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2006年8月4日

山村浩二さんと会ってきた

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Amazon.co.jp: ニュー・アニメーション・アニメーションシリーズ 山村浩二作品集: DVD: 山村浩二山村浩二作品集

←世界中のアニメ映画祭で賞を総なめの『頭山』。落語の「頭山」が原作で、あのシュールな世界を見事にアニメ化。製作に丸6年かけたという根性と、高度なアニメ技術もさることながら、めちゃくちゃエンターティメントしているので、いわゆる「アート系」に抵抗ある人こそ見るべし。アニメの見方が変わるはず。それ以外にも山村浩二の代表作が網羅されていてお得なDVDです。

昨日、国際交流基金の企画でアニメーション作家の山村浩二さんと対談してきました。いわゆるガチンコの「アート作家」と、面白ければなんだっていい俺みたいなのの対談は結構珍しいことです。いろいろ話がはずんだんですが、明日夜にはグアムに旅立たねばなりませんので、詳しいことは雑誌が出るタイミングでまた書きます。山川出版社から出る『遠近(おちこち)』に載るそうです。

海外の映画祭で賞を総舐めにしている芸術家が、なんで俺みたいなのと話がしたいのか最初はわからなかったのですが、向こうは「なぜ、自分は商業アニメが苦手なのか?」という自問を持っておられたそうで、竹熊と話せばなにかわかるかも、ということだったみたいです。面白いこと考える人ですね。それでまあ、「芸術」と「商業」の間に何が横たわっているのか、なんて話をしました。

内容については、ちょうど山村さんのブログで昨日のことが書かれてますので、そちらをご覧になってください。

http://www.jade.dti.ne.jp/~yam/
↑山村浩二公式
http://yamamuraanimation.blog13.fc2.com/blog-category-9.html
↑山村さんのブログ

ああ、いろいろ書きたいのだが時間がない。とりあえずグアム行ってきます。その前に仕事をあげねば……ギリギリだなこれは。

あ、それから山村さんの本の書評を産経新聞に書きました。

http://www.sankei.co.jp/news/060731/boo010.htm

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| コメント(21)

“山村浩二さんと会ってきた” への21件のフィードバック

  1. stay hang より:

    オレ的には「ハヤオ・イズ・デッド」なんだけど・・・

  2. osunupapa より:

    山村浩二作品集の画像をクリックするとアマゾンには行くんですが、「お探しのページは見つかりませんでした」というメッセージが表示されます・・・

  3. たけくま より:

    ↑本当だ。直しておきました。

  4. たけくまタイダン

     昨日は、国際交流基金の雑誌「遠近」13号(10/1発売)の取材で「サルまん」の著者、人気のブログ「たけくまメモ」の竹熊健太郎さんと対談した。以前からお話を聞きたかったのと、「日本のアニメーション」という特集で、漫…

  5. FSR402 より:

    山村浩二氏のブログに飛んでみましたが、
    アニメ絵について恐ろしく辛辣な意見を述べていて
    吹きました。
    ・・・・・・・・2ちゃん勢が見たら炎上しそうな・・・・・・・・

  6. たけくま より:

    あちらのブログにある「商業アニメやマンガの絵は、絵ではなく文字に近い」というのは、もともと僕の持論を述べたものです。山村さんはそれに賛同なさってああ書かれている、彼だけの意見ではありません、念のため。
    僕は、商業とアートは目的が違うのであって、べつに優劣はないと考えています。商業アニメやマンガは、「物語を伝える」ことを一義的な目的として発展したもので、この場合の「絵」「映像」は、物語を伝えるための「手段」となっている側面があります。
    山村さんがやられるような「アート系アニメ」は、物語以前に「映像(アニメーション)」そのものの可能性を追求することが第一の目的なので、コストパフォーマンスはあえて犠牲にされます。
    「頭山」にしても、6年かけて単独で一万数千枚の絵を描いたという、気が遠くなるような作業で作られているわけで、商業的な意味での「効率」はあえて顧みられていません。
    これをもし商業の見地から見れば失格でしょうが、山村さんの立場からすれば当然のことでしょう。自分の求める「絵」を作るためには、あらゆることをするのがアートというものです。
    山村さんの言も、単なる立場の違いを述べているのであり、別に商業アニメを貶めているのではないと思いますよ。

  7. Aa より:

    >山川出版社から
    懐かしい名前でございます。

  8. モモ より:

    さっそく調べてみます。
    おもしろそう(pェ・q)チラリンコ♪

  9. Aa より:

    山村VS新海対談なんて企画、どこかでやっていただけないかな。

  10. 山村浩二 より:

     竹熊さん、先日はありがとうございました。今グアムですか?先日いろいろ楽しくお話させていただきましたが、なぜ僕が「アートアニメーション」に分類されるのに抵抗があるのか、あまり説明できなかったので、ここでざっと書かせていただきます。また私の日記の記述について、竹熊さんもフォローして頂いていますが、誤解があるといけないので、補足させてください。
     ます「アート」をどう定義するのか、基準があやふやで、誰もが理解できる様に規定できません。たとえ作家が「アート」としてアニメーションをつくったとしても、公開する時に入場料を徴収したりDVD販売した時点で、どんな作品であれ「商業」アニメーションになるわけで、「アートアニメーション」という分類は無意味だと感じています。これに関しては拙著「アニメーションの世界へようこそ」の中でももう少し詳しく述べています。ですから「商業アニメーション」という呼び方も個人的には好きでありません。僕は、「アートアニメーション」、「商業アニメーション」より、ぶれの少ない「長編アニメーション」対「短編アニメーション」や「メジャー」対「インディーズ」といった分け方を好みます。
     自分自身、絵のスタイルはいろいろな漫画家からの影響も受けているし、けっして、漫画やアニメーションを低く見ている訳ではなく、その表現の特徴を常に真剣に考えているので、竹熊さんの意見はとてもユニークな視点だと思ったのです。ただ昨今の日本のアニメーションの絵柄については個人的には興味を引かれるものが少ないのは事実です。
     いまや漫画やアニメーションは随分社会的地位を得ているとは思いますが、例えば、文化庁メディア芸術祭で、優劣はつけてはいませんが「アート部門」がメインで次に「アニメーション部門」最後が「マンガ部門」となっていて、無意識のうちに順列をつくっているのにちょっと不満を持ったりしています。今年また審査を頼まれているのですが。「漫画」や「アニメーション」はお金になるから認められているだけで、真の表現物としての価値をどれほど日本の社会が認めているのか疑問に感じています。
     長文になりそうなので、このあたりで。またどこかで「漫画」や「アニメーション」の表現についてお話出来るのを楽しみにしています。

  11. 情苦 より:

    降臨キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッッ!!?

  12. 匿名 より:

    >商業アニメやマンガの絵は、絵ではなく文字に近い
    江戸時代に「絵般若心経」というものがありまして、絵を文字(発音記号)そのものとして使っていたようです。
    漫画の絵と文字を同じものとして扱うことに関しては、養老孟司さんの著書によく出てきます。

  13. 匿名 より:

    まーレスの数から、たけくまメモ読者の、アーティスト様アニメ に対する興味度が解るんでないっすか。

  14. 降臨。―「アート」と「商業」アニメーション―

    ご降臨。

  15. エイジロー より:

    アートアニメ→インディーズアニメ
    ですか、なるほど。
    私としては、山村さんが、
    アート系と捉えられているインディーズアニメ制作で、
    家庭を持って生活を支えられておられるのは、
    外から見るとちょっと不思議なんです。
    ゲームや携帯系で糊口をしのいで、創作をしている身として、そのへんをお聞きしたいです。
    すいません。ちょっと失礼でした。

  16. 匿名 より:

    東京造形大学の客員教授や
    NHKのアニメをつくっておカネ稼いで
    頭山もDVDを売ってるし
    別にそれが悪いとはいわないが

  17. hajime_kuri より:

    >商業アニメやマンガの絵は、絵ではなく文字に近い
    実に的を得ていて気持ちいいです。
    商業マンガでも、絵を重視したもの「SIN CITY」(米)などは、逆にストーリーはムードを伝えるためだけの意味しかなかったりします。
    芸術アニメと商業アニメは、「書」と「活字」の違いとも言えるかもしれないです。
    昔、プロレスなんてスポーツじゃない、と息巻いていた頃、「あれは舞台芸術だよ」と言われて、やはり目からうろこが落ちたことを思い出しました。笑。

  18. 匿名 より:

    まと・マト・的は 射る・いる・ゐる もの。「得る」のはあくまで当。当を得る。

  19. Aa より:

    的を 外す・見る・狙う・作る・掛ける

  20. みつ より:

    山村さんのアートに対する定義づけが少し気になりました。
    山村さんは、例えば現代美術家の村上隆さんのアート概念に対してどういうお考えなのか興味があります。
    浮世絵は絵画であるか記号であるかとか、工芸品はアートか、などなど現代アートの世界では記述のされかたがいろいろあるわけで。(ですので山村さんのこれは絵画でこれは絵画ではない、という定義づけも少し抵抗があります。)
    いずれにしても、フラッシュ等で個人が普通にアニメを制作し発信、販売する時代がくればインディーズ/メジャーの違いも不毛になるような気がします。(それこそいろいろな映像形体が巷に溢れ出すのではないでしょうか。萌えアニメもいずれ一つのジャンルにおちつくとか、、)
    その点についてもいろいろ興味をそそる話題です。

  21. [ JFICからの] 第13号はアニメ関連特集です+今回もプレゼント企画もあります!

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