たけくまメモMANIAX

2008年8月29日

「20世紀少年探偵団」の表紙は恥ずかしい

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↑20世紀少年探偵団 (この文字をクリックすればアマゾンに飛びます→★)

※この表紙はデザイン段階で俺に送ってもらったもので、定価表示がダミーになっています。実際の定価は880円です。

 

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2008年6月25日

マンガ界崩壊を止めるためには(6)

●限界に来たマンガのビジネスモデル

以上、述べて来ましたように、マンガ界はこれまでのビジネスモデルが限界に達しつつあり、早くなんらかの手を打たないと、大手出版社を始めとして版元も作家も共倒れになる危険性があります。

もちろんこれはマンガ界単独の問題では実はなくて、「版元―取次―書店」といった出版流通の構造が限界に達しているということで、全出版流通の三割を占めるマンガ(雑誌・単行本)が売れなくなってきているということが、事態をより深刻にしているわけです。

ブックオフやマンガ喫茶の隆盛を見る限りでは、マンガ読者が減っているのではなく、マンガを(新刊で)買う人が減っているだけだということがわかります。ここから考えても、マンガ表現そのものは、これからも生き残るだろうと思います。

実際、出版流通の中心から目を転じてみるならば、コミケなど同人誌即売会の隆盛は年々大きな存在感をしめしており、インターネットではマンガネタが大きなウェイトを占め、ケータイマンガなどのニューカマーが倍々ゲームで業績を伸ばしている実態があります。

しかし、版元―取次―書店流通による紙マンガ出版が現状、圧倒的主流であることは確かなことで、たぶんこれからも当分は主流であり続けることでしょう。

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2008年5月18日

『マンガ編集者狂笑録』読了

Mangahensyuusyakessyouroku←マンガ編集者狂笑録 (水声文庫)

長谷邦夫先生の『マンガ編集者狂笑録』、ようやく読了しました。大変面白い本です。『少年倶楽部』『漫画少年』の名編集者・加藤謙一氏から、浦沢直樹氏との名コンビで知られる長崎尚志氏まで、実在のマンガ編集者を主人公にした「小説集」なんですけど、編集者の視点からマンガ界について描かれた小説というのは珍しく、さすがは長谷先生というべきかもしれません。

「少年マガジン」の3代目編集長・内田勝氏と4代目編集長・宮原照夫氏には俺も会ったことがあるんですが、このお二人は盟友であったと同時に最大のライバル関係でもあり、そのお互いの内面にまで踏み込んだ描写には、「漫棚通信」さんも書かれていましたが「よく書いたな」と俺も思いました。

http://mandanatsusin.cocolog-nifty.com/blog/2008/05/post_2297.html
↑漫棚通信ブログ版・マンガ編集者列伝より

ここで漫棚通信さんも触れてますが、もともと「編集者と作家は共犯関係」だと書いたのは俺です。

http://memo.takekuma.jp/blog/2005/03/post_2.html
↑「たけくまメモ・共犯者としての編集者」

http://memo.takekuma.jp/blog/2006/03/post_6ff0.html
↑「たけくまメモ・長崎尚志さんに会ってきた」

俺が長崎さんにインタビューしたときに「共犯関係ってのは言い得て妙だね」と褒められたんですが、このときのインタビューは長崎さんの章に材料として使われていて、本書のオビにも「共犯者」という言葉が使われております。

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2006年4月9日

【業務連絡】「INVITATION」明日発売

Invitation1Invitation (インビテーション) 2006年 05月号 [雑誌]

こないだ告知しましたが、俺の「長崎尚志インタビュー」が掲載された月刊誌「INVITATION 5月号」(ぴあ)が明日発売になりますのでよろしく。

冒頭企画は「浦沢直樹×宇多田ヒカル」の対談記事、特集は長崎氏インタビューや「MMR」「金田一少年の事件簿」の樹林伸氏インタビュー、「デスノート」担当編集者インタビュー、ヤンジャンの制服グラビア撮影の裏側、佐々木倫子と綾辻行人『月館の殺人』のメイキング秘話など、えんえん50ページにわたって「裏方から見たマンガ界」というか、変わった切り口のマンガ特集になっております。正直、近年のマンガ特集記事では一番面白かった。

実はこの雑誌の編集者(加藤氏)から「そのうちマンガ特集やりますのでよろしく」と連絡をもらったのが一年くらい前。それからも時々メールが来たんですが、なかなか決まらないのでこれはお流れかな、っと思っていたんです。そしたら昨年暮れのメールで「企画が通りましたので、やります」と。それで長崎尚志インタビューをお願いしたいというので、うむむ、なかなかやるなと思っていたわけです。

ひさびさに編集者の執念を感じました。こちらも気持ちよく仕事ができましたね。

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2006年3月8日

長崎尚志さんに会ってきた

Amazon.co.jp:PLUTO (1)ビッグコミックス: 本

昨日のことですが、たぶん日本で唯一「マンガプロデューサー」を名乗っている長崎尚志さんに会ってきました(いや、大塚英志がいたか?)。80年に小学館に入社してから、いきなり手塚治虫、さいとう・たかをなど超大物の担当を歴任、そして浦沢直樹氏の才能を見いだしたという業界ではかなり有名な人です。

現在も浦沢氏の創作パートナーとして『20世紀少年』のストーリー協力や『プルートゥ』をプロデュースしたり、他にも東周斎雅楽などの名義で「漫画脚本家」としても活躍されております(氏は原作者という言葉を好まない。このへんはさいとう・たかを流)。

長崎さんはこれまであまりマスコミには出なかったので、いろいろ謎も多い人だとされていました。今も「原作者」なのか「編集者」なのかよく分からない人と言われますけど、俺に言わせれば氏もまた「編集家」であります。会社員時代から、非常にクリエイティブな側面で作家と対峙する人だったわけです。まあそもそも、マンガ編集者とは作家と一緒にネタを考えることが重要な仕事の一部でありまして、他の出版分野(文芸など)に比べても特に高いクリエイター的能力が要求されるのは確かなんですけど。

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