たけくまメモMANIAX

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2005年5月30日

アカデミズムとマンガ

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年下の友人である宮本大人くん(ひろひと、と読む)が、このたびブログを始めたようであります。彼はmixiにもアカウントを持っていたんですが、「博士論文執筆のため」という理由でほとんど書き込みはしていなかったので、いきなりの方針変更。この春から北九州市立大学で教鞭を執ることになり、向こうに引っ越したことで心境変化があったのでしょうか。それとも十年越しの大論文が仕上がったのか?

宮本くんのことを知ったのは、確か夏目房之介さん経由で、「若手のマンガ研究者で、凄いのがいる」と教えられたのでした。当時の彼は筑波を卒業して東大の大学院に所属していました。そこで彼はマンガの歴史を研究しており、特に「手塚治虫以前」というか、手塚治虫に繋がる戦前日本マンガの系譜について、地道に原典を当たりながら論文を執筆していたのです。

手塚治虫というと、これまでは「まんが道史観」といいますか、どうしても「現在あるマンガ状況は、すべて手塚が作った」と考えられがちでした。確かに手塚が、戦後のマンガ状況形成に決定的な影響を与えた最重要な作家であることは間違いないんですが、もちろんストーリーマンガを創始したのは手塚ではないし、ディズニー風の絵柄を取り入れた日本人作家も、手塚以前から実はいたわけです。

手塚にしても、そうした「先人の業績」を踏まえて自己の作風を形成していったはず。そのことは、わかってはいたのだけれど、では手塚以前のマンガ状況をいざ調べようとすると、そのへんをちゃんと解説した本はほとんどなく(田河水泡や大城のぼるなどの大家は別)、たとえば加藤てい象みたいな戦前児童マンガ家の存在は、宮本君が原著から発掘しなければ、世に知られることはおそらくなかったと思います。

komeko-5 加藤は昭和初期のアニメーターで、のちに赤本マンガ家に転じた人物。昭和13年の「仔猫の冒険」(左図)などを見ると、ディズニー風のアメリカン・カートゥーンのタッチをいち早く取り入れたその作風は極めて洗練されており、こうした作家が昭和10年代には既に存在していたところからして、手塚が何も「突然変異」的に出現したのではないことを思い知らされます。

もちろん手塚治虫は偉大な作家なのですが、手塚の業績を正当に評価することと、「手塚中心史観」に陥ることはまた別の問題で、この意味で現在宮本くんが執筆している「博士論文」は、間違いなく日本マンガ史を語るうえでの「定本」になりうるものでしょう。出版が待たれます。

ちなみに俺なんかも半分冗談で「マンガ博士」と呼ばれたりすることがありますが、宮本くんがくだんの論文を世に問えば正真正銘日本最初の「マンガ博士」となるわけで、俺の「マンガ博士」という呼称は、今のうちに返上しておきたいと思う。(※日本最初のマンガ博士はすでにいたらしい→コメント欄参照)

manganoyomikata-1 そういえば十年前、夏目房之介さんや斎藤宣彦くんらと『別冊宝島EX マンガの読み方』を執筆していたとき、途中の打ち合わせで何度も「ここに言語学者がいれば」とか、「認知心理学の専門家がいればなあ」とか、そういう話題が出たことを思い出します。

要するに、当時は夏目さんも俺も基本的には「マンガ愛好家」に過ぎなかったので、本格的な研究をしようとすると、そのたびに専門知識の不足を痛感することになったのでした。マンガファンや、おたくの一部の中には、マンガやアニメーションがアカデミズムの俎上に乗ることに心理的な抵抗感を示す人がいますが、サブカルチャー分野であっても、アカデミズムでなければできない仕事は当然あるわけです。

アカデミズムの存在意義は、なんといっても「基礎研究に膨大な時間を割くことができる」点にあります。俺や夏目さんが『マンガの読み方』で当時直面した困難というのは、まさにこの基礎研究の部分でありました。コマ割ひとつ、形喩(漫符)ひとつとっても、きちんとした調査や統計に基づかなければ語れない部分がかなりある。しかしそういうことをやるには膨大な時間がかかるので、フリーライターで食わなければならない立場としては、そこは断念して、手持ちの乏しい材料から「仮説」を提示するしかなかったわけです。もちろん、当時としてはあれが精一杯であったし、あそこで論じられたかなりの部分は現在も有効な内容だと思ってますが。

