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2005年8月1日

楳図PERFECTION!堂々発売!

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Amazon.co.jp: 本: 楳図PERFECTION! 1―楳図パーフェクショ1楳図PERFECTION! 1―へび女

そんなわけで新ギャグ「ギョエー!」も好調な、楳図先生の代表的短編を集めた楳図PERFECTION!』が3冊まとめて出ました!

楳図かずおの名前を全国に知らしめた少女マンガ時代初期の代表作『へび少女』をはじめ、『ママがこわい』『まだらの少女』など、楳図先生の「へび女もの」の集大成になっております。俺などは小学校時代、隣の家のおねえさんから「少女フレンド」を借りて、なにげに開いたページがへび女の顔面見開きドアップシーンだったため、しばらく少女雑誌がトラウマになったくらいです。よくもまあ、女子が読む雑誌にあんなものを描いたものですが、先生曰く「女の子は怖い物に耐性があるので、大丈夫」とのこと。(このへんの話は、8月16日発売のスピリッツ・ホラー増刊に載ります。俺が先生をインタビューしております)

Amazon.co.jp: 本: 楳図PERFECTION! 2―楳図パーフェクション2楳図PERFECTION! 2―ねがい

それで同時発売の2冊目。モクメという名前の気色悪い人形が登場することでカルト人気を誇る『ねがい』をはじめ、『DEATH MAKE』『絶食』『Rojin』『プレゼント』『蛇』『鎌』など好編が目白押しの短編集。

『へび少女』もそうですが、楳図作品にはどこか「大人になることの恐怖」が通底しているように思えます。先日紹介したCD『闇のアルバム』には、ズバリ『へび少女』という名曲が収録されているんですが、これなんか

♪人など好きになったから
おまえ今日からへび少女

という、そのものズバリの歌詞で始まるわけですし。『ねがい』も、「子供の自分」が人形に乗り移って「大人になろうとする自分」に襲いかかってくるような話で。結構泣けます。で、このテーマがさらに露骨になると『Rojin』になるのではないかと。どういうわけか、人間の寿命が20歳になってしまった世界の中で、主人公の少年がある日、穴に落ちた老人の姿を見かけるというお話。要するに、その世界では子供と、たった一人の老人しかいないという。大人が存在しない世界は、ユートピアなのかディストピアなのかよくわからんですね。

ちなみにこの第2巻の解説を不肖・竹熊が担当しております。よろしく!

Amazon.co.jp: 本: 楳図PERFECTION! 3―蟲たちの家楳図PERFECTION! 3―蟲たちの家

三巻目には表題作『蟲たちの家』をはじめ、『目』『ロウソク』『きずな』『螺旋階段』『首』『夏の終わり』という珠玉の8作品を収録。60年代の終わりから70年代初頭にかけて、「ビッグコミック」に描いた短編で構成されていて、アダルト楳図の世界が存分に堪能できます。

本巻の解説を黒沢清監督が書いてますが、そういえば先日公開されたオムニバス映画『楳図かずお恐怖劇場』で、まさに『蟲たちの家』を監督されてました。こう、ドロっとしたテイストの楳図ホラーと黒沢ホラーのクールなテイストがうまい具合に噛み合った傑作になってましたよ。この10月以降、随時DVD化されるそうなので、そのときにはまた紹介したいと思います。

とにかく楳図マンガはある種の基本ですので、それがなんの基本であるかはともかく、「たけくまメモ」を読んでいるようなよい子の皆さんは必読と申せましょう。

あとそれから、処女作『森の兄妹』をはじめ、貸本時代初期の傑作『岬一郎シリーズ』なんかも出版企画が動いているらしい! 『森の兄妹』は過去に豪華本で出たことがありますが、岬一郎シリーズの復刻はこれがはじめてなのでは?……続報を待て!


