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2007年7月21日

著作権の非親告罪化、断念の方向か

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先日から当ブログでもたびたび取り上げていた「著作権侵害の非親告罪化」ですが、いくらなんでもこの方向での法改正は無理があると判断したのか、文化審議会著作権分科会法制問題小委員会においては、従来通り「親告罪」として行く、という方向で意見がまとまってきたようです。もし通ったならば稀代の悪法になるでしょうから、賢明な判断といえます。

●愚直なまでも著作権 著作権法の非親告罪化と捜査の実情
http://blogs.itmedia.co.jp/kubota/2007/07/post_ab0d.html
↑ACCS久保田裕氏のブログ記事

●同人誌生活文化総合研究所
http://www.st.rim.or.jp/~nmisaki/
↑7月20日日記。三崎尚人氏の報告。

三崎氏の日記は「文化審議会著作権分科会法制問題小委員会」の第6回会合傍聴記録ですが、ヤフーオークションをめぐっての質疑応答で、委員会事務局長の応答がメチャクチャで笑った。

どうやら今回は、「非親告罪化」は見送られる公算が高くなってきましたが、今後のこともあるので監視は怠らないようにしたいものです。三崎さん、ご苦労さまです。

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| コメント(36)

“著作権の非親告罪化、断念の方向か” への36件のフィードバック

  1. レスレスレ より:

     1番のりか?
     ううむ、これが断念となれば意外な結末だ。もはやこの国はジワジワと暗黒時代へ突入していくとオレは思い込んでいるし、この流れをとめることは非常事態級のつよい外圧でもなければ誰にも絶対にムリだとも思い込んでいるので、あとワシラに残されたことといえば、今後の推移をただ冷ややかに傍観し、ぶじにひっそりと生きながらえて次の破局以後のありさまを待ち望むことだけだと思うからだ。
     むかしは闇市で1杯5円だかの雑炊にハシが立ったと評判で人だかりしたそうだが、次回の破局直後の混乱時にはブラック・マーケットで1杯500円のリゾットにスプーンが立ったと評判でリピーターが……ていうことになる。
     話がズレたな。

  2. エイジロー より:

    まずは良かった。
    問題は多いが別の方法を探っていくしかないですね。

  3. 長谷邦夫 より:

    やれやれ…ということでしょうか。
    疲れずに監視していって下さい。
    ご苦労さまです。

  4. soge より:

    いかに公共を私物化するかがやつらのねらい

  5. あ~ より:

    自然なオチだったと思います。

  6. とおりすが より:

    不自然なオチにしようとする奴らがいるので騒いだんだよね。

  7. ふむ より:

    画家の方には少しかわいそうだな、
    シルクスクリーンとか再販できるモノじゃなきゃ、
    売ってしまえば終わりだもんね。
    ところで、売ってしまった絵の画像の権利はどこにあるのだろう?
    そういえば映画監督とかも著作権は映画会社でしたっけ?
    あの黒澤監督のアカデミートロロフィーも映画会社が所有?してると聞きます。
    そう考えると、漫画家は恵まれてるのか?
    しかしハリーポッターの翻訳家ってのが恵まれすぎてて不条理ですね。

  8. メル変ひじきごはん より:

    先日は失礼致しました。サイゾー購入して、当該マンガを読みますたる。これも失礼を致してしまったと悟性が働き、ちょっと穴を掘って入りました。コージーコーナー。
    さておき、サイゾーってのは、さいとうたかお(非を)さんをひーちゃーしてる辺り、今時よくある正邪混交雑誌だったのですね。ただ、近傍のでかした雑誌は、和歌山カレー事件の冤罪性をめっちゃとおいとっから吃驚検証してみせた、週刊現代かと思いまする。必読です。

  9. はさか より:

     世に発表された作品に対する権利は一体誰がどの程度持っているのか、という判断は本当に微妙な問題だと思います。
    そのグレーゾーンで楽しく遊んでいる人間もいれば拡大した市場で金儲けしている人間もいるという現状では特に。
     しかしながら、その微妙な判断を任すほど警察を信用する気にはならんわな。

  10. blog49 より:

    この問題は議論の争点をまとめることすら難しいかもしれませんね。

  11. R.F より:

    現状の問題点を冷静に分析して、「非親告罪化ではその問題点は解決されない」という結論を得たというのは高く評価できると思います。
    珍しく政府が集めた委員会がちゃんと仕事をしています。
    今回三崎さんのレポートにある画商(だと思うんですけどね、絵描きのほうじゃなくて)が文句を言ってきた件に関しては、著作権法の範囲外の事案に対して著作権を濫用することで対応しようとする輩が多い、という事実が浮き彫りになってとても興味深いです。
    著作人格権と著作財産権が一緒くたになってしまっている問題点とか、公衆送信権ではネットワーク上の事案をフォローしきれない問題点とか、いろいろ浮き彫りになっていると思います。

  12. あ~ より:

    >黒澤監督のアカデミートロロフィーも映画会社が所有
    名誉賞のときのは自宅にあったそうです。
    本人もよっぽどうれしかったらしくて、ずっと枕元に置いていたと
    和子さんがおっしゃってました。

  13. 漫バカ日誌 より:

    >アカデミートロロフィー
    オスカーじゃなくて、毛むくじゃらで太った妖怪の像が、
    頭に浮かんじゃったじゃないですか!