そもそも、マスコミが望む「マンガ評論」というのは商品としてのマンガ紹介なのでありまして、紹介の範囲を超えて原理論や表現論をやろうとすると、途端に強い抵抗に遭います。手前味噌ながら、マンガ研究者の間からは復刊が待望されている『マンガの読み方』が、今でも再刊も復刻もされないことなんて、その良い例でしょう。将来はわかりませんが、ここしばらくはこの状態が続くと思う。

ただ自分は実は楽観しているので、というのは宮本君をはじめ、現在本格的なマンガ表現論を執筆している伊藤剛君(皆期待しているので、早く本を出しなさい)のような人たちが次々と出てきているし、夏目さんのようなバランスのいい論者が、いい意味での重鎮になりつつあること。あと、たぶんに「客寄せ」の意味合いが現在は強いとはいえ、各大学でマンガやアニメについての講座が続々と開かれていることです。

本格的なマンガ論に対する「教科書需要」が発生するのはいずれ時間の問題ですので、自信のある人はひとつどうですかね。

では俺は今後どうするべきか、ですが、さすがに評論や研究の分野では今名前を挙げた人たちにはかなわない感じがしてきました(笑)。一応、大学や専門学校で教えてはいるけれども、あくまで一般教養の範囲であるし、アルバイトみたいなものですしね(今後も、その方向で出世するつもりはない)。

90年代の半ばくらいから、自分は今後評論家になるのか、それとも創作的な方向に進むのかで悩んだことがあり、その悩みは中途半端なまま、基本的には続いているんですけど。ただ最近は開き直ってきたというか、自分にとってやりやすいこと・できることをやるしかないんだなと考えるようになってきた。

しばらく前に呉智英さんと会ったときに、さすがだなあと思ったんだけども、「竹熊君のやってることはジャーナリズムなんだよ」と言われたわけですよ。なるほどそうか、ジャーナリズムか。ジャーナリズムというのは、基本的には事実を報道するわけなんですが、「論」的な要素がないかといえばそうではない。もちろん嘘はつかないにせよ、事実にもいろいろあるので、「いかなる事実」を切り取るかでまずこちらの趣味が出るわけです。

ついで「事実を、どう報道するか」の「どう」の問題があります。ここのところで自分の意見というか、論、ないしは「芸」を介在させることができる。さらには、そうした「報道と論と芸」とで、「状況に変化をもたらすことができるのではないか」という夢を見ることもできます。

まあジャーナリストとしては、最近のマンガに疎いという致命的欠点があるわけですが、それはそれとして、人間はしょせん「自分の器以上の水は汲めない」のであります。今後とも自分の面白いと思うことだけをやっていきますので、よろしくお願いします。

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| コメント(40)

“アカデミズムとマンガ” への40件のフィードバック

  1.   より:

    東大の大学院とか
    北九州市立大学とか
    国公立の大学で
    税金を使って
    まんがの研究とは
    いい身分ですな

  2. ゆう より:

    マンガの研究だと程度が低いとでも?
    これだけ巨大で幅広い作品群を持ちながら、
    その系譜が明確になっていないマンガを
    学術的にて定義するために研究をすることは、
    極めて有意義だと思いますが。

  3. 匿名氏 より:

    呉さんではありませんが、日本の漫画はグレイトな文化だと思います、研究に値するし、佳作名作でも絶版になることのあるマンガ出版の状況を考えますと研究所みたいなものがあっても良いくらいだと思います。
    例えば、マンガと同じくコテコテの大衆的な土壌から発生し、低俗なものも多く含む歌舞伎や浮世絵が大学で研究され、公費でその保存に務めているという現状についてはどうお考えですか。マンガは低俗だからいかん、というのでは見識が狭いと言わざるを得ないのでは。
    とはいえ、竹熊さんや長谷さんが好きなマンガを大学生相手に講義してお金を頂いているというのは「ウラヤマシー(東海林さだお)」面もありますよね、でもそれはそれ、マンガ評論家の方々には良い仕事をして欲しいと私は思います。

  4. たけくま より:

    ↑お金をいただいているといっても、非常勤なんて一回1万かそこらですからね。私立はまだましで、国公立になると一回6千円なんて話もある(笑)。多摩美で教えはじめたときは、授業の教材として海外DVDとか、いろいろ買いそろえるだけで赤字になりました(基本的に、資料代は大学から出ない)。
    通年の講座だと3年目くらいでようやく元がとれる感じです。こう考えると、アルバイト以下かもしれないですね(笑)。

