たけくまメモMANIAX

2008年2月1日

「まんがエリート」と「おたく」の間に(1)

もう少し「オタクの起源」の話題を続けます。

実は俺の本棚には虫プロ商事発行の「COM」がほぼ全冊揃っているんです。時々取り出してパラパラと眺めているんですが、創刊号(1967年1月号)の表紙を改めて眺めて、そこに大きく載っているキャッチフレーズを見て感慨深いものを感じました。

Com196701

←「COM」1967年1月創刊号・虫プロ商事発行

左がその実物ですが、タイトル下に大きく水色の文字で「まんがエリートのためのまんが専門誌」と印刷されているわけです。

歴史的に見ると、まず1964年に青林堂から「ガロ」が創刊され、看板連載の『カムイ伝』が左翼大学生を中心に人気を博します。この頃、手塚治虫の虫プロはすでにテレビアニメ『鉄腕アトム』を制作放映しておりましたが、同時に視聴者向け会員誌「鉄腕アトムクラブ」を発行していました。

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2007年8月25日

【サルマン2.0】主人公の「警告能力」

思い切って「デスパッチン」の企画をアップしたところ、多くの反響をいただきましてありがとうございます。どうなることか、こちらにも予測がつかないことをやっているのでハラハラドキドキです。

ところで主人公の虎見心なんですが、デスパッチンの呪殺能力はいいとして、最初から正体がバレているので遠方からライフルで狙撃されたら一発でやられてしまうのではないかとご意見をいただきました。もちろんそのことは俺も気がついていたんですが、妙案が思いついてなかったのです。

そこで主人公の能力その2として、「警告能力」を与えてみてはどうかと思いました。これもデスパッチンと同じ超常能力なのですが、遠方からの自分に向けられた殺意や悪意を、事前に虎見が察知できるという能力です。

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2005年10月13日

黒澤・手塚 幻の合作映画

1107128847-10906krsw_7 「『テヅカ・イズ・デッド』を読む(4)」のコメント欄で、いつの間にか黒澤明の話になり、「そういえば…」という感じで俺が「昔、黒澤明と手塚治虫が映画を合作する話があった」ということを思いだし、その旨を書きましたら漫棚通信さんがブログでこれを取り上げていただきました。

 http://mandanatsusin.cocolog-nifty.com/blog/

 当方のはコメント欄でのやりとりであり、しかもエントリの本筋とは関係ない話です。このまま埋もれてしまうにはもったいないネタなので、改めてこちらにアップします。コメントの詳しい前後関係は、当該のコメント欄を参照してください。

 まずはAaさんの「黒澤明が大平洋戦争中にディズニーの『白雪姫』を見た」というコメントを受けて、俺がこのようなレスを返したところから始まります。

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2005年8月4日

サスケの将来が心配です

さっき白土三平の『サスケ』をパラパラやっていましたところ、ちょっと見過ごせない箇所を発見しましたのでご報告いたします。

sirato-sasuke-01←白土三平『サスケ』(小学館文庫版)第1巻152P

服部半蔵が「炎しばりの術」でサスケを火責めにするんですけど、サスケはこれを逆手にとり、「炎がくれの術」で見事に姿をくらます場面です。

で、白土忍者マンガの常としまして、この数ページあとに忍術の種あかしがあるんですよ。子供の頃はですね、本編よりもこういうところをワクワクして読んだものです。

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2005年7月24日

ぼぼぶらじるさんへ

以下のエントリーは、「俺の愛する平田劇画(1)」のコメント欄でのぼぼぶらじるさんの書き込みへのレスとして書かれたものですが、なんだか長文になってしまったのでコメントではもったいないと思い、改めてエントリー化したものです。以下のリンクでのぼぼさんのコメントをお読みのうえ、本文をお読みください。

http://memo.takekuma.jp/blog/2005/07/post_1913.html#c3233539

>ぼぼさん

「劇画」の起源はハッキリしていて、1957年、関西の貸本作家・辰巳ヨシヒロが自作『幽霊タクシー』に「劇画工房」の名前を冠したのが最初です。

広辞苑のその定義は少し違っています。紙芝居の正式名称は「画劇」です。ただ同じ意味で「劇画」と言われたこともあったのかもしれませんが、俺個人は確認していません。

なぜ辰巳が「劇画」と言い出したかと言うと、「大人向けで笑いの要素のない・リアルな内容のストーリーマンガ」を描こうとしたとき、従来の「漫画」だと「児童向け」のイメージが強すぎるので、これとの差別化を図ろうとしたことがきっかけだとされています。

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