いやはや羨ましい限りです。
    それに、たった一年で学科長へ抜擢されるとは、大出生ではありませんか(二階にあげてハシゴを外す、とも言いますが^^;;)。
    なにより健康にご留意されて、活発なマンガ学部プロデュース学科になりますよう盛り上げて下さいませ。
    これで京都嫁が居てくれると安心なのですが。(これはまた別の話)

  2. 春は発情しやすいんだそうですよ(●´ω`●)

    おっはー(古っ!)、『奥 さんGOGO!!』でございま〜す(滝汗)いや〜目が痒いっす!鼻水も止まりません!生まれ変わったら花粉になりたいです!・・・え〜と本日も店舗様のお写真更新のお知らせでやんす。ちろりん♪

  3.   より:

    「乞食と大学教授は3日やったら止められない」といわれる大学教授でも「長」の付く役職に着いたら本当に忙しいですよ。
    無理をせず、重要なこと以外は「良きに計らえ」で同僚や事務の人に任せるようにしないと身が持ちません。
    全部自分でやらずに「学科長」の権限で他人に仕事を押し付けて(「仕事を振る」「仕事を与える」とも言います)自分は出来るだけサボって創造的な仕事をするための余裕を作るようにしたほうが良いと思います。

  4. 青少年健全育成条例で、社会を不健全に

    [画像]
     東京都青少年健全育成条例改正案。
     これの釈明が出されたようです。
    http://sankei.jp.msn.com/entertainments/game/100318/gam1003180500000-n1.htm
     言い訳も度が過ぎる、という気がします。
    「漫画家などの著作権者が対象ではない。青少年に対する販売や貸し出しを規制する。非実在青少年の性描写をするのは駄目、それを成人が見るのは駄目といっているわけではない。表現の弾圧や検閲ではない」
     ポルノとなると…

  5. ぬるはち より:

    しつこいようですが、
    忙しさにかまけて健康をおろそかにならないように、と
    連呼させていただきます。
    休養と水分補給ですよ!
    脳づまり経験者なんですからー!
    タウリンとかも良いですが。

  6. トロ~ロ より:

    「脳づまり」って・・・・笑っちゃいけないけど、言いえて妙。
    「脳づまり」と「イシモチ」。
    う~ん、やっぱり、定期的に休養して下さい、たけくまさん。

  7. より:

    そういえば石持ち属性も最近ついたばかりなんですよね
    ホント、お気をつけ下さい

  8. link より:

    京都都知事選の山田啓二候補のマニフェストに、
    マニフェストで規制を明記
    http://www.yamadakeiji.com/pdf/manifesto_new.pdf
    日本で一番厳しい「児童ポルノ規制条例」を制定します。
    という、なにやら気になる一文があります。
    「日本で一番厳しい」としか書いてないので、
    どういう具合に「厳しい」のか、問いただすことは出来ませんかね。
    これはやはり、京都の人、もしくは団体にやっていただくのが効果的でしょう。

  9. 忍天丼 より:

    「また一歩野望に近づいた」と言ったところでしょうか。

  10. k.a より:

    三ヶ月の猶予は得られましたし
    今回継続審議になった事で
    6月もすんなりクリア出来るんじゃね?って
    空気になってる気もするのですが、
    全体の流れを見ると全然安心出来ないんですよね。
    んで例え6月大丈夫で1年、2年は持つとしても
    数年後、10年後、今と変わらない表現の自由があるか?って
    考えると、正直絶望的な気持ちになります。
    悩みの解消方法として
    「1年後の自分が今と同じ悩みを抱えているか
    たいていの悩みはバカバカしい取り越し苦労だったっと
    わかるだろう」みたいな発想がありますが、
    この件に関しては時間が経てば経つほど
    悪化するって感覚しかありません。
    実際何年も前から心配しっぱなしですし
    日本だけじゃなく世界的兆候でもあるのでなおさらです。
    とはいえ、竹熊さんも仰る通り
    反対派がネットメディアという力を得たという希望もあります。
    実際、この三ヶ月はその力で勝ち取ったものですし
    ずっと気を張り詰めていても無駄に気力を消耗するだけですから
    油断はしないまま気持ちを明るく保たないと持たないですね。
    あ~でもネット規制の方も着々と進んでるんだよなあ‥ハア

  11. Fire_Fry より:

    >大学に対していくつか提案したこと
    この先どんな動きが…興味深いです。
    でも健康は活動の資本ですし、どうかご自愛ください。
    >過去に何度も繰り返されていることであり
    今後のことも思うと「マンガ・アニメの表現規制運動の歴史」
    をテーマにした読みやすい一般向け書籍があると良さそうですね。
    既にあるかもしれないし、ネットで検索するのも良いけど
    興味を持った人が一冊読めば、過去の騒動と流れが分かるような。
    個別(?)のケースで見るとGHQの梵書、黎明期の少女漫画、
    90年代の有害コミック運動、日本の作家の見解集、
    アメコミ規制とかを扱った本はあるような気はしますが
    今は入手しにくいものが多そうに思います。
    江戸の春画や黄表紙規制、戦後の悪書追放運動やホラー漫画
    バッシング、マチコ先生騒動~今回までとか、わかりやすく
    広く全体を俯瞰できるような内容の本もあるのかな。
    通史以外では、アニメバッシングの風潮に「安心して子供に
    見せられる」というビジネスチャンスを発見したディズニー。
    規制運動と政治の関係(票田としての保守層や宗教層)。
    日本以外の先進国ではポルノ解禁したけど、なぜ二次や漫画
    は規制対象になったのか…とかも興味深そうに思えます。
    漫画表現と規制に関するテーマでは、夏目房之介氏が
    blogで書かれているブイスー氏の講演でのBDと日本の漫画の
    規制と、そこから生じた表現の違いの話は面白かったです。

  12. sj より:

    京都の件をお知らせに来ようとしたら、すでに上で書かれている方がいました。
    マニフェストには一行しか割かれておらず、どのような規制が行われるのか全く不明ですが、しっかりした監視が必要でしょうね。
    万が一の場合には、精華大学が中心となって反対運動をやっていただきたいと思います。
    精華大学のお膝元ですしね。

  13. トロ~ロ より:

    いかん!京都府知事のマニフェストだと!
    むむむむむ・・・・・・・・
    危機はすぐ足元にまで来ておった!!
    ぬかった。
    教えてくれた方々、ありがとうございます。

  14. 木ホ木 より:

    そんな候補は当選させなければよか。

  15. sj より:

    >木ホ木さん
    大本命なので非常に困難なのですよ…。

  16. akasen より:

    自分も『ルナ先生』のライトエッチマンガのコンテンツ作ったのにNGになるのかしらん?
    著作権をしっかりDMMルールに従って守ったんだけどもな。
    一応、TOPPAGEで年齢制限かけたんだけどもきわどいということか?今回の一件は。自分も内容がライトエッチなのでちょっと製作したのだけども。
    別に問題なコンテンツでもないのにな。
    自分も松文館の『ルナ先生』とか『1+2=パラダイス』を持っているんだけど上村純子が同じこと漫画でいっている。
    この調子でいけば『瞳ダイアリー』も『レモンエンジェル』も当然、NG!
    角川文庫の『ドグラ・マグラ』もダメとなるな。
    あと『シリツ』する『ねじ式』もダメなのかも・・・

  17. より:

    ↑スパム投稿も進化したもんだ
    うっかり踏んづけちまったよ

  18. 萌えオタ より:

    何かを蔑まないと自分の好みを主張できないってのは残念

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