  5. 匿名氏 より:

    シロウトの目から「うらやましいですな」などと書いた方の気持ちを少し代弁したつもりですが、気に障りましたら謝ります。すみません。
    授業の準備にも一年目は特に結構な時間がかかるでしょうし、一日6千円とか1万円では割に合わないですよね、マンガの講義だからできるということですよね。本当に頑張って下さい。竹熊さんの授業が受けられる学生達が私はウラヤマシイ。

  6. たけくま より:

    ↑いえいえ、そちらの文章が気に障ったのではないのです。ただ大学の非常勤って、あんな薄給でみんなよくやってるよなあという意味で、現状のシステムに対してはちょっぴり不満がありますが(笑)。
    しかし自分の場合は、日頃仕事場に閉じこもっているので、外出して大勢の前でくっちゃべることでストレス発散になるのと、あとレジュメを書くことで自分の考えをまとめる契機になること、それから若い人と接触することで刺激を受けることでしょうかね。
    個人的には、講師業は向いているのではないかと思ってます。これでお金になれば万々歳なんですけど、世の中うまくはいきません。

  7. 匿名 より:

    大学の専任教員になっても、他の仕事は平行して続けれそうですけどね。
    例として大塚英志氏、ササキバラ・ゴウ氏が新規就任教員として
    予定されている神戸芸術工科大学メディア表現学科とか。
    http://www.kobe-du.ac.jp/art/1.htm
    関西の私大(特に美術系)はこのような教員を東京から呼ぶことが
    多いですが、週に2日関西に来ればいい方なので、
    東京での「本業」を平行して行っていることがほとんどです。

  8. hikaru (nankado) より:

    以前から思ってるんですが、サブカルチャー差別というものが存在していますね。
    もちろんメインカルチャーがあるからサブカルチャーなのでしょうけど、日本のばあい、大衆文化がいろんな意味で実質的なメインカルチャーなのに、公的にはサブカルチャーとしてしか位置づけられていないんですよね。
    最初のコメントの名無しさんはこのブログ読んでるくらいだからたぶんそれなりにマンガが好きなんでしょうけど、メインカルチャーのお墨付きで公費を使って堂々と研究できるのが「うらやましい」ってことなんでしょう。
    つまりマンガが好きなのにマンガがサブカルチャー「でしかない」と卑下して考えている人が多い、という状況がまだ残っているってことだと思います。自分自身はサブカルチャーに共感しながら、しかしそれに対する差別意識が抜けていないという屈折した状況にあることを反映してるんじゃないでしょうか。
    ほんとは文化に序列も階層もないと思うので、サブであれメインであれ率直に評価できる人が増えることを望みます。

  9. 忍天堂 より:

    手塚治虫が日本マンガの「中興の祖」ならば、
    日本マンガの「祖」は誰になるのでしょうかね?

  10. 大学で研究していることや教えていることが、実際に世の中の役に立つかどうか? はどの分野であれ、いささか疑問です。ただ、そこんところを突き詰めると、文化大革命のときみたいに先生も学生も「下行」せざるをえなくなる。無駄なことも、無駄なように見えてときとして役に立つわけで、そのときに備えて無駄を許す余裕が「豊かさ」なのでしょう。
    もっとも関西の大学でマンガ関連の学科が増えている原因のひとつは、学生集めというきわめて経済的な理由があると考えられます。わざわざ東京から知名度の高い先生を外人部隊としてに呼ぶ、というのも、関西に優れた研究者がいないから、というわけではなく先生方の持つ訴求力に期待する部分が大きいのでしょう。
    東京の著名な先生方が教授や客員教授の肩書きで呼ばれる一方で、関西在住で日本一のアニメ研究家Wさんが非常勤講師というようなアンバランスもあるわけです。
    たしかに関西の学生さんたちが、居ながらにして当代随一の研究者の方たちに接することができるという利点は否定しません。現在、関西圏の大学で教えておられる何人かの先生のお話をうかがった限りでは、先生方は大きな情熱をもって教えておられると感じています。
    むしろ問題は、大学の経営サイドにあるのでしょう?
    今後、日本がマンガやアニメを核にソフト立国するためには、大学の経営者のみなさんがもう少し本気になってくださるといいなと思います。著名な先生方の力で学生を集める一方で、若い研究者をしっかり養成し研究をサポートするべきでしょう。
    学科や学部を立ち上げる以上は、最低限その程度の覚悟が必要なのだと思います。
    ところで、マンガで博士号は風刺漫画研究と少女マンガ研究の大城さんが取得したはず、という手紙を先日某氏からいただきました。