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| コメント(17)

“楳図PERFECTION!堂々発売!” への17件のフィードバック

  1. jwtoshi より:

    「赤んぼ少女」なんかもそう言うテーマが含まれてるんでしょうかね。ネオテニーに対する恐怖みたいな。

  2. トロ~ロ より:

    おいらは「半魚人」がトラウマです。
    やーめーてー。

  3. ぼぼ より:

    トラボルタのリバイバルを思い出しますね。
    集めるのに困るので、どうせなら「選集」でなく「全集」を。

  4. TaraLog/2005-08-02

    コミックだったのか。 たけくまメモ: 楳図PERFECTION!堂々発売!、パーフェクション、といえば手動タイマーと星形とか三角形のパーツを埋め込み、時間切れでどかーんとなるあれか。楳図版ということは多分タマミとかがドカーンと…違った…。ちぇっ。 …

  5. ごま より:

    「ねがい」は確か雑誌に掲載されているのを読んで、ひどくショックを受けました。
    ですがちょっと切ないようなファンタジックなところもあり、あまり「怖い」とは感じませんでした。
    懐かしいので買ってみようと思います。

  6. Bermuda より:

    題名は忘れましたが、自分の顔の皮を剥ぎ取ってお面を作るというようなお話がありませんでしたっけ?
    あれ、ガキの頃に見て、うなされました。
    最近になっても、オペで皮を剥ぐような手技が必要になる度に、あのシーンがフラッシュバックします。
    はっきしいって、PTSD気味です。

  7. グワシ より:

    ここ7~8年、漫画を購読するどころか、立ち読みすらしなくなってしまったが、「買うべ!」と思った。
    当方は「怪」の第一巻にびびりまくり、「洗礼」で震え上がった。
    テレビで変なセットを背景に、陽気に番組進行をする梅図かずおを見ながら、ほんとにこの人があの恐ろしい物語を描き、「まことちゃん」の作者なのだろうかといぶかしんだの今でも憶えている。
    25年は前のことだと思う。

  8. とおりすがり より:

    岬一郎シリーズ復刻って本当ですか!!???
    やはり小学館クリエーティブから? 
    「死相」とか「毒蛾館」みたいな短編も復刻されるのでしょうか、、、
    いずれにせよ素晴らしいことですね。
    というか、これまでまともな復刻がなされてなかったのが不思議なくらいです。
    多少値がはっても、クオリティの高い復刻を期待したいです。

  9. たけくま より:

    最近の小学館クリエイティブの復刻熱は異常なくらいですね。しかも漫画史的に貴重な本ばかりです。近々、たけくまメモでも小学館クリエイティブ特集を書いてみたいと考えています。

  10. くまのみ より:

    Bermudaさん、それはおそらく「呪いの肉面」という題名ではないでしょうか。
    私も子供の頃これを読んで日常の生活に支障をきたす程臆病になりました。現在の人格が形成されるにあたって「怖がり」部分の半分はこの作品でできていると思います。

  11. melissa より:

    アマゾン・アソシエイトコンテスト書籍部門の入賞おめでとうございます。たけくまさんのサイト、いつも拝見してました。情報がぎっしりで毎日放って置けない感じです。「へび女」は私のサイトでも紹介しようと思ってます。さて、こちらはできたてホヤホヤのサイトですが、リンクさせて頂いてよろしいでしょうか?リンクフリーとどこにもないので、事前に許可を頂こうかと思いました。どうぞ宜しくお願いします。

  12. melissa より:

    すみません。さきほどのコメントでURLのスペルが間違っていたようです。あらためまして、こちらでお願い致します。

  13. たけくま より:

    ↑あ、もちろんリンクは自由です。特に断りを入れる必要もありませんので、どうぞどうぞ。

  14. melissa より:

    ありがとうございます。「へび女」の中には、確か「ママがこわい」っていうのがあって、当時は「少女フレンド」で読みふけった記憶があります。あの頃はホラー漫画がかなりあって、貸本屋はもうかってました。別名恐怖劇場。「いもむし少女」(……だったと思うのですが)っていうのが、ついでと言っちゃあ何ですが、再版されないかとも思ってます。
    モクメはかわいそうですね。あの何とも言えないいや~な感じ。あとあと残ります。

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