  14. 漫バカ日誌 より:

    ↑あ、長芋の方だった。

  15. V より:

    著作権の非親告罪化が断念されそうとのこと、本当に良かったです。一方で、著作権を守ることも心がけたいものです。
     
    脱線しますが、私が恐れているのは共謀罪です。でも、BlogやSNSやSecondLifeがあるので、各々のサイト関係者は反対するでしょうから、現実的に共謀罪を実現することは無理だと思いたいです。
     
    以上、失礼いたしました。

  16. soge より:

    著作権に限らず特許も商標もいわゆる大手にいいようにやらてる。
    これらの権利は自然権にあらず。
    そもそも論もさることならがら運用主体も信頼できない。

  17. 通りすがり より:

    >>ふむ氏
    映画の著作権は映画会社が持っています。
    映画監督ではありません。
    売ってしまった絵の権利ですが、著作権自体は著作財産権も絵と一緒に譲渡してない限り絵を描いた人が持っているはずです(著作者人格権は譲渡不能です)。
    ただ、所有権は当然買い主に移転してしまうので、転売を防ぐことはできません(絵の転売は所有権を移転することなので)。
    ただ、展覧会を開く時は著作権者の許諾が必要だったと思います(展示権)。
    余談ですが、映画監督の中には、映画の著作権が会社に行くのはおかしいと主張している方がいらっしゃいます(名前は忘れましたが、有名な監督だったと思います)。
    なんでも、その監督は映画の著作権を監督によこせと主張する映画を作ったらしいです。

  18. NUL より:

    >ハリーポッターの翻訳家
    なんか出てくる度ムカつくんだけど。
    (たしか出版社の経営もしてるから大儲けなのは道理)
    大儲けしてることより、自分の手柄にしてるかのような得意になってる態度が。

  19. あ~ より:

    河合隼雄さん亡くなられましたね。文化庁長官の。
    一時期このひとの本を追いかけまくったのが懐かしい。
    そして遺作がゲド戦記の対談っていうのは悲しい。

  20. エイジロー より:

    私も、その昔、河合隼雄さんの臨床心理学に、
    心の目のウロコを落とされた者です。
    人生に大きく影響されました。
    河合さんは近年文化庁長官の役職になって、
    古墳壁画汚損の件での役人の不祥事で、
    関係ないのに立場上公式謝罪とかして、
    変にストレス溜まる立場だなあ、
    などと思ってました・・。
    「ゲド」対談については、
    過去の執筆から「ゲドを読む」での対談となったのでしょうが、
    (過去の「ゲド」論の再録はよかった)
    たしかに、宮崎jrとの対話とかじゃなく、
    もっと別のものが読みたかったですね。
    まあそれでも駆けずり回って、
    「ゲドを読む」を入手してよかった・・
    合掌。

  21. 尾田欣也 より:

    よかった。お疲れさまでした。(まったく論点のない単なるレッテル貼りに終始した山本一郎氏のあげつらいポジション・トークに釣られる馬鹿がいっぱい居たのはorzでしたが)
     反吐が出る程くだらない地上波TVの免許がどうこうという時には「報道の自由」を云々しわざわざ社説で取り上げたりするマスメディアが、遥かに高次のレイヤーである「表現の自由」が侵害されようという時に見せる今回のようなあからさまな冷淡さは、彼らがいかに腐りきっているかを示していると思います。

  22. あああ より:

    「腐っている」のうちに含まれることなのかもわかりませんが、マスメディアから発信される情報を見ていると、当然想像してしかるべきことを考えない、物事の表層しか見ず、大きな構図をとらえることができていない、という感想を持ちますね。
    冷淡さというよりも、無神経さというか、無能さに近いのかもしれぬ。違う話ですが、昨今の地震報道なんかを見ていても、そう感じます。

  23. メル変ひじきごはん より:

    あ~。
    かわいいとこもあるのやなぁ。ふうん。思想と科学(の? の方でしょ。俺は第一級だから精神業者は仇やけん、手放しでは誉められんけども、なんかそういうとこは益々狗っぽくて一貫してると思うる。いいんじゃない。皮肉じゃなく。

  24. ぬるはち より:

    >「ゲド」対談・宮崎jrとの対話
    ジブリアニメ版での主人公に○○殺しさせることまで、
    「鈴木さんにそう言われたのでそうしました。」
    みたいな言い方を連発してて、苦笑させられた。
    安ッ!!
    ストーリーの根幹まで言われるがままかよ。
    自分でじっくり考えてみていないんだな~。
    そこは自身を追い込む父駿と大違いな点ですね。

  25. メル変ひじきごはん より:

    俺はゲド、ひとよりゃ評価しとると思います。
    つるぎを手にした時のあの風貌と眼、あれは、おやじさんは描かなかったですからね。近いのは、ゴート札のクサレマン語りだした角刈りぬすっとの あの顔である。
    そうよ。

  26. めたろう より:

    著作権の件、きちんと追いかけてなかったので、反省。
    「ヤフオクが的に掛けられる事への危惧」
    という、自分の最初の感想は、
    当たっていた所もあるものの、
    「流通利権破壊への嫌悪感」という、
    より直裁な内容が当事者から出てくると、
    まだ俺は甘かったと慄然とします。
    ネット文化そのものへの制度の介入は、
    これから、より直接的なものへ進行してゆく事でしょう。
    現実にネット流通への流れを止められるとは思いませんが、
    充分に注意が必要なのは間違いありません。

  27. めたろう より:

    話変わって。
    ここで白状しておかないと機会がなさげなので。
    (小声で)わ、ワシもゲド戦記擁護派じゃぁ。
    (更に小声で)さぁ殺、、、、殺、、、。
    殺さないで、、、。許して、、、。

  28. q より:

    べつにいいっすよ。すきずきで。

  29. およよ より:

    映画の権利を会社が持つのは自然だと思う。
    映画は監督一人で作る訳じゃない。
    脚本家がいて、音楽家がいて、役者がいて
    大道具がいて、デザイナーがいて、特殊効果があって
    その他色々な人の手によって作られるのに監督一人が
    権利をもつというのはおかしなものです。
    その上で資金面でリスクを背負う製作会社が権利を
    もつというのは自然じゃないでしょうか。
    その場合もし失敗しても監督が負債を背負う訳
    ではないですし

  30. れんげ草 より:

    著作権法の非親告罪化の検討のきっかけは、海賊版の取締強化と理解していますが、こういう国際条約が制定されるようですね。
     ↓
    http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2007072101000273.html
    この動きも小委員会での議論が、非親告罪化の断念に向けてまとまる要因の一つになったのでしょうか。

  31. aruto より:

    しがない物書きとして一言言わせて貰うと・・・
    「人を感動させ、そしてそれを手元に置いておきたい思わせ、そして買わせる。それがプロの物書きだ」
    と、かつて担当の方に言われたことがあります。
    著作権の保護は確かに大切だと思いますが、それに囚われずに、クリエイターももっと努力をすべきなのでしょうね。
    売れてない物書きが偉そうに言えることでもありませんが・・・。

  32. NOTEnet NEWS より:

    著作権法の非親告罪化は無し?

    著作権の非親告罪化、断念の方向か(たけくまメモ)

  33. エクレア長介 より:

    はじめまして、竹熊さん。尊敬しております。
    「非親告罪化」って、私が描いたものを、私の見ず知らずのAさんがどっかに載せて、私自身が「あ、別にいいよん」と思おうと思うまいと、お国から「A容疑者をひっ捕らえて、ブチ込んどいたからね、君のためにこそ」とある日突然言われるってことですか?
    信じられん。
    稀代の悪法つーか、断念は当然として(あ、それもまだ「公算」ですか)、それ以前にそんなものを検討すること自体が信じられん。
    要するに非国民をいつでもツブせる口実を設けたいだけですね、レスレスレさんの感じ方に概ね同感。
    …ワキパイパイはどうなる?

  34. t より:

    私も著作権の非申告化には反対しますが、それにも増して動画サイトなどのネット管理者責任をもっと明確にすべきだと思いますね。
    特に最近流行のニコニコ動画などのコンテンツの9割が何らかの形で違法である現状とか、すでに「管理をしている」とは言いがたい状況ですし(その割にはエロ動画だけは即効削除みたいですけど)恐ろしくマイナーな映像ならともかく、15分前に全国放送したアニメが著作権保有者の許可を取っている訳がないんですけどねえ。(規約に「違法な著作物のUPを禁止」と明記してありますけど)
     管理というなら公開する前にチェックするのがスジ、って思うのですが。黙認だと調子に乗って違法コンテンツで金稼ぎをしている典型みたいなイメージです。

  35. おーくぼ より:

    著作権侵害と指摘されても、金や権力で黙らせることができる人たちには、朗報でしょうね。

  36. めたろう より:

    ITメディアに上記に関連するシンポジューム記事ありました。
    ttp://www.itmedia.co.jp/news/articles/0708/24/news037.html

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