  11. Wen より:

    一回1万ってほんとにバイトじゃないですか(笑)
    意外にせちがらい話なんですねえ。
    竹熊さんの講義は具体的にはよく知りませんが
    資料にお金かかりそうですし大変そうですね。

  12. たけくま より:

    これはランプさん、ようこそです。
    皆さん、上のランプさんは『マンガ産業論』の中野晴行さんです。中野さんも関西出身の研究者だけど、今は東京で頑張っておられますね。
    大学がマンガやアニメを取り上げるのは、関西が中心の感がありますが、最近では東京もそれなりに増えてきてますよ。京都精華みたいに学科まで作るのは当分先でしょうけど。確かに、関西在住で実績ある研究者は多いのに、来る先生は東京から、というのは僕もなんだかなあとは思います。
    ただこれにはやむをえない面もあって、それこそ中野さんもそうですが、文筆で生活基盤を作るには残念ながら東京が有利であることは間違いないですよね。だから皆さん実績は東京で作る。実績がなければ、大学からもお声がかからないという図式なんでしょう。
    上に書いた宮本くんも関西人だし、アニメ史研究でWさんの後を継ぐ勢いの津堅氏も関西出身。津堅さんはこの春から大阪芸術大学の非常勤になりましたけど、関西人が東京から大阪に通うという変なことになってます。
    僕も本文で書いたけれども、今のところその手のサブカルチャー講義は「客寄せ」の感が否めないですね。でもまあ、そこはもう逆に利用させてもらうというか、この流れを定着させてアカデミズム内部に本格的な「マンガの基礎研究」の気運が出てくればいいな、と俺なんかは思うんですけど。少し楽観的すぎますかね。
    逆にいえば、本格的な基礎研究所が大学内部にできなかったら、アカデミズムがマンガやアニメを扱う意味はあんまりないと思いますね。
    ところで、漫画研究で大城さんというと、大城宜武さんですか。博士号をとられていたとは不勉強で知りませんでした。

  13. S-L より:

    大学の端っこの方に寄生しているものから
    眺めてみると、 漫画研究なんかは大学の文系研究の中では
    現実世界に対してどのくらい関与しているかという面から見れば
    まだ全然ましな方であると思います。
    影響力の観点からも分野自体がどのくらいの経済的価値を持ってるかの面から見ても
    インド哲学とかの方がずっと"うらやましい"。

  14. たけくま より:

    >wenさん
    本当、マジでバイトなんですよ。ただ非常勤になってよかった点は、パソコンソフトのアカデミックパックが大手を振って変えることです。こないだもパワーポイントを1万ちょっとで買いました。ヨドバシで。

  15. catfrog より:

    面白かったです。今後も期待しております。

  16. 「宮本大人のミヤモメモ」開始。

    http://d.hatena.ne.jp/hrhtm1970/ マンガ研究者・宮本大人さんがはてなダイアリーに参入されました。まずはお知らせまで。 と書いたら、竹熊健太郎さんのとこ(http://memo.takekuma.jp/blog/2005/05/post_b3eb.html)に詳しく紹介されていましたね。いずれにせよ、宮本ブログ開始には、また楽しい展開がありそうでワクワクさせるものがあります。 追記:竹熊さん、本は書いてます、書いてますったら! ソバ屋の出前の…


  17. 活躍している、かどうかは<?>ですが
    中野です・・・・。
    「小松左京マガジン」で宮本氏を
    「日本初のマンガ博士を目指す」と紹介したら
    某D大学のT先生からご指摘を受けました。
    手紙には「大城さん」としかありませんでした。
    多分そうだと思うのですが、確認したわけではありません。

  18. 伊藤 剛 より:

    本は書いてます。
    あんまり皆さんの期待が大きくなりすぎないうちに出さないとまずいので、大丈夫です。出ます。
    中野さん、先日はどうも。
    D大学のT先生ってのは、「同志社大学の竹内オサム先生」ですね。

