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2004年12月27日

荒俣先生に関するオマケ

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manga-to-jinsei-漫画と人生集英社文庫―荒俣宏コレクシ…

そうそう、本文で書けなかったんですが荒俣先生、かつては少女マンガ家志望だったんですよ。もともとファンタジーが好きで、それが描けるのが荒俣さんの若い頃は少女マンガしかなかった、というのがその理由です。それで若木書房という貸本系の版元に作品を持ち込んでいたそうです。あと妹さんもマンガ家で、スタジオ・ゼロに所属していたり(長谷邦夫先生情報)、その後の藤子プロでは初期「ドラえもん」を手伝っていた人だそうです(秋山哲茂さん情報)。

このあたりの経緯については、俺も多少かかわっている荒俣宏先生の『漫画と人生』(集英社文庫)に詳しく書かれています。この本では、ズバリ「漫画と人生」というタイトルで竹熊が先生と対談するという栄誉をおおせつかっているのですが、さっき読み返したらやはり妹さんのことを発言されていましたね。

たぶん荒俣さんとしては、唯一のマンガ評論集になるのではないかと思います。あわせて荒俣宏という怪物的作家が形成される過程で、マンガ体験がいかに重大な位置を占めているのかがよく理解できるでしょう。もともと荒俣さんはマンガ家になりたかったのだが、マンガを描くための資料を集める過程で、資料のほうが面白くなってしまって現在に至る、というようなことをおっしゃっていたことがあります。

THE-DUST-LADY-02THE-DUST-LADY-01
それから現在のところ、荒俣宏の直筆マンガが唯一読める本としても貴重です(4Pしかありませんが…)。絵は、はっきりいってかなり上手。荒俣さん、実は今でも「大きくなったらマンガ家になりたい」と考えているそうですよ。(左はアラマタ・ヒロシ『THE DUST LADY』より)


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| コメント(11)

“荒俣先生に関するオマケ” への11件のフィードバック

  1. 匿名 より:

    うわっ、本当に巧い!
    知の巨人のおっしゃる「大きくなったら」はなにを基準としたモノなのか、
    今後の先生の動向も目がはなせませんね(笑)。

  2. 名無しさん より:

    おもわず拝んでしまいました(-人-)

  3. たけくまメモについて

    他のblogを見て回っている内に、「たけくまメモ」を発見! 読んでみて面白い! 

  4. 長谷邦夫 より:

    『アイデアのつくり方』、このやり方は
    赤塚~長谷~古谷~担当編集者での
    アイデア会議と非常に似ています。
    4人の雑談が<資料を徹底的に集める>に
    当たります。そして、ギャグ・テーマを
    考える際、素直に出ないときは、一旦
    全てを捨てて、別の楽しみに切り替える
    あたりも。
    ぼくらは寿司屋へ行ったり、キャバレーへ
    編集者ともども行ったりと、うろちょろ
    することが多かったのです。
    ところが、出掛けるタクシーに乗った
    瞬間にパッと浮かんだりするんですね。
    で、キャバレーで、アイデア・メモを
    取ったりしたこともあります。
    マンネリや不調のときは、逆にこれが
    出来ないのです。雑談の時に出た案に
    しがみつき、なんとかカタチにしてしまう。
    これは後で考えると、飛躍度が低くダメ
    な作品なのです。
    でも週刊誌4本も掛け持ちなんてことも
    あったわけで、そう編集者は遊びに出して
    くれない。そして、だんだん消耗して、
    世間のセンスともズレて、老いる…。
    きびしいマンガ家の<現実>というやつ
    ですかね。

  5. ちぶさん より:

    むちゃくちゃ漫画うまいですね。
    本当に底が知れないお方ですね。
    おもしろすぎます。

  6. RIKI より:

    おおっ!!
    荒俣先生にっ!!
    こんな才能もあったとは!!!(JOJO風)
    昔あった雑誌のマンガ少年(読んだことがある人は分かると思います)テイストでなんか懐かしい感じのマンガですね。
    (4ページしかないのか・・ある程度まとまったページ数で読んでみたいです)

  7. 沢村 より:

    昔、週刊朝日で夏目房之介が連載されていた「学問」で、
    (「デキゴトロジーイラストイテッド」だったかもしれません)
    夏目氏が休載された回を代筆されていたこともありました。
    たしか大好きなタイヤキについての話ではなかったかと…。
    こちらもなかなかの達筆ぶりでありました。

  8. たけくま本人 より:

    ↑え”。それはつまり、荒俣さんが絵も描いていたわけですか。知らなかった。

  9. catfrog より:

    濃い、、。荒俣先生の三連発、楽しませていただきました。

  10. 沢村 より:

    ええ、見開き2Pできちんと漫画のフォーマットでしたよ。
    その雑誌をスキャンしようと思ったんですが、どこかに埋もれて見つかりませんでした。
    確認するには夏目さんにコンタクトされたほうが早いかと…

  11. vio より:

    この作品は確か今でも実家にあるハズです。「SF少年少女競作漫画集」(でしたか?)東京三世社刊行のモノでしたねェ…(遠い目)今思い返しても本当にアノ荒俣さんの描いたマンガ?と思える程のクオリティの高さでした…。(著述家の印象が強い為他意有らず)竹宮恵子さん的な印象を受けたのも正直な感想。PN「アラマタヒロシ」はヤハリ「荒俣宏」だったのですね…感慨深いです。
    「西遊妖猿伝の世界」のムックも同時に実家の押入れに眠っているワケですが。あけおめです。

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