  19. 茶人 より:

    やっぱり竹熊さんにはアカデミズムも何人も追いつけない「芸」がありますよ。
    サルまんの相原コージ先生のプロフィール
    「思想家を志すも何故か漫画家に。」
    に並んだ竹熊さんの
    「漫画家を志すも何故か思想家に。」
    が10年経った今も素晴らしく気に入っております。

  20. てつ より:

    読んでて泣きそうになりましたよ、先生

  21. てつ より:

    今日の『たけくまメモ』

    表現者として生きるものにとって
    注目の内容となっております。
    たけくまメモ

  22. 匿名 より:

    国立国会図書館の関西館にマンガを集中させると面白そうな現状ですね。

  23. ヤマダトモコ より:

    >漫画研究で大城さんというと、大城宜武さん
    >ですか。
    大城房美さんのことですね。
    博士号をとられたことは存じあげなかったですが、
    今度マンガ学会の理事になられましたよ。


  24. 未確認情報でお騒がせしました。

  25. 長谷邦夫 より:

    非常勤講師料は本当に9000円から
    1万円(1コマ)ですよ。
    それを教えるために、栃木の自宅から
    5時間掛けて行き、1泊して直帰!
    ぼくはこれを5年間余やってます。
    どうですか、いい商売でしょうか。
    ぼくは、学校がその宿泊費と
    交通費を出すという情熱?に
    ほだされて、<通勤>しています。
    コンビニでバイトするより条件は悪い
    かも。でもぼくはマンガが好きです。
    平田師匠のように大キライ!!でもある。
    だから、行くんです。
    沖縄だって行きますよ。くそったれが!
    昨年は片道8時間かけて高野山で
    2コマ。これで3万円。
    やってみて下さい、どなたか。
    愛ですね。ねえ、竹熊さん。(笑)

  26. 新書萌のハードカバー萎え

    ちょうどいい機会なので、この質問への答えという形で、なぜ私が新書が大好きでハードカバーが嫌いなのかを書くことにする。
    404 Blog Not Found:いい学校の作り方こんばんは。
    何かがつんがっつん本読んでいるみたいですけど、どれ位のペースで読むんですか?何かいっぺん…

  27. 長谷邦夫 より:

    そうだ、ついでにちょっと情報を。
    関西の国会図書館~どうなのか
    知りませんが、京都の古い
    小学校(廃校)を改造して、06年に
    マンガミュージアムが出来ます。
    京都市長選マニフェストが実行されます。
    「内記コレクション」が、ここに来ますよ。
    10万部以上、ひょっとするともっと!
    特に重要な本は、内記さんは2バージョン
    お持ちです。その片割れも行くはずです。
    スゴイことです。
    現在、京都出身マンガ家のリストを
    製作中で、その方たちの本も蒐集
    されるようです。
    これも内記コレクションに存在する
    ものが提供されると考えられます。
    こうしたことが実現するのは
    やはり京都精華大学のプラン、
    文化庁への働きかけがあっての
    ことと思われるんです。
    烏丸にある学校ですし、ベンリの
    ようです。
    予算がはっきりすれば1コマ
    海外本も集めるはずです。
    すでに、名古屋のコレクターが
    売りにだしていたものが精華に
    保管(購入済み)されているとか。
    東京、しっかりしてほしいですね。
    ぼくが↑に書いた学校は
    大垣女子短期大学です。
    繊維大会社がとっくになくなり
    現在駅前に広大な土地が空いて
    います。
    「おい、ここへ、少女マンガ図書館
    作れよ!」と、ぼくを呼びつけた
    篠田ひでお教授に<冗談>で
    言ってます。
    だって、岐阜県って<マンガ立県>
    って言ってるんですから…。
    名古屋~大垣~京都と「マンガロード」
    を構想する事業家は出ないのか。
    バカいってるなあ~ナガタニは。

  28. nomad より:

    なんだかステキなエントリでうれしくなりました。
    認知心理学の分野も言語の分野も、今の時代にはマンガファンは多いので、いずれご協力を仰ぐことは不可能ではないと思います。
    きちんとした研究計画があれば、いろんなアカデミズムの分野の専門家を招くのは実現性が高いと思います。
    長谷様もご存知の通り、茂木健一郎は天才バカボンが大好きだそうですし。
    つい昨日、「浮世絵ってのは雑誌のグラビアみたいなもんで、俗な娯楽雑誌だったから捨てられた。それをその当時評価するということは今で言えばデラべっぴんのグラビアをとっておいたり、快楽天の表紙はいいね、と批評したりするようなもんだ」というさる日本画関係者がmixiで発言しておりましたので、よけいにこのエントリは私のハートを直撃です。

  29. 匿名 より:

    最初の「いい身分ですな」のお方は、漫画が以前のように徹底的に賎視され、アカデミズムやメインカルチャーから徹底して軽んじられることによってこそ、漫画という表現手段の生存のために、容赦なきイノベーションが成されうるのだ。というスパルタ主義的持論をお持ちなのではないでしょうか。というかぜひ持っていてほしいです。

  30. 長谷邦夫 より:

    茂木健一郎氏は、何と赤塚DVD大全集
    をお持ちです。
    さらに驚くべきは、小生が作詞した陽水の
    『桜三月散歩道』をカラオケで良く唄われて
    おられるとのことです。
    彼と養老孟司氏のマンガ対談を
    単行本で出すツワモノ編集者は
    居ないのか!
    ~というのが、小生の最近の願い
    ですね。
    養老先生には1度、マンガ学会に
    来て講演をしていただいていますが。

  31. 宮本大人 より:

    恐縮です。ミヤモトです。
    おかげさまで、初日から4桁のアクセス数という、分不相応なロケットスタートを切らせていただきました。
    みなさまの期待に沿えるようなものになるとは到底思えませんが、がんばりますんで、よろしくお願いします。

  32. たけくま より:

    ↑わははは。あとは更新あるのみですね。
    と、プレッシャーをかけておく。

  33. アセチレン・ランプ より:


    すごい!
    うちなんぞは、いまだに一日60件が最高です。標準は20~30件。
    誰が来ているのかだいたい分かる範囲です。
    日本一地味な書き手、と呼ばれる由縁ですな。
    夢は三桁です。

  34. たけくま より:

    ↑ランプさんのページをリンクしたんですけど(個人リンクの項)、ココログの仕様がタコなので、「悪役ランプの編集工房」と何度書き直しても「ホームページ」というタイトルになってしまうんですよ(笑)。
    どうも、URLを入れるとそちらのサイト登録名を自動的に読み取る仕様みたいで、参りました。ランプさん、もしかして「ホームページ」と登録してませんか。
    それにしてもココログ、先日仕様がリニューアルされたのはいいけど、微妙に余計な機能が増えて使いづらくなっている。図版表示の際、変な余白ができるのも相変わらずだし。

  35. たけくま より:

    ↑どもです。

  36. 日曜研究家 より:

    宮本さんにはかつてマンガ学会大会の際お話しする機会ができて、論文の完成を期待して待っています。やっとマンガ史全体を見渡す本格的な研究者が出てきた、と言ったら、竹内オサムさんがいるとあっさり返されてしまってちょっと恥じ入りましたが、夏目さん、竹熊さんや伊藤さんのようなマンガ読みに信頼されている方がフォローすることで、大学の研究者に対するコンプレックスを持つマンガ読みのやっかみが偏見になることを抑えられるだろうって期待しています。
    宮本さんにはブログであんまり気を遣わずに、論文が進むための息抜きとして活用してもらえるとといいんじゃないかって思っています。

  37. wahaha! より:

    虚業卑しむべしという言葉の裏には、実業は社会に貢献しているという自負がある。
    だが、所詮は自らの食い扶持を稼いでいるだけのことで、居なくても誰も困りはしない。

  38. けつ より:

    一番上のコメントみたいな「シニカルな視線」を持たない漫画家は今どれほどいるのだろうか。
    と、ふと思った。

  39. またしても昨日のことを今日書くの巻

    金曜も普段は授業のない日なんですが、諸事情で6時限にシークレット自主ゼミ。今週から火曜の7時限にやることにしたものなんですが、告知が遅かったんで全員集まれず、仕方なく2回同じ内容を火曜と金曜にやることに。 内容は日本のアニメ史概論。来年度の講義でやる予定なんですが、ウチのゼミの3年生で卒論でアニメをやるかもな学生さんたちがいるので、来年まで待たせるわけにも行くまいということで、研究室に入れる人数限定でやることに。 お前にアニメ史なんぞ講ずる資格があるのかと言われると、辛うじて、ですが、あるのではない…

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